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ソフトバンクの“Tポイント3倍”にガストとTSUTAYA参画

ガストはチーズINハンバーグのボリューム3倍キャンペーンも

 ソフトバンク、すかいらーく、TSUTAYA、ファミリーマート、Tポイント・ジャパンの5社は、ソフトバンクユーザーならTポイントが3倍貯まるという、ソフトバンクとファミリーマートで実施している取り組みを拡大し、「ガスト」と「TSUTAYA」でも3倍貯まる取り組みを10月9日より開始する。

 10月9日からは、ソフトバンクのユーザーが、ガストやTSUTAYAを利用すると、Tポイントが3倍貯まるようになる。8月4日よりファミリーマートで実施している取り組みを、ガスト、TSUTAYAに拡大したもので、クレジットカードの「ソフトバンクカード」で支払うと通常の4倍、同カードのオプション「おまかせチャージ」を契約していると通常の5倍のポイント付与されるという点も同様。

 ソフトバンクの既存のTポイントのユーザーはそのまま「ポイント3倍」に対応するほか、新規契約の場合も、契約当日から該当店舗でポイントが3倍になる。

 ガストは1389店舗、TSUTAYAは1451店舗が今回の「ソフトバンクユーザーならTポイント3倍」の取り組みに対応。ファミリーマートは1万1444店が対応している。

 ガストでは、今回の取り組みに合わせた独自の施策として、スマートフォン向け「ガスト」アプリで提供しているスロットゲームにて、人気メニューの「チーズINハンバーグ」のボリュームが3倍になるというクーポンのプレゼントキャンペーンも実施する予定。

 7日には都内で記者向けに発表会が開催され、各社の担当者が登壇して意気込みなどを語った。

左からソフトバンクの今井氏、ファミリーマートの玉巻氏、すかいらーくのアラニ氏、TSUTAYAの杉浦氏、Tポイント・ジャパンの村口氏

 ファミリーマート 取締役常務執行役員 新規事業開発本部長の玉巻裕章氏は、Tポイントの会員の客単価や来店頻度が、非会員を上回っているとし、「ガスト、TSUTAYAとの相互送客を図りつつ、拡大していきたい。具体的な目標は置いていない。大きな実験であり、分析している最中」とする。玉巻氏はまた、「日々商売している中で感じるのは、ますますキャッシュレスになっていくということ。電子マネーやポイントが広まり、家庭の固定費にも使われるようになっている。競合陣営との囲い込みも起こる。こういったところを、今回の取り組みで検証していく」とした。

 すかいらーく 執行役員 マーケティング本部 マネージングディレクターのニシャード・アラニ氏は、来店客の2/3がTポイントのユーザーとし、「ソフトバンクというイノベーションのリーダーとのアライアンスにわくわくしている。売上、利益にも貢献するだろう」と期待を語ったほか、前述のアプリを使ったキャンペーンを紹介、「今後もさまざまな3倍メニューを用意していきたい」と積極的に展開していく方針を明らかにした。

 TSUTAYA 常務取締役 東京カンパニー社長の杉浦敬太氏は、「4社連合の大きなキャンペーン。満足度は3倍になると確信しているが、売上という面では壮大な実験だと思っている。大変期待をしている」と、これまでにない取り組みとして、期待を語った。

ソフトバンク 専務取締役の今井康之氏
「3倍ザー」をかぶってのフォトセッションも
アラニ氏自ら披露した3倍のチーズINハンバーグ
ゲストとしてダチョウ倶楽部と野呂佳代が登場、ファミマ、ガスト、TSUTAYAにまつわるエピソードを披露した

太田 亮三