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アップル、13インチ「iPad Pro」発表、11月発売

薄型・軽量化の「iPad mini 4」も

 アップルは9月9日(日本時間9月10日午前2時)にアメリカ西海岸において発表会を開催し、「iPad Pro」などiPadの新製品ラインナップを発表した。「iPad Pro」は11月に発売される予定。

「iPad Pro」、12.9インチのディスプレイを搭載する

 「iPad Pro」は12.9インチのディスプレイを搭載し、CPUも強化されたiPadの最新モデル。筆圧や角度も検出できる専用スタイラスペン「Apple Pencil」やカバーを兼ねる「Smart Keyboard」に対応する。

 国内での価格は未公表だが、アメリカではWi-Fi版の32GBが799ドル、Wi-Fi版の128GBは949ドル、Wi-Fi+Cellular版の128GBが1079ドルと公表されており、日本向けのアップルのWebサイトでも同じラインナップが掲載されている。発売は11月。カラーはシルバー、ゴールド、スペースグレイの3色が用意される。

 Apple Pencilは99ドル、Smart Keyboardは169ドル。こちらも日本向けの価格は未発表。

性能を大幅に強化、プロ向けを謳う

 ディスプレイサイズは従来のiPadシリーズにはない、シリーズ最大の12.9インチとなっている。解像度は2732×2048ピクセル。ディスプレイのサイズ・解像度は、iPad Proの短辺がiPad Air 2の長辺と同じになっている。

 iOS 9の新機能である画面分割機能「Split View」を使うと、ちょうど横画面表示のiPad Proに、縦画面表示のiPad Air 2と同等の大きさでアプリを表示しつつ、余った1196×2048ピクセルに別のアプリを表示できる。

 専用スタイラスペン「Apple Pencil」に対応する。Apple Pencilは指によるタッチとは完全に別のものとして認識され、筆圧やペンの傾斜も検出する。充電式で、ペンの上端にあるオス形状のLightningコネクタをiPad Proに差し込んで充電する。15秒の充電で最大30分間利用できるという。

 Apple Pencilを使い、標準のメモアプリでスケッチしたり、メールに添付するPDFに手書きのメモを加えたりできるほか、サードパーティ製アプリでもペンを活用できる。Apple PencilはiPad Proのパッケージに同梱されない。

Apple Pencil(別売り、99ドル)

 プロセッサは大幅に強化され「iPad Air 2のほぼ2倍近いパフォーマンス」とされている。搭載するのは最新世代となるA9チップをさらにiPad向けにカスタマイズしたA9X。モーションコプロセッサのM9が組み込まれている。

 プロ向けのアプリケーションが軽快に動作するというのがセールスポイントとなっていて、発表会ではAdobe Photoshop FixやAutoCAD 360といったアプリがサクサク動くことがアピールされていた。

 従来モデルよりもスピーカーが増え、上端と下端にそれぞれ2個ずつ、4隅に合計4個のスピーカーが内蔵され、持ち方に寄らず最適なステレオサウンドが再生されるようになっている。

 デザインは従来モデル同様、短辺を上下とする縦長が基本となるiPad独特の仕様。下端側に指紋認証センサ内蔵のホームボタンとLightningコネクタ、上端側に電源ボタンとイヤホンマイク端子があり、右側面に音量ボタン、左側面にSmart Keyboard用のコネクタがある。

 本体のサイズは305.7×220.6×6.9mmで重さはWi-Fiモデルが713g、Wi-Fi+Cellularモデルは723g。

 バッテリー容量は38.5Whで、Wi-Fiでのインターネット利用は最大10時間とアナウンスされている。

 Wi-Fi+Cellularモデルの対応LTEバンドはバンド1/2/3/4/5/7/8/13/17/18/19/20/25/26/28/29/38/39/40/41。日本の1500MHz帯のバンド11/21には非対応。このほか5バンドのW-CDMA(UMTS)、2バンド(800/1900MHz)のCDMA、4バンドのGSMに対応する。

 Wi-Fiは802.11acのMIMOに対応し、最大866Mbpsで通信できる。

 また、日本向けのアップル公式サイトでも、「Apple SIMに対応(別売り)」と表記されているが、主に海外利用向けの案内となっていて、Apple SIMの利用エリアおよび販売エリアに日本は含まれていない。

 オプションとしてキーボード内蔵のカバー「Smart Keyboard」も販売される。従来からある「風呂のフタ」のようなデザインのSmart Coverとデザインや使い方は似ているが、キーボードが追加されている。iPad Pro側面の専用コネクタで電源供給と通信を行なうため、ペアリングや充電は必要ない。

薄型化・軽量化した「iPad mini 4」

 「iPad mini 4」は、iPad miniシリーズの最新モデル。従来モデルのiPad mini 3に比べると薄型・軽量化された。こちらは発表と同時に発売となっているが、オンラインのApple Storeでは4〜6営業日での出荷となっている。

「iPad mini 4」

 シルバー、ゴールド、スペースグレイの3色と、16/64/128GBの3モデル、Wi-Fi版とWi-Fi+Cellular版の2種類が用意され、オンラインのApple Storeでの価格は、Wi-Fi版は16GBが42800円、64GBが53800円、128GBが64800円。Wi-Fi+Cellular版は16GBが56800円、64GBが67800円、128GBが78800円。

 iPad mini 4のサイズは203.2×134.8×6.1mmで、重さはWi-Fiモデルが298.8g、Wi-Fi+Cellularモデルが304g。

 iPad mini 2/3のサイズが200×134.7×7.5mmで重さがWi-Fiモデルで331g、Wi-Fi+Cellularモデルで341gなので、約1割の軽量化、約2割の薄型化となっている。同時に発表されたiPhone 6s/6s Plusが1割ほど重量を増しているのと逆で、大幅な薄型化・軽量化と言えるが、発表会のプレゼンテーションでは目玉製品が多かったせいか、iPad mini 4についてはほとんど説明されなかった。

 プロセッサもiPad mini 2/3のA7からA8への強化され、CPUは約1.3倍、GPUは約1.6倍高速になった。これに伴い、iOS 9の新機能である画面分割表示「Split View」にも対応している(iPad mini 3以前は非対応)。

 ディスプレイの大きさと解像度に変更はなく、7.9インチで2048×1536ピクセル。iPad Air 2から採用されたフルラミネーションと反射防止コーティング仕様に対応している。

 カメラはバーストモードやスローモーションビデオに対応したほか、外向きのiSightカメラがiPad mini 2/3の5メガピクセルから8メガピクセルになっている。

 ホームボタンにはiPad mini 3同様に指紋認証センサーのTouch IDを内蔵する。

 Wi-Fi+Cellular版が対応するLTEバンドなどは、iPad ProのWi-Fi+Cellular版と同様。こちらもApple SIM対応と謳われているが、日本では利用・購入はできない。

 なお、iPadのラインナップではiPad mini 3の販売が終了し、iPad Pro、iPad Air 2、iPad Air、iPad mini 4、iPad mini 2となる。

 さらに従来機種に対しては、「iOS 9」が9月16日より提供される。対応機種はiPad 2以降だが、画面分割やピクチャインピクチャ、 Siriなどの機能は古い世代のモデルでは非対応となる。

iPadシリーズ

(白根 雅彦)