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J.D.パワーの顧客満足度調査、ドコモが僅差で2年連続首位に

 J.D.パワー アジア・パシフィックは、大手携帯電話キャリアの個人ユーザーを対象にした顧客満足度調査の結果を発表した。2015年度は、総合1位のNTTドコモと2位のau(KDDI/沖縄セルラー)の接戦となった。

総合得点

 調査は7月にインターネットによって全国の16~64歳のユーザーを対象に行われ、回答数は総計3万1200人。アンケート調査の結果から、6つの要素を得点化して、合計1000ポイントのスコアに換算している。要素は「通信品質・エリア」「提供サービス」「各種費用」「電話機」「アフターサービス対応」「電話機購入経験」の6種類。

 1位となったNTTドコモは合計561ポイントを記録。2位のauは560ポイントとなっており、1ポイント差でドコモが上回った。3位のソフトバンクは534ポイント。1位のドコモは「通信品質・エリア」「電話機購入経験」「アフターサービス対応」の3要素でトップ評価、2位のauは「電話機」「各種費用」「提供サービス」でトップ評価となっている。

 J.D.パワーでは今回の調査結果から、料金プランや加入時のキャンペーンといったコストメリットを理由に事業者を選ぶユーザーが増えてきている点に着目、その理由を端末のラインナップや通信品質において差別化が難しくなってきているからと分析している。その上で、実際に利用した際の満足度が低ければ、継続的に利用しようという意向も低くなり、離脱しやすくなることを指摘している。

石井 徹