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ドコモ以外でも使えるようになった「dポイント」、いよいよスタート

ローソン、マクドナルド、JALで利用可能に

 NTTドコモは、新ポイントサービス「dポイント」を12月1日より提供する。これまで機種変更時の端末代など限られた用途だったドコモポイントが、リニューアルして、ドコモ以外でも利用できるようになる。5月にはその方針が明らかにされ、ローソンとの提携が発表されていたが、今回、新たにマクドナルドでも利用できることが明らかにされた。

 dポイントの開始にあたり、サービス内容や、クレジットサービス「DCMX」なども刷新されている。

旧名称 新名称
ドコモポイント dポイント
ドコモプレミアクラブ dポイントクラブ
dcmx dカード
docomoID dアカウント

 刷新後のサービス内容は、既に5月の段階で発表済(※関連記事)。「提示で貯める」「iD決済で貯める」「ポイントを使える」という3つが大きな特徴と位置付けられており、一番大きな変更は“ドコモの外”で使える、という点が挙げられる。これは、機種変更時の端末代金への充当など、主にドコモユーザー向けだった「ドコモポイント」に対して、新サービスでは新たにリアル店舗やネットの通販サイトなど、dポイント加盟店でのショッピングで、支払い額に充当したり、支払い額に応じて付与されたりする、といった形になる。

カードのラインアップ

 dcmxが「dカード」になる一方、プラスチックカード「dポイントカード」が12月1日から利用できるようになる。ドコモショップやdポイント提携店で配付され、利用登録の手続きを行えばdポイントを使える。このため、ドコモの回線契約がない他キャリアのユーザーでもdポイントを貯められる。ただし、提示で貯めるだけで、決済機能はないため、「支払い額に応じたポイント」は得られない。

 dカードは、これまでのクレジットカード機能に加えて、dポイントカードとしての機能も備える。またFeliCaチップも内蔵(NFCは非対応)しており、かざすだけで利用できる非接触タイプのクレジットブランド「iD」も利用できる。

dポイントカード dカード dカードゴールド dカード mini
ポイントカード機能
クレジットカード
(VISA/Master)
iD(カード一体型)
年会費 無料 初年度無料
(次年度以降、利用しなければ年会費1250円)
1万円 無料
提示でポイント付与
決済でポイント付与 100円/1ポイント 100円/1ポイント 200円/1ポイント
ドコモ回線(光含む)で付与 1000円/10ポイント 1000円/100ポイント

 dカードゴールドについては、ドコモの携帯電話料金、ドコモ光の料金、そしてdビデオなどドコモの月額制サービスの料金にあわせて、ポイント付与率が10%(通常は1%)にアップしている。

新しいdポイント加盟店にマクドナルド

 5月からドコモでは、ローソンと提携。これまでは、ローソンでのショッピングで、DCMX/DCMX miniで支払うと、購入額の3%が割引されていたが、12月からは、さらにdポイントカード/dカードの提示で、購入額の1%がポイントとして付与。支払いもdカードにすれば、1%のポイントが追加され、2%のポイント付与と3%の割引、あわせて5%相当の還元になる。

 この加盟店として、今回新たに日本マクドナルドが加わり、ローソンと同じように、他店舗よりも多くの特典が得られる。特典内容はローソンと同等で、カードの提示で1%のポイント付与、そしてiDによる決済で3%の割引と1%の付与となり、あわせて5%相当の還元。ちなみにカードの提示でポイントがもらえるのは、当初、都内の約100店舗に限られる。12月31日までは、カード提示で3%、決済で2%、それぞれポイント付与率がアップし、8%相当の還元となる。

JALも新パートナー、2016年春にはさらに拡充

 このほか、JALも新たなパートナーになる。こちらは国内航空券を購入する際、dカードで決済すれば、2%のポイントが付与され、2016年3月末まではキャンペーンとして付与率が3%にアップする。

 また「dポイントクラブ」のサイトから購入すれば、さらに1%のポイント付与となる。あわせて3%(来年3月末までは4%)の還元となる。

 JALのマイルとdポイントの相互交換も可能になるほか空港内にある店舗「BLUE SKY」でのショッピングでもdポイントを貯めたり、決済に使ったりできる。

 2016年春からは、さらにイオンシネマ、ルネサンス(フィットネスジム)、オリックスレンタカー、伊達の牛たん、タワーレコードも加盟店として、他の店舗よりもおトクな利用が可能になる。

dポイント加盟店で送客を

 ドコモポイントが「dポイント」に刷新され、ネットやリアルの各店舗でポイントが使えたり貯めたりできるようになることで、dポイントは「店舗への送客」を可能にする仕組みに位置付けられる。

 dポイント会員には、ショッピング時に購入額の1%がポイントとして付与される。また1ポイント1円で利用可能になる。一方、加盟店は、ユーザーに付与されるポイントの量と一定の料率をかけあわせた「ポイント発行手数料(仮称)」をドコモに支払う。

 加盟店の拡充について、ドコモの加藤社長は「ポイントだけ加盟するところも増やしたいが、できればiDをさらに加速したい」とコメントしており、決済の仕組みと両輪でdポイント拡充に取り組む姿勢を示す。

 加盟店以外でも「dカード特約店」と呼ばれる店舗では、dカードで支払うとポイントが貯まりやすくなっている。この特約店には、ENEOS、サカイ引越センター、ビッグエコー、楽天市場、スターバックスなど全国1万3000以上のリアル店舗と300社の通販サイトが含まれる。たとえばENEOSでの給油や、中部電力での電気料金の支払いでdカード決済を選んでいると、通常の1%付与に加えて、特約店としてさらにもう1%のポイント付与がある。どちらも2016年3月末まで付与率がアップするキャンペーンが実施される。

 なお、加盟店はカードの提示だけでもポイントが貯まる店舗、そして特約店はiDで支払ったときにポイントが貯まる店舗、という違いがある。

マーケティングにも活用

 ユーザーにとっては日々の生活でポイントを獲得できる「dポイント」は、ドコモやパートナー企業にとって、相互送客の仕組みとして機能する。ドコモでは、ユーザーの年齢層や住居エリアを把握でき、リアル店舗やネットでの利用をみながら、個人を特定する形ではなく、ユーザーの属性や、趣味趣向性を分析しながら、送客効果をさらにアップできるよう、マーケティングに活用していく考えだ。

 将来的には、スマートフォンの位置情報との連携も視野に入れており、ユーザーの趣味趣向にあわせた情報配信なども検討していく。

dポイントクラブ

 これまで「プレミアクラブ」として展開してきた会員制度は、dポイントクラブにリニューアル。12月1日からは「レギュラー」「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド」という4段階のステージ制になる。これまではステージによって、付与されるポイント率が異なっていたが、新しいステージでポイント還元率が多くなるのは、「ゴールド」ステージのみ。dカード(現DCMX)のゴールドカード会員などが該当し、回線利用料における還元率は10%(回線利用料1000円につき100ポイント)だ。この還元率は、ドコモの回線利用料に関するもので、ショッピングなどで貯める際は関わりがない。

 ドコモでは長期契約のユーザーが多く、10年以上の契約者が半数近くにまで及ぶ。新ステージでは、10年以上であればブロンズとなり、15年以上でシルバーに分類される。契約期間が短くとも、dポイントの獲得数が過去6カ月間で一定数を上回れば、上位のステージになる。最上位のゴールドについては1万ポイント以上の獲得、あるいはDCMX GOLDかdカード GOLDの契約という条件になる。

 上位のステージになれば、先述した通り、携帯電話料金などでの還元率がアップする。また上位のみ利用できるクーポンが配信される。

 12月からは新アプリ「dポイントクラブアプリ」が提供され、ステージや保有ポイントを獲得できる。今後は、提示してポイントを得られる機能やポイントで決済できる機能を搭載する方向で検討中とのこと。

dケータイ払いプラス

 「dケータイ払いプラス」は、今回、新たに発表された新サービスの1つ。これまで、アプリやデジタルコンテンツの購入では、電話代を合算して支払える「ドコモケータイ払い」が提供されてきたが、同等の機能ながら、さらにコンテンツ購入額にあわせてdポイントが100円につき1ポイントもらえる。

 電話代との合算だけではなく、一般的なクレジットカード、あるいはdカードでの支払いも選択できる。また手持ちのdポイントを支払いに充てることもできる。これらの機能拡充により、既存のドコモケータイ払いではドコモユーザーだけしか利用できなかったが、「dケータイ払いプラス」は他キャリアユーザーでも利用できる。dカード払いを選べば、「dケータイ払いプラス」によるポイント付与、そしてdカードでのポイント付与の両方が得られる。

 利用限度額はユーザー自身が設定可能だが、上限は10万円となる。ドコモ回線から利用すれば4桁のパスワード認証で利用可能。他キャリアユーザーの場合はdアカウントとIDによる認証となる。

 対応サイトはソニーストア、JINSなど十数社。Google Playは非対応となる。

 12月1日〜2016年1月31日までは、dケータイ払いプラスで支払った金額に対して、10%、ポイントを還元するキャンペーンが実施される。

ソーシャルギフト「ギフトコ」

 新サービス「ギフトコ」は、友人などにちょっとしたものを手軽に贈れるサービス。auが関わるギフティ、ソフトバンクグループのソフトバンクギフトといったサービスと同等のサービスとなる。

 会員登録したユーザーが、贈りたいアイテムを選んで購入し、メールやSNSで専用URLを友人など贈呈先に送る。受け取った側は、ギフト加盟店を訪れて専用URLから得たバーコードを店舗に提示するとギフトがもらえるという仕組み。

 住所がわからなくても手軽に贈れること、dケータイ払いプラスに対応すること、購入額100円につきdポイントが1ポイント貯まることが特徴とされる。またアンケートに答えると、企業から新商品がもらえる、という仕組みも2016年3月以降に導入される。

 当初の対応店舗は、ローソン、スターバックス、クリスピークリームドーナツ、タワーレコード、ラフィネ、マリオンクレープ。ギフトチケット500円分などが購入できる。

 12月1日のサービス開始から2016年1月31日までは、ギフトコにログインしたユーザー先着10万名が、ローソンの「プレミアムロールケーキ」をギフトにできるキャンペーンが実施される。

(関口 聖)