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世界198カ国で割安な通話・通信対応の3GプリペイドSIM「TAKT」

 Planetway Japanは、世界の198カ国・地域で割安な発信、着信無料、通信を利用できるプリペイド式でSIMカード「TAKT」(タクト)を12月初旬にヨドバシカメラの店舗、オンラインストアで販売する。11月20日より予約を開始する。SIMロックフリーの端末で利用可能で、パッケージは4980円(税込)。

 料金は米国での利用の場合、発信通話料が米国内外と日本を含む世界宛とも1分当たり51円で着信は無料。データ通信量は1MB当たり49円。640円で25MBのデータ通信が利用できるパッケージプランも提供される。日本では利用できない。

 「TAKT」は、プリペイド式で月額通信料は発生しない。SIMカードはエストニアの発行となり、「TAKT」の番号宛に電話をかける際はエストニアの国番号「+372」を頭につけて発信する必要がある。

 データ通信は167カ国で利用可能。70程度の国、地域ではデータ通信のパッケージが提供され、1MB当たり15円程度で利用できる予定。着信料金が無料となる国が100カ国。SMS受信は全世界で無料。

 なお、一部の国ではデータ通信料が高額となる場合がある。同社はそれらの国では、データローミングをオフにし、音声通話用として利用することを推奨している。

目標は世界展開、B2B、IoT向けSIMカードも

Planetway 代表取締役CEO/ファンダー 平尾憲映氏

 Planetwayは、ソフトバンクモバイル出身の平尾憲映CEOらが立ち上げた創業3カ月のベンチャー企業。本社は米国サンノゼに置かれている。

 「TAKT」の販売ではヨドバシカメラ、ワイヤレスゲートと提携。平尾氏がワイヤレスゲート新事業イノベーション室 室長も兼務するなど、密な連携をもって販売していく。

 「TAKT」は、エストニアの通信企業Top Connect社のグローバルネットワーク技術を利用して提供される。同社は30社のネットワークオペレーターと提携しており、世界中に配置したサーバーによって、SIMカードを挿した端末を最適なネットワークに接続する技術を有しているという。

 Top Connect社では現在LTEに対応したグローバルSIMサービスを開発中で、来年の第1四半期を目処に提供する予定。平尾氏は、「TAKT」でもLTE対応のサービスを提供する意向を明らかにした。

Top Connect共同オーナー アンソニー・レベシュン氏(左)と平尾氏(右)

 今後「TAKT」ではグローバルSIMを核に、デュアルSIMに対応したSIMロック対応スマートフォンのレンタル提供や、ポータルアプリの配信を通して海外渡航者向けのワンストップサービスとして展開する方針。

 音声通話に対応していることから、B2B市場向けにも積極的に進出するほか、海外での販売も視野に入れているという。平尾氏は、1年で数百万枚、世界展開後は1年で数千万~数億枚という販売目標を掲げた。

石井 徹