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順天堂大学、iPhoneアプリを活用した難病の臨床研究を開始

Apple ReseachKitを活用、難病患者の日常生活を調査

 順天堂大学は、iPhoneアプリを用いた難病の臨床研究を開始した。ロコモーティブシンドローム、パーキンソン病、ぜんそくの研究のためのアプリがApp Storeで公開されている。

 アップルが医療研究機関向けに公開しているフレームワーク「ReserchKit」を用いたアプリで、ユーザーはアプリを利用することで研究に参加できる。ロコモーティブシンドロームとパーキンソン病研究のアプリはそれぞれの患者以外のユーザーも対象。ぜんそく研究のアプリは気管支喘息の患者が対象。

「ロコモニター」

 運動機能が低下する「ロコモーティブシンドローム」(運動器症候群、ロコモ)では、発症前からの予防が重要とされている。公開されたアプリ「ロコモニター」では、診断のための3種類の「ロコモ度テスト」を再現しており、セルフチェックに活用できる。また、iPhoneやApple Watchの内蔵センサーを用いて、心拍数や動かなかった時間、歩行距離などを記録して、ロコモ度との関連性の研究に役立てられる。

ロコモニター
「iPARKSTUDY」

 運動能力が著しく低下する「パーキンソン病」では、日常生活における運動機能や睡眠を調査して、異常を把握できるかを検証する研究を行う。アプリ「iPARKSTUDY」では、被験者はiPhoneを1週間持ち歩き、センサーの情報や、睡眠状態の情報を提供する。被験者は20〜75歳までのiPhoneユーザーで、パーキンソン病患者向けとパーキンソン病ではないユーザー向けの調査が用意されている。

「ぜんそくログ」

 ぜんそく(気管支喘息)では、20〜80歳のぜんそく患者を対象としたアプリ「ぜんそくログ」が公開されている。アンケート調査によって実態を把握するほか、iPhoneのセンサーで気圧情報を収集して、ぜんそく症状との関連を調べる。アプリはぜんそく症状の簡易ログとしても利用できる。

(石井 徹)