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中高生の勉強をサポートするホームアプリ、KDDI研究所が開発

心理的アプローチでスマートフォンの適切な利用をうながす

 KDDI研究所は4日、中高生のスマートフォンの長時間利用問題を改善させ、勉強を支援するホームアプリ「勉強うながしホーム」を開発した。機能を限定したAndroid 4.2以上対応のアプリを、6日から期間限定で公開するとしている。

 「勉強うながしホーム」は、アメリカの経済学者Thalerと法律学者Sunsteinが提唱する“Nudge”の設計思想をもとに、過度なスマートフォンの長時間利用の抑制と、勉強に役立つアプリなどの適切な利用をうながすホームアプリ。Webやアプリのフィルタリングといった従来の手法とは異なり、心理学的なアプローチで中高生自らがスマートフォンを適切に利用するよううながす点を特徴としている。

 「通常モード」と「勉強モード」の2つのモードを備え、「通常モード」では適切なススマートフォン利用への気づきを与え、過度な利用を自ら控えるようにうながす。一方「勉強モード」では、勉強に集中できるよう、勉強に役立つアプリのみを登録しておくことが可能。2つのモードはボタンタップで切り替えられるほか、あらかじめ設定した時刻になると「勉強モード」に移ったり、「勉強モード」で一定時間経過すると「通常モード」に自動遷移する仕組みも用意している。

 各モードでは、利用したいアプリを登録でき、利用時間により変化する背景画像やウィジェット、100以上のポップアップメッセージ、スマートフォン利用時間表示などの「うながしコンテンツ」も備えている。

藤縄優佑