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FREETEL SIMでメッセンジャーアプリの通信料0円サービス、通話時間限定の通話定額も

 プラスワン・マーケティングは、MVNO型の通信サービス「FREETEL SIM」で、メッセンジャーアプリの通信料で追加料金がかからない、「データ通信料0円サービス」の提供を開始した。既存のユーザーを含めて、新たに申し込むことなく、利用できるようになる。

 新サービスは、LINEやWeChatといったメッセンジャーアプリでやり取りするテキストや写真のデータ通信量が無料扱いになるというもの。アプリの通信で、シグニチャー(信号)を検知してその分を課金対象から外す。ただし動画は対象外。

 既存のFREETEL SIMユーザー全員が対象で、9日の発表会をもってサービスが開始された。

 プラスワン代表取締役の増田薫氏によれば、人によって恩恵を受けられる通信量は異なる、としながら「LINEなどでは子供の写真をやり取りしたりして、1GBくらいはいくのでは」と説明。その分、プラスワンにとっては減収要因となるが、MVNO市場をさらに拡大させるためには、ニーズにあわせたサービスが必要との考えを示し、収益面での影響を踏まえつつ、ひとまずパイの拡大を目指す方針に基づいた戦略的な仕掛けと説明する。

 特典対象のアプリ事業者から収益化を図るのか、という質問には「そういうビジネスはまったく考えていない。(質問者に対して)ぜひ交渉してください(笑)」と冗談交じりで答え、アプリ事業者とともにビジネスモデルを構築したわけではない、とした。

通話1分、5分はかけ放題

 あわせて同社では、新アプリ「FREETELでんわ」を3月25日より提供する。こちらは店頭パッケージを通じて提供されるもので、相手先の電話番号の前に、特定の番号を付け加える、いわゆるプレフィックス型の通話サービスとなる。限定10万パッケージで、最大1200円分の割引特典も付属する。パッケージ価格は980円(税込)。

 利用料は、1分かけ放題で月額399円(税抜、以下同)、5分かけ放題で月額840円。既存サービスとして月額利用料は無料ながら、通話料が半額(30秒20円→10円)になる「いつでも半額」もあわせて利用できる。

 IP電話ではないため、通話品質も高いと同社ではアピール。5GB付きの音声通話対応プラン(月額2220円)と5分かけ放題を組み合わせれば、月額3060円で利用できる、とする。

接続料改定「関わりはない」

 毎年春になると、NTTドコモなどが接続料を改定し、値下げされれば、それがMVNOにとっては、より安い通信サービスを提供したり、通信量を増やしたりする原資となることがある。

 一方、今回のFREETELの取り組みは「そうした動きとは関係がない」(増田氏)とのことで、独自性を打ち出すための取り組みだという。

 また数多くのプランを用意することになったイオンや、500MBを0円で提供するSo-netなど、競合他社の動向について問われた増田氏は、他社を軽んじるわけではない、と前置きしつつ、「市場が賑やかになるのは良いこと。ただ、FREETELは端末も手がけていたり、その端末のグローバル展開を行っていたりするなど、異なることが多い」と説明した。

(関口 聖)