ニュース
東大、2型糖尿病患者向けにResearchKit活用の生活支援・研究アプリ
（2016/3/14 17:18）
東京大学は、2型糖尿病患者・糖尿病予備群向けのiPhoneアプリ「GlucoNote」（グルコノート）を開発し、アプリを活用した臨床研究を開始した。
「GlucoNote」は、糖尿病患者・予備群のユーザーが自己管理に活用しながら、臨床研究に協力できるアプリ。アップルが提供する研究期間向けのフレームワーク「ResearchKit」を活用して開発されており、実験参加者はアプリに血糖値や血圧、体重、活動量などの測定データ、食事内容などを記録して、自己管理に活用する。アプリ内で生活習慣に関するアンケートに答え、測定データや歩数データを提供することで、臨床研究に協力できる。参加期間は最長で5年間。
今回の研究は、東京大学医学部附属病院 22世紀医療センターがNTTドコモとの社会連携講座として設置した、健康空間情報学講座の臨床研究として実施される。アプリを活用することで、従来の臨床研究では難しかった家庭での計測データを収集し、2型糖尿病患者の健康状態と日常生活との関連性を多角的に検討する。担当者は健康空間情報学講座の脇嘉代特任准教授と、東京大学大学院情報理工学系研究科電子情報学専攻の相澤清晴教授。
