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アニメファン特化をさらに推進、dアニメストアにアニソン動画とグッズ販売

 NTTドコモは、アニメ見放題サービス「dアニメストア」において、アニソンミュージッククリップの配信と、アニメイトとのグッズ販売連携を23日より開始する。同時にまた、HTML5のプレーヤーを提供し、パソコンで視聴する際の対応ブラウザにGoogle ChromeとMicrosoft Edgeが追加される。同サービスの利用料は変わらず、月額400円(税抜)。

黒崎真音とNTTドコモの田中伸明氏

アニソンを動画で配信

 今回のサービス拡充により、同サービスで配信しているアニメに関連した楽曲が「アニソンミュージッククリップ」として動画で配信される。開始当初の配信曲は180曲。

 ソロアーティストや声優ユニットなどの、楽曲に合わせて制作されたミュージッククリップが配信されるほか、アニメ作品のオープニング・エンディングに使用される映像を用いたノンテロップ版(スタッフクレジット非表示)のミュージッククリップ、さらに「dアニメストア」のオリジナルとして映像を付けたミュージッククリップも用意される。

 2016年夏頃には機能を追加し、ミュージッククリップのバックグラウンド再生や、プレイリスト再生などの機能が追加される予定。

サービス拡充の概要
アニソンミュージッククリップ
配信楽曲の例

 アニソンミュージッククリップの配信楽曲の例として紹介されているのは、「Daydream cafe/Petit Rabbit's」(ご注文はうさぎですか?)、「X-encounter/黒崎真音」(東京レイヴンズ)、「紅蓮の弓矢/Linked Horizon」(進撃の巨人)、「シドニア/angela」(シドニアの騎士)など。

 ノンテロップ版ミュージッククリップは、「炎のさだめ/TETSU」(装甲騎兵ボトムズ)、「ケロッ!とマーチ/角田信朗&いはたじゅり」(ケロロ軍曹)など。オリジナルミュージッククリップは「冒険でしょでしょ?/平野綾」(涼宮ハルヒの憂鬱)、「ヒャダインのカカカタ☆カタオモイ-C/ヒャダイン」(日常)などとなっている。

グッズ販売でアニメイトと連携

 dアニメストアの作品ページには関連グッズの情報が掲載されるようになり、クリックすると、アニメイトオンラインショップに直接遷移するようになる。アニメイトオンラインショップの会員登録をすることで、グッズの購入が可能。

 アニメイトオンラインショップ側にも「dアニメストア店」コーナーが用意され、関連グッズやキャンペーン、作品ランキングに関連した表示などが行われる。

 「アニメイトオンラインショップ dアニメストア店」ではキャンペーンも実施され、4月25日までの期間にキャンペーンサイトから応募すると、アニメイトオンラインショップで使える1000円分の割引クーポンが抽選で1万5000名にプレゼントされる。

アニメイト オンラインショップとの連携

HTML5対応プレーヤー

 パソコンで視聴する方法の拡充として、HTML5プレーヤーが23日から提供される。これにより、これまでのSilverlightに対応した視聴環境に加えて、Google Chrome、Microsoft Edgeでも再生が可能になる。HTML5プレーヤーには、通信環境に合わせて画質を自動調整する機能も搭載される。

アニメファンは「全員来てほしい」、アニソン・グッズ市場の盛り上がりをサポート

 3月22日には都内で記者向けに発表会が開催され、サービス拡充の内容が説明されたほか、当初のアニソンミュージッククリップでも楽曲が配信されるアーティストの黒崎真音が登場、新サービスへの期待を語った。

NTTドコモ プラットフォームビジネス推進部 担当部長の田中伸明氏

 dアニメストアの解説を行ったのは、NTTドコモ プラットフォームビジネス推進部 担当部長の田中伸明氏。田中氏はdアニメストアが単独で会員数200万人を突破し、約1600作品、約2万9000話をラインナップする、国内最大級の定額制アニメ見放題サービスであることを紹介。マルチデバイスで提供し、ドコモ以外のユーザーも利用できるキャリアフリーで提供されている。

 「アニメの30分は通勤・通学にもちょうどいいと妄想していた。スタートした2012年は、スマホで動画というスタイルがきちんと馴染んでいない状況だったが、4年間走ってきた。まさかこんなに早く200万人を突破するとは思っていなかった」と、想定より早くユーザー層が拡大してきた様子を語る。また、同社のTwitterアカウントと連携する形で、いち早くユーザーの不満や要望に対して検討しサービスに反映してきたという。

 アニメ制作会社、配信会社からの作品の提供がサービスを拡大していく上でもポイントになるが、当初は500作品でスタートした同サービスも現在は1600作品にまで拡大。製作委員会への出資はすでに40作品に上り、2015年度は同サービスで139作品を配信。「ホルダー(権利者)とも良好な関係で、新旧の作品を今後も集めていく」と拡大していく方針を示し、同時に「2.5次元」などと呼ばれるアニメ作品を題材にした舞台や地方都市のイベント、音楽関連の展開も拡大していく方針も明らかにしている。

 これまでのdアニメストアの展開を「観る」とすると、22日に発表されたサービス拡充は「聴く」「買う」にサービスを拡大するものとする。

 例えばアニソン(アニメ関連楽曲)の音楽市場は、ジャニーズ、アイドルにならぶ3大ジャンルの一角にまで拡大しており、「(ジャニーズや某アイドルのように)組織化されていない中でこれだけの売上がある。ファンにはほかのジャンルに負けず劣らずの“愛”があり、dアニメストアでもそれをサポートしていく」と、アニソン市場がすでに見過ごせない規模で、アニメ作品の配信との親和性も高い様子を紹介。

 「市場の大きさに対して特徴的なのは、オープニング・エンディングの楽曲だけでなく、キャラクターをテーマにした楽曲や、第2期で入れ替わったオープニング曲など、ひとつの作品にかなりの数の楽曲が連動すること。映像と一緒に楽曲も楽しんでもらえる」と、田中氏はアニメ作品とアニソンが強く結びついている点も指摘する。

 「アニメのグッズ市場の規模も伸びている。ここも変わった傾向があり、たとえば『ごちうさ』(ご注文はうさぎですか?)には、関連グッズが800種類も存在している」と、拡大するグッズ市場の動向も重要になっているとし、アニメイトと連携してグッズを手軽に購入できるようにした点や、今後「dポイント」とも連携していく方針も示された。

 「アニメユーザーは全員来てほしい、というのが本音」と語る田中氏。アニメ・漫画文化に対する自身の原体験は、中学生の頃に読んだ「アップルシード」(士郎正宗)で、以降、順調にオタクの道を歩んできた様子。「(壇上に立つので)アニメとか観ていないような格好をしているが、意外と観ている。dアニメストアは視聴履歴が分かるので、そこは上司・部下は関係なくチェックしている」と、スタッフを含めて、現在でも最新のアニメ作品はかなりの数をチェックしているとのことだった。

黒崎真音が登場、“推し松”は「十四松」

 発表会では後半に、アニメのオープニングなどに多くの楽曲を提供しているアーティスト、黒崎真音が登場した。

黒崎真音

 dアニメストアは、地方イベントに移動する際の新幹線や宿泊先のホテルでよく利用するとのこと。現在お気に入りのアニメは「おそ松さん」で、これもdアニメストアのランキングがきっかけで「あっという間にファンになった」とか。“推し松”は十四松、ハイテンションなキャラが疲れを吹き飛ばしてくれそうとのことだった。お気に入りのグッズはアニメイトで購入したキーホルダー。(十四松のイメージカラーで)「部屋がどんどん黄色くなっています(笑)」。

 dアニメストアではすでに黒崎真音のライブ映像が配信されているが、「これまで、客観的にライブ映像を観る機会が少なかった。演出やファンの顔をしっかり見れてよかった」と感想を語った。アニソンミュージッククリップの配信についても、「映像で振り返りたい人や、初めて興味を持っていただいた方にも楽しんでもらえる。もっとたくさんの人に知ってもらえるよう精進していきたい」とアーティスト活動への意気込みを語っていた。

スマートフォンを手にdアニメストアについて語った
得意のイラストで、dアニメストアのサービス拡充を紹介。「イカの生態に興味がある」とのことで、オリジナルのキャラクターはイカがモチーフ

(太田 亮三)