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乳幼児もスマホ依存? 「手放そうとしない」子どもが6割~MMD調査

 MMD研究所とインテル セキュリティは、就学前の乳幼児(0~6歳児)を持つ母親2190人を対象として実施した「乳幼児のスマートフォン利用実態に関する調査」の結果を発表した。調査対象の女性は20~49歳で、全員スマートフォンを所有している。

半数が2歳までにスマホを経験、「ほぼ毎日利用」が最多

 子どもが何歳からスマートフォンを見たり使ったりし始めたかを聞いたところ、「0歳から」が8.4%、「1歳から」が18.4%、2歳から19.7%と、2歳までに約半数の子どもがスマートフォンを利用したことがあるという結果となった。「見せたり、触らせたりしたことはない」という回答は20.0%だった。

 子どもにスマートフォンを触らせたことがあると答えた1752人に、子どもがどのくらいの頻度でスマートフォンを利用しているかを聞いた設問では、30.6%が「ほぼ毎日」と回答した。2位以下は「週2、3回程度」(25.0%)、「週1回程度」(16.4%)と続き、「数回触らせた程度で、それ以降は利用させていない」という回答は8.9%だった。

半数は「子どもひとりで」利用、画面ロック解除ができる子どもも

 子どもが日常的にスマートフォンを利用していると回答した1596人を対象に、誰と利用することが多いかを複数回答で聞いた設問では、68.5%が母親(回答者)と利用することが多いと答える一方、子どもがひとりで利用することも多いと答えた回答も49.6%にのぼった。

 スマートフォンの各操作について、回答者の子ども自身でできることを聞いた設問では、「カメラ撮影」で53.4%、「特定のアプリで遊ぶ」が53.5%、「電話をかける」では15.7%が「できる」と回答した。また、18.0%は「パスコード入力によるロック解除」、15.1%は「パターン入力によるロック解除」についても、子ども自身でできると回答している。

6割は子どもの「使いすぎ」を経験、商品を落札していたケースも

 子どもにスマートフォンを使わせている時に経験したことを聞いたところ、「よくそうなる」「過去したことがある」をあわせた回答が64.6%と最も多かったのが「使いすぎ、なかなか手放そうとしない」。以下「勝手に写真や動画を撮っていた」が45.7%、「電話をかけていた」が45.4%となった。

 有料アプリのダウンロードや意図しない課金・請求といった、金銭面での損害が発生したケースも、96人が経験していた。内容を答えた58人の平均額は1万2528円(中央値1000円)で、最大額は50万円だった。自由回答では、「ゲームで遊ばせていたら課金アイテムを購入していた」「オークションで落札していた」「フリマアプリで商品を購入ボタンを押していた」「音声認識機能で国際電話をかけてしまった」という声があった。

セキュリティ対策は6割が「なにもしていない」

 子どもが使用しているスマートフォンのセキュリティ対策について聞いた設問では、「特になにもしていない」が67.5%と最も多かった。そのほかは、「端末の機能制限を利用している」という回答が14.6%、「無料のセキュリティアプリを入れている」が13.0%、「携帯電話会社のオプションのセキュリティサービスに加入している」が12.6%となった。

石井 徹