ニュース

法人の国内タブレット市場、先行したiOSをWindowsが切り崩し始める

 IDC Japanは、2015年の日本国内の法人向けタブレット市場について調査し、結果を明らかにした。出荷数は微増にとどまったものの、メーカーシェアは変動が見られた。

 2015年の国内の法人向けタブレット市場は、出荷数が前年比0.2%増の241万台。2014年から大きく変わらず、「試験導入は進んでいるものの、今後は投資対効果を定量化することが必要」と指摘されている。

 OSのシェアはiOS、Android、Windowsの3種類に大別される。iOSは2013年に46.5%と大きなシェアを占めていたものの、減少傾向にある。一方、Windowsは2013年に18.6%だったシェアが、2015年には25.1%にまで増加しており、Androidのシェアが横ばいであることから、iOSのシェアを切り崩していることが顕著になった。

 なお、Windowsタブレットのメーカーでは、これまでの牽引役であったマイクロソフトのシェアは低下しているものの、他のメーカーによる、キーボードが着脱可能で安価なモデルが拡充されたことで、Windowsタブレット市場自体は拡大した。

国内法人向けタブレット市場 OSシェア 出典:IDC Japan

太田 亮三