ニュース

【熊本地震】ソフトバンクが追加データ通信量を無償に、気球基地局も初運用

 ソフトバンクは、平成28年熊本地震で被災した同社ユーザーが、月間データ通信量を使いきった場合でも、追加料金を支払うことなく、速度制限なしで4月30日まで利用できるよう、速度制限を解除した。

 今回の措置は、災害救助法適用地域に契約者住所、あるいは請求書送付先住所がある、同社ユーザーが対象。これからデータ通信量を使いきる場合だけではなく、既に使いきってしまっていた場合も対象となっている。ただしプリペイド端末は対象外。

【追記 2016/04/18 20:03】
 ソフトバンクは、ワイモバイル(Y!mobile)も追加データ通信量の無償化を実施すると発表した。全ての端末が対象となる。また固定通信サービスの支援措置では、避難指示・避難勧告が発令された地域での基本料と、それに付随するオプションサービスの料金が無料になる。指示や勧告がないエリアでも、ソフトバンクのサービスが利用できないことが確認されれば、無料になる。また、避難指示や避難勧告によって仮の住まいへ引越しする場合、移転工事料や手数料が一度にかぎり無料となる。

17日夕刻、設営中の気球基地局の様子

 また同社では、福岡県八女市矢部村北矢部の矢部村高巣公園において、気球を使った臨時基地局(気球基地局)を設置、サービスを開始した。2GHz帯を用いた3Gサービスが利用できる。同社によれば、熊本地震で影響を受けていないエリアで、山間部にある場所ながら、福岡~阿蘇を繋ぐ重要なルートとのことで、被災地支援に向かう人々にとって重要なエリアという。気球基地局はこれまで訓練や試験で用いられたことはあったが、実際の震災での活用は初めて。

18日の気球基地局

関口 聖