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【熊本地震】auもデータ制限を撤廃、10GB無償化に加え

 KDDIは、熊本地震の支援策として、19日より実施していた被災地のユーザーに10GBのデータ容量を無償で提供する措置に加え、その容量を超えた場合でも速度制限を行わない措置を実施する。実施期間は4月30日まで。

 月間の容量制限があるスマートフォン、タブレット、4G LTE ケータイ向けの各プランが対象となる。対象ユーザーは、熊本地震の災害救助法が適用されている地域に契約住所または請求書送付先住所があるauユーザーで、自動的に適用される。また、地震発生日の4月14日以降に申し込まれたデータチャージの利用料は無料となる。

 KDDI広報は、今回の変更の理由について、「当初、速度制限解除を実施した場合に一部のユーザーが不要不急の通信に利用してリソースが専有されるおそれがあったため、あえて10GBの制限を設けた」とした上で、「18日以降のトラフィックや利用状況を考慮し、解除しても差し支えないと判断した」という。

 今回の措置を5月以降も継続するかは、現時点では未定で、被災地の状況を判断して検討するとしている。

 なお、auのLTEプランなどでは、直近3日間で3GB以上利用したユーザーに対して、ネットワークの混雑状況に応じて通信速度を制限する規定があり、ネットワークに特に高い負荷をかけるユーザーに対しては、この制限が実施される場合がある。

 データ通信容量の上限を開放する同様の支援措置は、NTTドコモとソフトバンクも実施している。

石井 徹