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【熊本地震】ソフトバンクとUQ WiMAXが復旧、携帯各社の25日時点の通信状況

 熊本地震の発生から10日が経過した24日、復旧が進んだものの、大規模な土砂崩れが起きた南阿蘇村を中心に一部エリアが利用しづらい状態となっている。通信各社の案内をまとめた。

NTTドコモ

 25日の午前9時30分(第28報)の時点で、携帯電話が利用しづらいエリアは熊本県の阿蘇郡南阿蘇村と阿蘇市。通常の基地局よりもサービスエリアを広くした中ゾーン基地局などで不通エリアの一部をカバーしているが、通行規制などで現地作業が困難な状況が続いているため、依然復旧には時間を要する見通し。阿蘇市では、移動基地局車が展開している。

KDDI

 24日18時の時点で、携帯電話が利用しづらいエリアは南阿蘇村の河陽地区、中松地区、長野地区の周辺。これら以外の南阿蘇村のエリアは復旧している。なお、復旧エリアであっても、一部で品質が低下する場合がある。全面復旧には時間を要する見込みで、災害支援活動に必要なエリアや生活導線となる道路などを優先的に復旧していく。

ソフトバンクおよびワイモバイル

 ソフトバンクは、ソフトバンクとワイモバイルの携帯電話サービスエリアについて、25日付で復旧したことを発表している(※関連記事)。一部エリアでは当面の対策として、マイクロエントランスによる無線での中継や移動基地局車によって、地震前と同等のエリアをカバーしている。復旧日時はソフトバンクの携帯電話サービスが25日8時23分、ワイモバイルの携帯電話サービス(1.7GHz帯)が22日18時35分。

 ワイモバイルのPHSサービスでは、25日午前9時の時点で南阿蘇村の一部エリアで利用しづらい状態が続いており、引き続き復旧作業に取り組んでいる。

UQコミュニケーションズ

 UQコミュニケーションズは、UQ WiMAXで通信がしづらい状況にあったすべてのエリアで復旧したことを発表している。復旧日時は22日13時33分。

石井 徹