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KDDI、「EZアプリ」の配信やCDMAグローバルパスポートを2年後に終了

 KDDIと沖縄セルラーは、約2年後の2018年3月31日をもって、auの3G携帯電話向け「EZアプリ」用配信設備の運用を終える。EZアプリのダウンロードやバージョンアップができなくなり、KDDIが提供するEZアプリの一部サービスもあわせて終了する。サードパーティとの協議はこれから進められる。

 なお、3Gによる通信サービス、通話サービス、メールは今後も提供される。

EZアプリ配信終了

 EZアプリの利用件数は、スマートフォンの普及に伴い減少しており、2013年と比べて、現在は40%減少した。また、配信サーバーやライセンスを提供するクアルコムが終了の意向を示したこともあり、今回、EZアプリの配信が終了する方針が決まった。スマートフォンの普及率は、auの場合、現在57%であり、まだ一定数のフィーチャーフォンユーザーが存在する。影響が大きいことから、早めに終了の方針を打ち出し、周知を図ることになった。

 BREW、JAVAどちらのアプリも配信できなくなり、ダウンロードやバージョンアップができなくなる。既にダウンロードしたアプリについては、そのまま利用できるようになるのか、あるいは2018年3月31日をもって利用できなくなるのか、今後決まっていくことになる。ただしauのサービスのうち、ケータイ de PCメール、災害時ナビなどは終了が決定した。EZナビウォークや安心ナビ、助手席ナビといったサービスについては未定。またmamorinoのような機種はアプリのダウンロードに対応していないため影響はない。

3G向けグローバルパスポート

 また同じく2018年3月31日に、3G向けのグローバルパスポートも終了する。これは海外でのGSM/CDMA対応エリアの縮小などに伴うもの。2012年と比べて、利用数は80%減少している。

 GSM対応のグローバルパスポート対応機種も対象に含まれる。また日本を訪れる海外からのCDMA対応機種もauのネットワークを利用できなくなる。

関口 聖