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ハイスピードIGZOにSnapdragon 820搭載「AQUOS SERIE SHV34」

 auから発売される「AQUOS SERIE SHV34」は、残像の少ない120Hz駆動が可能な液晶「ハイスピードIGZO」を搭載するシャープ製のAndroidスマートフォン。6月中旬に発売される予定。想定される販売価格は一括が8万4240円、実質価格が4万1040円。

「AQUOS SERIE SHV34」

 2016年夏モデルとしてラインナップされる「AQUOS SERIE SHV34」は、5月11日にNTTドコモ、ソフトバンクから発表されたモデル(AQUOS ZETA SH-04HとAQUOS Xx3)と基本的に同じモデル。auではボディカラーとしてホワイト、ネイビー、コーラルピンクの3色をラインナップする。

外観を一新

 これまでのAQUOSシリーズは、上と左右が狭額縁となる「EDGEST」デザインを採用していたが、今回の機種では一般的な上端側に額縁のあるデザインとなっている。このデザインとすることで、厚みのあるカメラモジュールとディスプレイパネルが重なることを防ぎ、バッテリ容量を大きくしながら薄型デザインにすることを重視している。

 また、EDGESTデザインでは角張ったデザインだったが、AQUOS SERIEは丸みを帯びたデザインとすることで、手に持ったときにより馴染むことを目指しているという。フロントパネルは端が丸みを帯びた「2.5Dガラス」を採用する。背面は強化樹脂製、側面フレームは金属製で、側面フレームにはアンテナ感度を高めるために分割線が入っているが、下端左右の分割線部分はイルミネーションLEDが内蔵されている。

 NTTドコモの「AQUOS ZETA SH-04H」やソフトバンクの「AQUOS Xx3」と異なり、指紋センサーを搭載しない。代わりにインカメラで撮影したユーザーの目周辺の特徴を使う生体認証機能「見るだけ解除」を搭載している。ただし「見るだけ解除」はロック解除にしか使えず、FIDO規格などには準拠しない。

 左右側面に近接センサーを内蔵し、ユーザーが手に持っているかどうかを判断して画面を自動点灯・自動消灯する「グリップマジック」を搭載する。従来機種では静電容量式センサーが使われていたが、今回の機種では側面の金属フレームに静電容量式センサーは感度が良すぎて馴染まないため、近接センサーを利用している。

スクロールオートを搭載、エモパーはヘルスケアを強化

 ユーザビリティの新機能としては、WebブラウザやSNSアプリなどで自動スクロールをする「スクロールオート」や手首をひねるだけで直前に使っていたアプリに切り替える「ツイストマジック」、就寝前などに画面表示を暖色系にする「リラックスビュー」へ自動で切り替える「リラックスオート」、動作や機能を制限して電力消費を減らす「長エネスイッチ」を搭載している。

 シャープ独自のAIアシスタント機能「エモパー」は最新バージョンである「エモパー4.0」を搭載。新機能としてはヘルスケア系機能が強化され、歩数計機能やタニタの体組成計との連動機能が加わった。

120Hz駆動のディスプレイ、GR certified

 最大120Hz駆動のハイスピードIGZOディスプレイを搭載し、よりWebブラウザやSNSアプリでのスクロール時などに、より滑らかな表示が可能になっている。ただし高速表示は電池の消費を大きくするため、アプリごとに高速表示するかどうかを切り替えられる。逆に写真や電子書籍、フレームレートの低いアニメーション表示は、IGZOディスプレイの特性により、自動で書き換えサイクルがゆっくりになるため、通常のディスプレイよりも省電力となる。

 メインカメラは約2260万画素で、リコーの画質認証プログラム「GR certified」を取得している。光学手ぶれ補正はレンズ可動範囲が広がり、従来よりも効果が向上した。起動速度やオートフォーカス速度も向上している。240fpsのハイスピード動画撮影や花火専用の自動撮影モード、タイムラプス撮影などにも対応している。インカメラはより広角になり、美肌補正モードにも対応した。

主な仕様

 ディスプレイは約5.3インチ、1920×1080ドット(FHD)のIGZOディスプレイ。メインカメラは約2260万画素、インカメラは約500万画素。

 チップセットは「Snapdragon 820」で、2.2GHz×2と1.6GHz×2のクアッドコア。システムメモリは3GBでストレージは32GB。最大通信速度は下り370Mbps、上り25Mbps。無線LANはIEEE802.11a/b/g/n/acで複数のアンテナを使うMU-MIMOにも対応。SIMカードはnanoSIMサイズ。最大200GBのmicroSDXCカードに対応。

 OSはAndroid 6.0。VoLTE、キャリアアグリゲーションに対応。おサイフケータイ、ワンセグ・フルセグ、防水・防塵に対応。赤外線通信、CDMA(3G)通信には非対応。バッテリー容量は3000mAh。

 大きさは約73×149×7.6mmで、重さは約153g。ボディカラーはホワイト、ネイビー、コーラルピンクの3色。

 本体の発売と同時に、小窓付きのフリップカバーケースや薄型の透明ジャケットなどの周辺アクセサリがau+1 collectionで販売される。

白根 雅彦

太田 亮三