「ELUGA V P-06D」フォトレビュー

ワンハンドな大画面、パナソニック渾身のハイスペックモデル


 パナソニックの新たなブランド「ELUGA」を冠した、NTTドコモの「ELUGA V P-06D」は、約4.6インチの大画面に、横幅が約65mmに仕上げられたAndroidスマートフォンだ。

 片手で操作しやすいサイズ感にしつつ、より大画面にするという矛盾したコンセプトを掲げた「ELUGA V P-06D」について、写真中心で紹介する。

外観

 各社の今夏モデルで、4.6インチ以上のディスプレイを搭載するモデルの横幅は、66mm~71mm。わずか数mmの差だが、それらの中で「ELUGA V P-06D」は最も横幅が狭い。丸みを帯びてホールドしやすい形状とあわせて片手サイズながら大画面、というコンセプトの実現が図られている。またディスプレイは覗き見を防止するビューブラインドに対応しており、通知バーにあるボタンでON/OFFをワンタッチで切り替えられる。

 1320万画素カメラは、これまでのLUMIX Phoneシリーズで培われた操作体験を活かし、細かな点まで設定できる。その1つがシャッターボタンと動画撮影ボタンの配置。撮影しやすいレイアウトを3種類から選べるようになっており、ユーザー自身が、たとえば片手で持って、縦長ディスプレイの状態で撮影するには、どの配列がいいか、選べる。また撮影時には、上下左右へのフリックで設定を切り替える、という操作が可能で、たとえば初期設定では、左右でトイカメラ風やピンホールカメラ風などのエフェクトを切り替えられる。

左上のボタンをタッチしたところ詳細設定
上下フリックで選べるメニューシャッターボタン(画面右)の配置を変更できる
変更したところサンプル写真。リンク先は4160×3120ドット、無加工
トイカメラ風に撮影。リンク先は4160×3120ドット、無加工AQUAと名付けられた効果で撮影。リンク先は4160×3120ドット、無加工

ソフトウェア

 ホームアプリは、ドコモの「Pallet UI」と、Android 4.0標準のホームアプリに近い操作感ながら、いくつかオリジナル要素が組み込まれた「フィットホーム」の2種類が最初から導入されている。フィットホームは、アプリ一覧のアイコン数の変更、アプリ一覧とウィジェット一覧の切り替えなどでのエフェクト、ホーム画面が何枚目の場所にあるかなど、細かな配慮が感じられる仕上がりだ。実際に操作しても、もたついたり、固まったりする場面はなく、スムーズで滑らかという印象だ。

 先述した、特徴的なカメラ機能で撮影した写真を楽しむため、「ピクチャアルバム」という画像閲覧アプリがプリセットされている。同アプリでは、写真を長押しすると、左にはゴミ箱(画像削除)、上にはFacebook、下にはTwitterへのリンクが表示され、スムーズに操作できる。このほか宅内の家電との連携するためのDLNAネットワークを、わかりやすく表示するアプリなども用意されている。

「フィットホーム」のホーム画面ホーム画面を切り替えたところ。画面上部に、何枚目のホーム画面か、わかるよう青色のバーで示すメニューボタンから設定にアクセスできる
通知バーアプリ一覧アプリ一覧の並び順
アプリ一覧で表示する数を変更ウィジェットへの切り替え効果セキュリティ設定
DLNAアプリエコナビピクチャアルバム
ビューブラインド設定




(関口 聖)

2012/7/26 06:00