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スポーツ用耐汗ヘッドフォン「EXERCISE FREAK」


EXERCISE FREAK AH-W150

 高まるフィットネスブームに乗じて、スマートフォンでも最近はフィットネス支援アプリが人気ジャンルの一つに成長してきている。アプリごとに個性的な機能や使い勝手を実現しているが、多くのアプリに共通しているのは、音楽再生機能を備えている点。好きな音楽を聴いてリラックスしながら、あるいは適切なペースを保ちながら運動する、または体を動かしている間もPodcastなどで情報を得て時間を有効に活用するなど、ワークアウトを充実させるにはもってこいの機能、ということなのだろう。

 運動中にスマートフォンで音楽を聴くためには、有線、無線にかかわらずヘッドフォンやイヤフォンが不可欠。当然、運動しながらだと汗にさらされることになるため、各社からスポーツ向けに防水処理などが施された製品が数多く発売されている。そして、この8月中旬にデノンからも「EXERCISE FREAK AH-W150」という新しいスポーツ向けヘッドフォンがリリースされた。オーディオ機器メーカーとして定評のあるデノンだけに、ハイスペックであるのはもちろんのこと、使い勝手や装着感にもこだわりが見える製品に仕上がっている。

調整機構付きでベストなフィット感を得られるワイヤレスヘッドフォン


パッケージ内容

 「EXERCISE FREAK AH-W150」は、Bluetoothによる音声のワイヤレス受信が可能な、ネックバンドタイプのインイヤー型ヘッドフォン。通話用のマイクも備えているため、ヘッドセットとしても利用できる。再生周波数帯域は5〜25kHz、音圧レベルは102dBA/mWと、ヘッドフォンとしてはミドルレンジクラスの性能を誇る。重量はわずか約23gで、内蔵バッテリーにより最長7時間動作。耳に掛けるフック部分の全面がシリコンで覆われ、防滴処理により“耐汗”を実現しているのが特長だ。


シリコン素材により耐汗を実現

 さらに、耳穴に挿入するイヤーチップには抗菌処理が施されており、汗などが付着しても雑菌などが繁殖しにくい。サイズの異なる4種類のイヤーチップが付属しているほか、柔軟性のあるフックを採用し、そこからつながっているスピーカーユニット部分が伸縮・回転することから、耳の大きさ、耳穴の位置などに合わせてしっかり装着できる構造になっている。ネックバンド中央部に設けられた反射材で周囲からの視認性を高めているのもうれしいところだ。


ユニット部分は伸縮・回転するため、装着時の自由度が高い
ネックバンドの中央には小型の反射材 右側には再生・一時停止ボタン。このボタンは電源のオン・オフやペアリングにも用いる
同じく右側にはボリューム調整ボタンとMicro USBポートもある
左側には通話開始ボタンが設けられている

 筆者の場合、こういったイヤーフックで耳に掛けるタイプのヘッドフォンは過去に何度か使ったことがあるものの、どうやってもうまく固定できず、ちょっと頭を傾げただけですぐにずれ落ちたりしていた。

 対して「EXERCISE FREAK AH-W150」では、ユニット部を伸縮・回転させることで耳穴を基準にフック位置を調整でき、苦労せずにしっくりくる形でホールドできた。少しの運動でも大量に発汗する汗っかき体質の筆者でも、ランニング中に汗で滑るようなことはなく、かなり大げさに頭を振ったりしても全く問題ない。運動しているときは、身につけているものが動いたりすると普段以上に気になって集中できなくなってしまうため、こういったフィット感は最も重要なポイントだ。

 また、iPhone 4をポケットに入れて音楽再生しながらランニングもしてみた。ポケット内で瞬間的に電波が遮られるためか、ごくまれに音声がプツプツ途切れることがあったが、全体的にはほぼ安定して聴き続けることができた。専用のアームホルダーなどでスマートフォンを固定すれば、音切れが気になることはまずないだろう。

 筆者は音質に関してはあまり敏感ではないが、目立ったノイズは感じられず、豊かな低音で耳当たりのよい音作りになっている印象を受けた。長時間のトレーニング中にずっと装着していても、頭が痛くなったり、耳が疲れるようなことはなさそうだ。

「Denon Sport」アプリで毎日のワークアウトと摂取カロリーを細かく管理


「Denon Sport」の画面。多彩な室外・室内トレーニングメニューに対応している

 本製品とともに使用するのに適した無料のスマートフォンアプリ「Denon Sport」が提供されている点にも注目したい。日々のランニングやウォーキングのほか、サイクリング、スイミング、室内トレーニングなどのワークアウトを支援するアプリで、たとえばランニングの場合、一定距離ごとにラップタイムと総走行時間・距離を音声で教えてくれる。

 ランニング終了後は消費カロリーも把握できるだけでなく、GPSで取得した走行ルートを地図表示でき、ルートの高低差もグラフで確認できるようになっている。また、毎日の食事を記録して摂取カロリーを管理することも可能なので、運動と食事のバランスがうまく取れているかどうか分析したい時にも役立つだろう。


GPSを用いたルートマッピング、高低差の確認のほか、カロリー管理にも利用できる

 こういったヘッドフォン製品は、安全も考慮すると、自動車や人が行き交う公道ではなく、スポーツジムなどの室内で使用するのが最適だ。ランニングマシンやエアロバイクのコントロールパネル上であればスマートフォンを置いておくこともできるので、より身軽な格好で運動できる。

 スマートフォンの画面に表示される情報と、マシンのコントロールパネルが表示する情報を同時に見つつ運動に励むのも面白い。本アプリは「EXERCISE FREAK AH-W150」と組み合わせなければ使えない、というわけではなく、有線のイヤフォンや他社のワイヤレスヘッドホンを使っているユーザーでももちろん利用できるので、使い勝手のいい無料のフィットネス支援アプリを探しているという人も、一度試してみてはいかがだろうか。


エアロバイクで使用しているところ。脈拍センサーの同時使用もOK マシンのコントロールパネルには小物を置けるようになっていることが多い。スマートフォンを見ながら運動するのもよさそうだ

 「EXERCISE FREAK AH-W150」はオープン価格で実売1万3000〜1万5000円と、スポーツ向けワイヤレスヘッドフォンの中ではやや高価な部類に入る。しかし、耐汗・抗菌であるという安心感や、あらゆる耳の形状にも対応できそうな構造と優れた付け心地で、ワークアウトをより充実させたい人はもちろん、オーディオメーカーとしてのデノンのファンにとっても値段以上に満足できるクオリティではないかと思う。

 なお、スポーツ向けではなく、普段使いや旅行時の携帯に便利な「GLOBE CRUISER AH-W200」も9月上旬に発売予定となっている。こちらは防滴加工は施されていないが、ヘッドフォンとしての性能は「EXERCISE FREAK AH-W150」とほぼ同等。Bluetoothヘッドフォンとして使用できるだけでなく、付属コードを取り付けることで有線ヘッドフォンとしての利用もOKで、対応機器と組み合わせれば高音質・低遅延のサウンドを楽しめるaptXコーデックにも対応しているのも特徴だ。

 両方購入して場面に応じて使い分けるのも手だが、予算を考慮してどちらか一つ、というのであれば、やはり場所を選ばずに使えるスポーツ向けの「EXERCISE FREAK AH-W150」を個人的には推したい。


右が「GLOBE CRUISER AH-W200」。aptXコーデック対応は魅力的

 

(日沼諭史)

2012/9/18 09:00