レビュー

スマホ料金節約術

LTEスマホの通話料金節約のポイント

 携帯電話各社がLTEに移行したとき、料金プランが1種類になって、2G/3G時代に一般的だった「無料通話分」がなくなってしまった。ドコモは月額基本料金が780円と安価に設定していて、auとソフトバンクは1〜21時まで同キャリア間の通話が無料としているが、無料通話分があった方が良かったなぁ、と思うことも少なくない。

 今回はキャリア自身が提供する通話割引サービス、キャリア以外が提供する割安通話サービスをピックアップしながら、どのような節約方法があるのかを解説する。

月額料金が安い代わりに同キャリア間通話が標準ではないドコモ

 ドコモの基本プランである「タイプXiにねん」は、月額780円と他キャリアの基本料金より安くなっているが、その代わりに同キャリア間通話無料がない。通話料金は21円/30秒だ。

 家族もドコモならば、無料の「ファミ割MAX」を申し込むと、家族間の通話は無料となる。ここは他キャリアと同じだ。

 オプションとしては、同キャリア間の通話が無料になる「Xiカケ・ホーダイ」が提供されてる。月額700円と若干高めで、ドコモ宛の発信にしか適用されないが、家族ではないドコモユーザー宛の長電話が多い人にはおすすめだ。

同キャリア間通話など、ソフトバンクに合わせられたauのLTEプラン

 auはLTE契約向けには「LTEプラン」しか提供していない。「LTEプラン」は月額980円で、無料通話分は付かないが、1〜21時までの同キャリア間通話が無料になる。それ以外の通話料金は21円/30秒だ。

 家族もauならば、無料の「家族割」を申し込むと、24時間無料で通話できるようになる。ここは他キャリアと同じだ。

 オプションとしては、月額980円の「通話ワイド24」を契約すると、通話料金が半額の10.5円/30秒となる。au以外への通話が多い人向けの割引オプションだが、それなりに使っていないとお得にならないプランでもある。

 auへの発信が24時間無料になる「au通話定額24」(月額500円)も提供しているが、元から時間帯限定ながら無料通話できるので、これがお得になる人も限定されてしまう。

 3件までの指定するauケータイと固定電話への通話料金が10.5円/30秒になる「指定割」(月額315円)や3件までの指定するauケータイへの通話が無料になる「指定通話定額」(月額390円)もあるが、これらは主に3G向けのサービスで、お得になる人は限られてしまう。

おなじみのソフトバンクのホワイトプラン

 ソフトバンクは他キャリアの3G向けプランを含むさまざまなプランをコピーしたプランも提供しているが、ほかの割引条件などにも絡んでくるので、「ホワイトプラン」を契約するのが一般的だ。

 「ホワイトプラン」は月額980円で、無料通話などは付かないが、1〜21時までの同キャリア間通話が無料になる。それ以外の通話は21円/30秒。auの「LTEプラン」と同じだが、ホワイトプランの方が元祖である。

 家族もソフトバンクならば、「ホワイト家族24」を契約することで、24時間無料で通話できるようになる。ここは他キャリアと同じだ。

 月額980円のオプション、「Wホワイト」を契約すると、通話料金が10.5円/30秒となる。auの「通話ワイド24」と同様に、それなりに通話している人向けのオプションだ。

 月額500円の「24時間通話定額オプション」でソフトバンク同士の通話が24時間無料になるが、元から時間帯限定で無料通話できるので、これがお得になる人も限定されてしまう。

同一キャリア内や家族への通話ではキャリアサービスがお得

 以上のように、キャリアが提供するサービスは、主に同キャリア間や家族間の通話でお得になるように設定されている。追加料金がかかるドコモの場合は注意が必要だが、同キャリア間や家族間の通話が多い人は、まずはキャリアのサービスを活用を検討したい。

 しかし、それほど頻繁に連絡を取り合わない相手の場合は、こうしたキャリアのサービスはあまり役に立たない。auの「通話ワイド24」やソフトバンクの「Wホワイト」なら、相手を問わず通話料金の単価が下がるものの、オプション料金が月額980円とちょっと高めなので、以下に紹介するキャリア外のサービスを利用した方がお得になることが多い。

基本料金が高いが節約効果も高い「だれとでも定額パス」

だれとでも定額パス(手前)

 Androidスマホから、それなりの量の通話をするならば、ウィルコムの「だれとでも定額パス」がお得だ。

 「だれとでも定額パス」の利用料金は、基本料金490円と定額料金980円、合計の月額1470円で、国内のケータイ・固定電話・IP電話宛の10分までの通話が月500回まで無料となる。最低料金がそれなりにかかるので、本当によく通話する人向けだが、フルに使えば通話料の節約が可能だ。

 「だれとでも定額パス」はBluetooth接続するAndroidスマホからウィルコム回線の発着信が行えるデバイスだ。「だれとでも定額パス」をスマホと一緒に持ち歩く必要があるのが難点だが、Androidスマホならどのキャリアのものでも利用可能。ただし、iPhoneでは利用できない。

月額無料で通話料を安くする「G-Call」

G-Callのアプリ

 「G-Call」はジーエーピーが提供する通話料割引サービスだ。月額料金などは掛からず、申し込みをしておくだけで、ケータイからの通話料金が10円/30秒になる。

 仕組みとしては、電話をかけるとき、指定された4桁の電話番号を頭に付けることで大口割引による通話扱いとなり、結果として通常より安価な通話料金で済む、というものだ。スマホが元々持っている音声通話機能をそのまま使うので、後述のIP電話などとは異なり、通話品質や発信者番号通知も変わらないので、普通の電話と同じ感覚で利用できる。

 月額料金がかからないのに、通話料金が約半額になるというのがなかなか美味しいサービスと言える。iPhone/Android向けには専用のアプリが提供されており、登録されている電話番号にかけるときは自動で電話番号を付加できる。なお、発信のみのサービスなので、待受のためにバッテリーを消費するアプリをバックグラウンドで立ち上げておく必要がないのも特長と言える。

月額無料で050番号がもらえるIP電話「IP-Phone SMART」

IP-Phone SMARTのアプリ

 050番号を使用するIP電話サービスが各社から提供されているが、月額料金がかかることが多い。フュージョンの「IP-Phone SMART」は月額料金なしで利用できるのが特長となっている。通話料金が8.4円/30秒と安価なのも特長だ。

 注意が必要なのは、データ通信を利用するIP電話なので、データ通信回線の影響を受けやすいところ。3Gだと通話品質が悪くなったり遅延が大きくなるので、LTEかWi-Fi環境での利用が推奨される。

 また、発信者番号通知は050番号となるので、家族や友人に連絡を取るときは、あらかじめ伝えておかないと不審に思われるかもしれない。このほか、050番号の待受のためにアプリをバックグラウンドで起動しておく必要があり、バッテリーの減りが若干早くなるところにも注意が必要だ。

自分の通話量にあったサービスを利用しよう

 各社からさまざまなサービスが提供されているが、同キャリア内や家族間ならば、キャリアの提供する割引サービスを活用するのがおすすめだ。また、頻繁に連絡を取り合う相手ならば、LINEを互いに導入し、ボイスチャットするというのも手だろう。

 問題になるのは、それほど頻繁に連絡を取らない相手への電話だ。仕事上の取引先への連絡、レストランや美容院の予約、電話番号しか知らない知人への電話などなど、こういったケースについては、キャリアの割引サービスもLINEも活用しづらい。

 そうした相手への通話には、本稿で紹介しているキャリア外の通話サービスを利用するのがおすすめだ。自営業などビジネス用途での経費節減にも心強い。

 とりわけ、毎月どれくらい通話するか分からないというのであれば、月額料金がかからない「G-Call」や「IP-Phone SMART」がお手軽で利用しやすい。そんなに通話しないから面倒、と思われがちかも知れないが、そうした少量利用者ほど、お得なサービスとも言える。とくにG-Callは発信専用なので、登録しておくだけで使いたいときだけ使えるのが便利だ。LINEやIP電話アプリのようにスマホのバッテリーを気にする必要が無いところもうれしい。

 どのサービスがお得かは、どのくらい電話をかけているかによる。自分の利用スタイルをしっかり見極め、節約できるところはしっかり節約していこう。

【お詫びと訂正】
 初出時、ドコモの料金で「ゆうゆうコール割引」に関する説明がありましたが、Xi(LTE)には非対応のため、該当箇所を削除いたしました。お詫びして訂正いたします。

(白根 雅彦)