レビュー

「MADOSMA」ファーストインプレッション

意外と使える? Windows Phone

 6月18日に、マウスコンピューターが発売する「MADOSMA Q501」は、日本では初登場のWindows Phone 8.1搭載スマートフォンだ。SIMロックフリーでLTEに対応する。(詳細はニュース記事を参照)。

「MADOSMA Q501」

 「MADOSMA」以前には、日本の個人向け市場に登場したWindows Phoneスマートフォンは、2011年に発売されたauの「IS12T」が最初で最後の機種となっていた。日本ではめっきり話を聞かなくなったWindows Phoneだが、海外ではノキアを買収したマイクロソフトをはじめとする数社が途切れず製品を展開していた。

 「MADOSMA」は、ミドルレンジに相当するスペックを持つ。ソフトウェアとしては、Windows Phoneで標準的に提供されているモデルに近く、Microsoftが提供する、OfficeやOneDrive、Xbox Liveといったサービスを十分活用できる構成となっている。

 以下では外観や操作感について簡単にまとめた。

デザイン、スペックは

 最初に手に持った時に感じたのは、見た目以上に軽いという印象だった。重さは約125gだ。iPhone 6(約129g)を想像していただければ近いだろう。約8.4mmと、やや厚みはあるが、中心部にかけて軽く膨らんでいるため、手のひらで包むように持てば、快適に片手持ちができるだろう。約5インチのHDディスプレイ(IPS液晶)を搭載している。

 背面パネルにはパールホワイトの塗装が施されており、落ち着いた仕上げに、明るい黄緑色のブランドロゴがアクセントとなっている。前面キーはホームキーがWindowsロゴのWindows Phone仕様。戻る、ホーム、検索の前面キー3つは、バックライトで淡く光る。

 チップセットはクアルコムの「MSM8916」Snapdragon 410。クアッドコアで最大1.2GHzで駆動する。メモリは1GB。内蔵ストレージは8GBと少な目だが、64GBまでのmicroSDXCカードを利用可能。パッケージには16GBのmicroSDカードが付属する。約800万画素のメインカメラと、約200万画素のインカメラを搭載している。

 LTEバンドの対応周波数帯は2100MHz帯(バンド1)、1800MHz帯(バンド3)、800MHz帯(バンド19)となっており、NTTドコモの主要周波数をカバーしている。LTEカテゴリー4に対応しているため、下り最大150Mbpsでの通信が可能。無線LANはIEEE 802.11 b/g/nが利用できる。Bluetooth 4.0に対応。

 内蔵バッテリーは2300mAhで、ユーザーによる交換が可能。SIMカードサイズはmicroSIMとなっている。GPSや電子コンパス、近接、光、加速度センサーを搭載。防水・防塵には対応していない。NFCは非搭載。

Windows Phone 8.1 Updateを搭載

 ソフトウェアでは、Windows Phone 8.1 Updateを搭載。メーカー製のアプリはなく、Windows Phone標準アプリとマイクロソフトの提供するアプリのみがプリインストールされたシンプルな構成となっている。

 Windows Phoneの特徴とも言える、タイル状のホーム画面は、Windows Phone 8.1では、ニュースやSNSアプリの通知に連動してアイコンが賑やかに変化する作りになっている。アイコンの大きさは3段階で選べ、フォルダーにまとめることもできる。

 画面やアプリなどで使う配色を、設定アプリから変更することができる。背景カラーを白と黒の2色から、アクセントカラーを25色から選択可能。

 ホーム画面から右にスワイプすると、名前順に整理されたアプリ一覧画面が現れる。Androidと同様の通知エリアも搭載されており、機内モードや画面回転ロックのオンオフといった操作もここから可能。

 Windows Phoneならではのアプリとして、「People ハブ」が挙げられるだろう。これは、連絡先やメールアカウント、Twitter、FacebookなどのSNSアカウントを登録することで、電話やメールと各SNS宛ての通知を一覧できるアプリだ。また、Windows Phoneのユーザー同士でグループを作って利用する、チャットや掲示板などの機能もある。

 モバイル版のMicrosoft Officeがプリインストールされている。Word、Excel、PowerPointとOneNoteの主な機能を利用できる。クラウドストレージサービスのOneDriveがシステムに組み込まれている。アプリからOneDriveに直接保存したり、写真の自動バックアップをしたりといったことが可能。

 そのほか、音楽、ビデオ、FMラジオといったマルチメディア系のアプリや、MSNが提供するニュースや金融情報、ヘルスケアといったアプリ、カレンダー、電卓や天気といったユーティリティー系のものなど、一通りのアプリがプリインストールされている。

 アプリストアでは、日本向けの乗換案内や地図といったアプリやLINEやInstagramといったSNSなどのアプリが提供されている。Android向けのアプリと比べたら選択肢は少ないが、一般的な用途に限れば、実用には困らない程度に充実してきたと言えるだろう。

「意外と使える」Windows Phone

 海外で数年の進化を経て、ふたたび日本へ戻ってきた日本へWindows Phone。アプリの数でこそAndroidやiOSより見劣りするが、現代のスマホに必要な要素はおおむね兼ね備えている。その特徴的なタイポグラフィを活かしたアプリを使っている時の操作感は他のOSとは一味違うものだ。

 People ハブによって、電話とSNSをシームレスに使えるWindows Phone。電話として使う上で、「MADOSMA」は、ドコモのネットワーク向けに最適化されていて、主要なMVNOのSIMカードの設定が組み込まれていたりと、電話として使う上でも配慮がなされている。

 AndroidやiOSでなくともいいんじゃない? という選択肢を示してくれるスマートフォンだ。

(石井 徹)