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俺のケータイ of the Year 2000 [2000/12/27]

俺のケータイ of the Year 2004

筆 者 編


 ケータイ Watchの筆者が選んだケータイ of the Yearです。使い方や好みによって、ベストケータイは人それぞれ。このコーナーでは、そうした個人的な見地から、2004年のベストケータイを選んでいます。読者のみなさまの投票で決定された「読者が選ぶ ケータイ of the Year 2004」もぜひご覧ください。

【筆者の選出機種一覧】
法林岳之
au
W21CA
スタパ齋藤
au
A5505SA
白根雅彦
au
W21SA
伊藤大地
NTTドコモ
SH901iC

俺のケータイ of the Year 2004 編集部スタッフ編はこちら


 法林岳之: au 「W21CA」

W21CA

 ここ数年、ケータイ業界のトピックといえば、『カメラ』を中心に展開されてきた。今どきのケータイにとって、もはやカメラは当たり前の装備になり、今年は敢えてカメラを搭載しないことをテーマに掲げた「premini」や「prosolid」のような端末も登場した。カメラのスペックもついに「A5406CA」で320万画素カメラ、「V602SH」では光学2倍ズーム搭載と、デジタルカメラに迫るレベルに達している。

 端末の形もバリエーションが増え、一般的な折りたたみ式や復活のストレート型に加え、回転式や二軸回転式などの新機軸を打ち出す端末も登場した。いわゆるデザイナーズケータイもいくつか登場したが、個性の主張する新しいスタイルとして、「P900i」のカスタムジャケットもひとつのムーブメントに起こした。

 こうした端末の動向とは別に、もうひとつのテーマとなったのが『定額制』だ。定額制そのものは昨年、auが「EZフラット」という名称でCDMA 1X WIN向けに開始したが、今年はNTTドコモがFOMAで「パケ・ホーダイ」、ボーダフォンもVodafone 3Gで「パケットフリー」のサービスを開始している。対するauも二段階の定額制サービス「ダブル定額」に移行し、いよいよ本格的に定額制サービスの競争時代を迎えたという印象だ。

 こうした一年の動きを振り返り、筆者が「俺のケータイ of the Year」の候補として考えたのは、「SH900i」「P900i」「A5406CA」「W21CA」「V602SH」の5機種だ。SH900iは折りたたみデザインのカメラ付きケータイの完成形に近づけ、ドキュメントビューアなどの新しい取り組みも見られた。P900iは前述の通り、カスタムジャケットが持つ楽しさを演出した。A5406CAは320万画素カメラという国内のカメラ付きケータイで最高峰のスペックを実現し、V602SHは難しいと言われた光学2倍ズームを初めてケータイに搭載した。いずれも今年を代表する端末として、十分な資格を持っている。

 しかし、筆者が最終的に「俺のケータイ of the Year」として選んだのは、発売されたばかりのau向けカシオ製端末「W21CA」だ。カメラのスペックはオートフォーカス搭載200万画素カメラと昨年同様だが、動作速度や使いやすさをブラッシュアップすることで完成度を高め、一段と楽しいカメラ付きケータイに仕上げている。240×400ドット表示のワイド液晶は、コンテンツやメールが見やすいだけでなく、ワイドサイズの動画再生にも適している。特に、個人的に期待しているモバイルビデオの機能として、SD-Videoの再生に対応し、体験版ながらアプリケーションをバンドルしているのもうれしい。

 ワイド液晶を活かすため、卓上ホルダを「メディアスタンド」と呼ばれる横置きスタイルにし、パソコンとUSBケーブルで接続することで、スケジュールなどのデータを簡単にシンクロできるようにしているのも見逃せないポイントだ。定額の範囲内ではないが、OperaブラウザによるPCサイトビューアも実用性の高い機能だ。「ケータイ+カメラ」の世界にとどまらず、パソコンやAV機器など、身の回りにあるさまざまなハードウェアや情報、サービスとの連携を目指したW21CAこそ、「カメラの次」を期待させてくれる「俺のケータイ of the Year」として、おすすめしたい。


 スタパ齋藤: au 「A5505SA」

A5505SA

 携帯電話には強い興味があったものの、実際買った台数はなーんか非常に少なかった。2004年に購入した携帯電話は、たった3台である。

 具体的な機種は、あ、全部auですけど、カシオ製の「A5403CA」、京セラ製の「A5502K」、それから三洋製の「A5505SA」となる。

 A5403CAは、USBクレードル兼充電台が付属し、PC・携帯電話データリンクソフトの「MySync」を使ってシアワセになるにはモッテコイの一台!! ってコトで後押しされ購入。

 A5502KとA5505SAは、EZナビウォーク端末でありかつ電子コンパス搭載機ってコトで手を出した。が、結局、端末形状と機能的なオモシロミで、現在はA5505SAを愛用している。

 ていうかですね、前述のように他の端末にも興味津々ではあったのだ。が、ぶっちゃけ、俺を後押しする何かに欠ける端末が多かった。逆に、プチ後押しする要素を持つ端末でも、機能的に若干チグハグ感があるとか、外見的or方向性的に「?」と思える機種が多かったような印象が残る。要は、「おっ!!」と思って調べたり店頭で触ったりしたものの「えー!?」とか「ふーん」とか引いちゃったり冷めちゃったり。

 例えば、俺的に「ケータイにはあって欲しい機能」としてEZナビウォークに惹かれたわけだ。そのサービス・機能をより実用的な方向へとシフトさせていったA5502KやA5505SAは非常に興味深かったし、実際に便利だと感じられたし、ケータイの新たな可能性を感じさせられた。

 しかし、他の端末では、なんかこームリにカメラ画素数上げたりとか、音楽がどーのムービーが何だと機能強化したりとか、あるいはデザイン方面に突っ走ったりとか。まあ、市場としてはオモシロいし、ある程度はヤッて欲しい方向性ではある。が、ちょっとそっちにばっかり行き過ぎ!? みたいな。

 ハッキリ言えば「そこまでのコトをケータイでやらなくても」と感じられたし、なんかこー紅白歌合戦の超巨大衣装に対し「デカくてハデならいいのか!?」みたいな過剰感を感じつつ引きつつ冷めつつ裏番組(!?)の格闘技にホッとしつつ衣装も歌手もカワイソウかもとか思うような、そんなイメージの2004年ケータイ市場かな〜、と。……あくまでも俺的視点の話ですけどネ。

 独断と偏見で言っちゃうと、こーんなに音楽向き!! ビデオカメラ的に使えちゃう!! デジカメよりデジカメ的!! 超オッシャレ〜!! という“華”があると、若人の方々の財布とか緩むんだと思う。若人に少々媚びたい気がする中高年の方々の財布も緩むのかもしれない。ケータイになくてもイイけど付けると目を引く“華”を続々搭載する方向性は、商売として正しいのかもしんない。

 けど、なんか、あの、これもまた独断と偏見っつーか井の中の蛙状態を承知の上で言えば、既にあるジャンルの機能・良さを詰め込んで高機能化していく今時のケータイ───たとえばデジカメやメモリオーディオ製品の機能・性能を簡易化してケータイに乗っけるよーな方向性って、わかりきってておもしろくないと思う。

 カタログ見た途端「きっとこんな感じであろ〜」と、その端末を手にした結果が見えてきちゃう。ていうか見えすぎ。ワクワクしない。ついでに、今時のデジカメやメモリオーディオ製品とかの、ある種の単機能な製品としてのガンバリを、見せてくれよ今時ケータイも!! と。

 俺としては、使う者の近未来像を、少しでもいいから変えてしまうような端末を、もっともっと見たかった。

 って抽象的な話はもうヤメにして、俺的ケータイ of the Yearは、一応現在愛用中のA5505SAってコトでひとつ。既にA5505SAが見せてくれた近未来は現在〜過去になっちゃって、若干冷めがちだったりもするが、俺にとっては比較的に“萌え”ることができた一台となった。

 ただ、A5505SA、今になってもなーんかそのキーフィーリングに慣れることができない。ボタンが軽く押せ過ぎな気持ち。端末閉じる瞬間テンキー部を押しちゃいがちな俺は、今日もA5505SAのサブディスプレイに“操作中”を表示中だったりする。


 白根雅彦: au 「W21SA」

W21SA

 独断と偏見で総括してみると、今年のケータイの特徴は「方向性の分化」にあったと思う。「A5406CA」や「V602SH」などカメラをさらに進化させたケータイもあったが、メガピクセルクラスで進化を止めたケータイも多かった。INFOBARのヒットでデザインケータイが流行ったが、全機種がデザインケータイになったわけではなかった。ケータイの高機能化で端末サイズの大型化が進む一方、機能を削って小型化するケータイも少なくなかった。各キャリアがパケット定額制を導入したが、全ケータイが定額制に対応したわけでもなかった。折りたたみスタイルだけでなく、2軸回転スタイルのケータイも増えた。

 2年前は「折りたたみスタイルでカメラ搭載」とおおざっぱに全体を語れたが、今年はそう簡単に語れない。ケータイに搭載される機能・サービス、求められる要素が増えた結果、さまざまな個性を持ったケータイが登場した。従来からこうした傾向は見られたが、今年はとくにこの傾向が顕著な印象を受けた。

 さまざまな方向性の端末が登場したおかげで、さまざまなニーズを持ったユーザーが、自分に合った端末を選べるようになった。そしてわたしのニーズにハマったのが、三洋電機製CDMA 1X WIN端末「W21SA」だ。

 「W21SA」はEZナビウォークやFMラジオ機能などに対応するWIN端末だ。WINにはEZチャンネルのような新しい形態のサービスもあるが、個人的にはそれよりも、EZナビウォークなどを料金を気にすることなく利用できることの方が遙かに魅力的だと感じた。パケット定額制も他キャリアと違って、auは基本プランの制限がなく、またダブル定額で気軽に利用できるのが嬉しい。

 W21SAの特徴はパケット定額制だけではない。電子コンパスを内蔵しているので、EZナビウォーク利用時に自分が向いている方向がわかるようになっている。カシオ端末ほどカメラ画質は優れていないが、オートフォーカス対応の2メガピクセルカメラを搭載し、それなりの写真が撮れる。EZ・FMはラジオを聴く習慣のあるわたしには嬉しい機能だ。このほかにもOCR辞書機能などW21SA独自の機能も多い。どこかに秀でた機能があるわけではないし、端末サイズも大きめだが、あらゆる機能を詰め込んだ「全部入り感覚」がW21SAの魅力だ。

 しかし、去年も同じことを「ケータイ of the Year」で書いたが、定額制を活用するサービスがまだ乏しい印象を受ける。確かにEZナビウォークなど従来からのサービスでも定額制を活用できるが、定額制ならではのコンテンツ、とくにアプリが少ない印象を受けるのだ。たとえばプロバイダのメール新着やニュース、プロ野球の結果などを定期更新しつつ表示させる待受アプリがあっても良さそうなものだが、これが少ない。Flashの採用により自作アプリが可能になったが、やはり今後は公式コンテンツの、とくに待受アプリの充実に期待したい。


 伊藤大地: NTTドコモ 「SH901iC」

SH901iC

 まず今年、印象に残ったのは3Gが一気に普及したことだ。ドコモはFOMAに注力し、猛追するauは1XからWINへ主力を移して壮絶な単月シェア争いを繰り広げた、ケータイ業界的には非常にアツい一年だった。

 そんな今年のいの一番に、私はNTTドコモのシャープ製端末「SH901iC」を挙げたい。505iシリーズから本格的にフラッグシップシリーズの製品を供給し始めたシャープだが、今回は901iシリーズの先頭を切って発売されるなど、もうすっかり「ドコモのSH」が定着した感がある。

 シャープはカメラ付きケータイが現われて以降、常にカメラとケータイのあり方、特にカメラで撮った画像をいかに手軽に遊ぶか、ということを追求し続けてきたように思う。「SH901iC」でも、画像の編集機能は豊富だし、「プチエステモード」のようなプリクラにある遊び要素を常に取り入れている。他メーカーも最近この分野には力を入れ始めており、独走状態ではなくなりつつあるが、そこはシャープのこと、今後さらに逃げの一手を打ってくるに違いない。

 動画の入出力機能を双方備えたことも大きい。特にケータイで観れるような動画ファイルの生成には、自社製のテレビやDVDレコーダーが必要だったり、パソコンでのデータ書きだしをしなければならなかったりするものだが、「SH901iC」ではただ既存の映像機器に3色のピンコードを指すだけでよい。まだ、一般化していない映像入力というハイエンド向けの機能を、本当に「誰でも使える」レベルまで落とし込む、この開発思想こそが今のシャープを支えているような気がする。

 待受画面から数字キーを押すだけでアラームの設定やスケジュールを登録できる機能も秀逸だし、PIMソフトライクなスケジュールの時間をバーで表現するインターフェイスは「そこまでやるか!」と驚かされた。ここまでスケジュールに凝るならば次はUSBクレードルかBluetoothあたりを使ったパソコンとの同期機能に期待したいところだ。

 残る不満といえば、マルチタスク機能が使えないことや、文字入力の予測変換候補が、たとえばソニー・エリクソンのPOBoxなどに比べると一覧性に欠けることくらいだろうか。

 昨年、私は同じ企画で「来年の今頃はケータイを使って何をしているだろうか」と書いた。2004年12月、私はこのケータイで動画を撮り、ちょっとした編集作業を行ない、30分番組を録画して観たり、FeliCaでビデオレンタル、飛行機のチェックインもやってしまった。今更ながら、ケータイの進化のスピードに驚くばかりだ。さて、2005年末はどうなるだろうか。



2004/12/27


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