ケータイ Watch
ケータイ新製品SHOW CASE
J-フォン J-DN31(ノーブルラベンダー)
10月中旬発売(東日本)

■ 写真で見るJ-DN31

正面 側面 背面

両サイドには銀色のタッチセンサ。キーロック時、左右のタッチセンサに触れると一時的にロックが解除される ボタン配置は、カーソルキーが左よりに配置される独特なもの。J-DN03とはクリアボタンの位置が異なる

待受画像と時計。終話ボタンでカレンダーやヘルプ画面と切り替えられる カレンダー画面。上下ボタンで他の月のカレンダーも見れる ヘルプ画面。Tipsがいくつか用意されている。デンソーおなじみの「まめぞう」も登場

受信メールは全角6字×5行表示 メールのヘルプ。大きなフォントで使い方を解説 メニューはリスト式。階層構造にはなっておらず、全28個の機能が並んでいる

子音だけを入力し、類推される単語群から目的の単語を選ぶ「T9テキストインプット」。写真では「こんなかんじで」の子音のみ「かわなかわざだ」を入力した 「こんなかんじで」が候補になかったので、文節を短く指定する。「こんな」で切ると、「かんじで」も候補に挙がる。「けんじだ」などの他の候補も同時に表示 ひらがなを全部決定した後に、漢字変換を開始する。連文節変換に対応



■ 仕様で見るJ-DN31

 デンソー製の、機能を限定した「シンプルフォン」端末。Javaやステーション、ロングメールなどJ-スカイウェブ関連機能が省かれ、利用できるサービスは音声通話とスカイメールなどに限定されている。
 類推入力支援システム「T9テキストインプット」を国内で初めて搭載している。T9テキストインプットは、1文字の入力に1ボタンで済む入力方式。日本語の場合、類推される単語を表示していくというもので、欧米の携帯電話には採用例が多い。
 デンソー製J-フォン端末ではおなじみのキャラクタ「まめぞう」も登場する。

【おもな仕様】
サイズ
(幅×高×厚)
127×45×19mm
重量83g
連続通話時間約140分
連続待受時間約350時間
充電時間約85分
画面256色カラー(120×140ドット)
表示文字数全角6文字×6行(36文字)
メモリダイヤル100件
リダイヤル・着信履歴各5件
データ通信速度9.6kbps(回線交換)
ボディカラーノーブルラベンダー(東日本・東海)、ファイングレー(西日本・東海)

【インターネットメール】
サービス名 スカイメールのEメール
メール受信機能 全角192文字まで。月額150円で従量課金は発生しない。
メール送信機能 全角64文字まで。1通3円で月額オプション料金は不要。
メール保存件数受信メール:300件
送信メール:200件

【着信メロディ】
和音数16和音
着信音 着信メロディ
・登録済みメロディ:7曲
・登録済み効果音:3種類
・登録済みパターン:10種類
・ダウンロードメロディ(スカイメロディ):4曲
登録メロディ
曲名
G線上のアリア
ラデッキー行進曲
アイネクライネ
ハンガリー舞曲
おおスザンナ
コンドル
カノン
和音着メロ
ダウンロード
「*1790」のスカイメロディ(スーパーハーモニー対応)
カラオケコンテンツ
ダウンロード
非対応


■ スタッフが見たJ-DN31

コメント
工藤  時間表示がともかく大きくて見やすい。電源ボタンを1回押すとカレンダー表示、2回押すと「自局電話番号はこの電話の番号です。F0で見れます」などのTipsが読みやすい大きな字で表示される。「電話帳」「着歴」と4方向キーに書いてあるのも、誰でもわかりやすいと思う。また、先読み予測変換機能「T9」搭載でメールなどでは入力するキー数はだいぶ減らせます。ただ、中高年向けとするなら(ハッキリ言って子供は興味さえあれば、複雑な操作でも覚えちゃいます。やっぱり携帯電話の操作とか敬遠するのは大人だと思う)、まず電話をかける機能をきちんと使うことが第一なので、リダイヤルや発信履歴がもうちょっとわかりやすいと良かったかなと思う。留守電になってたり、席を外していたりで同じ相手にかけ直す、というのはよくあるので。でも、これはあえて言えばという点なわけで、めちゃめちゃ多機能ないまどきの普通の端末に比べたらずっと馴染みやすいと思います。
 31シリーズの中では、ちょっとした連絡にメールも使いたい、という人におすすめしたい機種です。ロングメールは非対応ですが、ターゲットを考えるとそんなに長いメールが必要とは思えないので、そのあたりの割り切りはかえって良いのではないかと思います。やっぱり、できることが多くなると、その分操作は複雑になるので。
湯野  なんと言っても注目は、国内初の「T9テキストインプット」搭載というところ。操作に慣れるまではやや時間がかかるが、慣れてくればかなりスムーズに入力できるようになる。
 ただ、英語版のT9では「ボタンを押す」→「単語の確定」と進むが、日本語版の場合はその間に「読みの確定」→「漢字に変換」というステップを踏まないといけないので、操作はちょっとばかり面倒。また、口語体や固有名詞が入ってきたりすると、入力がつらくなってしまう。考えようによっては、正しい日本語を使うにはむしろそのほうがいいのかもしれないが…。
 とはいえ、日本で初めて「T9テキストインプット」を搭載したというのは、我々のような技術オタクとしては大変評価できるところ。J-スカイ対応端末にも搭載されることを期待したい。
白根  シンプルな使い勝手の実現を目的とし、J-スカイウェブやロングメールなどの機能を削った「シンプルフォン」。日本の携帯電話としては初めて文字入力補助システムに「T9テキストインプット」を採用している。これが便利。子音キーをぽんぽんと1回ずつ押して、後で候補の単語を挙げてもらう。予測変換の一種なのだが、文章によってはPOBoxなどよりも入力効率が良い。もっとも、現状の携帯電話の文字入力に慣れているとちょっと戸惑うのだが、ロングメール非対応端末であることがちょっと惜しい気がする。
 使い勝手は非常にシンプル。メニューはリスト式で、ほとんどの機能が1つのリストメニューからアクセスする形式なのだが、機能の数が少ないので混乱はしない。あと、デンソー製のJ-フォン端末でお馴染みのキャラクター「まめぞう」がTips紹介をしてくれるのも、マニュアルを読むのが面倒な人には良いだろう。
 J-スカイウェブもロングメールも使わないっ! というニーズに応えた「シンプルフォン」シリーズ。現在のところこのJ-DN31のほかにも、J-D31とJ-K31があるのだが、個人的にはその中でもこのJ-DN31が気に入った。「シンプルフォン」シリーズの購入を考えている人は、とりあえず候補に入れておこう。

■URL
・ニュースリリース(J-フォン東日本)
http://www.j-phone-east.com/company/n/2001/010903.htm
・関連記事:J-フォン、機能を絞り込んだ「J-K31」「J-D31」「J-DN31」
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/0,,5874,00.html

2001/09/28


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