■ 写真で見るF671i
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ボタン配置。「っ」の入力時には「つ」+「*(小文字ボタン)」という方式。カーソルは上下のみ。受話・終話ボタンがソフトキーとなって左右キーになったりする
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フリップを閉じると、ショートカットダイヤルボタン3つとマナーボタンが使える。この状態でもカーソルキーだけでメールを読むなど簡単な操作が可能
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左側面のボリュームダイヤル
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背面のボイスボタン。待受時に押すと時刻を読み上げる
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■ 画面表示
ディスプレイにはTFT液晶が採用されているため、見易くて奇麗。メニューはフォントが大きな「簡単メニュー」とフォントが小さい「詳細なメニュー」の2種類を切り替えられる。基本的な設定は「簡単メニュー」だけで行なえる。
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標準の待受画像
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「簡単メニュー」は1画面3項目のリスト式
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「詳細なメニュー」はF503iなどに似たリスト式
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メニュー項目中の音量の調整時などにも、左側面のボリュームダイヤルで行なう
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音声読み上げの設定。声質は「男声」と「女声」、速さは「速い」「普通」「遅い」から選べる
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読み上げの範囲として「全て読み上げ」を指定すれば、メニュー時にも
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6字×6行表示
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10字×9行表示
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サンプルの文面。顔文字も読み上げ可能。一部を除く英単語はアルファベットを1文字ずつ読み上げる
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日本語入力は連文節変換に対応
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メールはフォルダ管理できる(振り分けは手動)。フォルダは未分類メールリスト内に表示される
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メールのメニューは待受からカーソル上で呼び出せる。メガネマークは小さなフォントのしるし
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■ 仕様で見るF671i
シンプル操作と大きめフォントが特徴の富士通製「らくらくホンII」。メールやメニュー内容を音声で読み上げてくれる機能や、側面に装備されたボリュームダイヤル、受話音質の調整機能、大きめフォントと機能項目を絞った「簡単メニュー」、閉フリップ時に使える3つのワンタッチボタンなど、ユーザビリティを向上させる各種機能を搭載している。
iアプリには対応していないが、iモードの各種機能を利用できる。ディスプレイにはF503iSと同等の120×160ドットの4096色表示TFT液晶を搭載し、16和音の着信メロディにも対応。
【おもな仕様】
サイズ(高×幅×厚) | 135×46×17mm |
重量 | 87g |
連続通話時間 | 約135分 |
連続待受時間 | 約350時間 |
充電時間 | 約120分 |
ディスプレイ | 120×160ドット、カラー4096色表示、TFT液晶 |
表示文字数 | 6字×6行、10字×9行 |
メモリダイヤル | 500件 |
リダイヤル・着信履歴 | 各20件 |
データ通信速度 | 9.6kbps |
ボディカラー | プレシャスゴールド
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【インターネットメール】
サービス名 | iモードのEメールサービス(送信・受信ともに全角20文字程度で0.9円、別途月額300円のiモード契約が必要) |
本文受信可能文字数 | 全角250文字 |
本文送信可能文字数 | 全角250文字 |
メール保存件数 | 送信:最大50件 受信:最大200件 |
【着信メロディ】
和音数 | 16和音 |
着信音 |
・登録メロディ:11曲
・ダウンロード:15曲まで
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登録メロディ 曲名 |
与作
オブラディ・オブラダ
Begin The Begin
恋のフーガ
ラプソディー・イン・ブルー
故郷
どこかで春が
歌劇「ウィリアム・テル」序曲より
交響曲第9番「新世界より」第四楽章
花のワルツ
ノクターン第2章
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和音着メロ ダウンロード | 可能(iメロディ対応) |
■ スタッフが見たF671i
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工藤 |
最近周囲を見ても、高齢者で携帯電話を持つ人が多くなっているけれども、そうした高齢者はビジネスで使っている人以外はほとんどが番号非通知のまま使っているというのが実情。つまり、設定方法がわからないのだ。もちろんマニュアルには書いてあるけれども、最近のケータイのマニュアルはパソコンのマニュアルより難解で分厚かったりするので、とっつきにくいらしい。メニューなどを探す気になれないのは、ボタンの小ささや画面の文字の小ささも大きいと思う。高齢者は日本ではおおむね若年層よりお金は持っているし、一度契約したキャリアを乗り換えたりはめったにしないし、そもそも機種変更自体めったにしないのでキャリアにとってはいいお客さんだと思うのだけど、高齢者向けの端末がまだあまり多くないなあと常々思うのでした。
前置きが長くなりましたが、F671iは音声読み上げ機能が搭載され、発売以来売れ筋ランキングでも5位以内を維持している人気端末。文字も大きいし(小さくもできるが)ボタンも大きめ。ボタンは携帯電話としては、“押した感”もある方だと思う。iアプリは対応していないけれども、これから携帯電話をはじめて使うという人に大事なのはまず電話として使いやすいこと、あとメールが使いやすければ、というところだと思うので、その点、F671iは多機能な端末よりやはりわかりやすい。ボタンも整理されて必要以上に多くなく、よくかける人にはフリップ外側の専用ボタンひとつでかかるというわかりやすさは大事だ。また、高齢者はマナーボタンも普通の端末では兼用なので、わたしの知ってる範囲では利用している人が少ないのだけれど、F671iのように外側に専用ボタンがあれば、ちゃんと利用できると思う。
音声読み上げ機能は、スパムメールとかを読み上げさせてもなかなか笑えるのだけど、そういう不真面目な用途じゃなく、この機能があるために視覚障害者の方がかなり購入されていると聞いた。新しもの好きの人間を狙った端末ばかりじゃなく、こうした端末が増えてくるというのは、ほんとうに携帯電話が浸透して、機能向上だけじゃない差別化が始まったんだなと思います。キャリアはドコモで、高齢者が持つという場合におすすめの端末です。
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湯野 |
ここ最近の売れ筋ランキングの結果をみると、実は現在私が使用しているF503iSよりも売れている「F671i」。注目は何と言っても音声読み上げ機能で、聞くところによると、視覚障害を持つ方々に大変重宝がられているとのこと。電話をかける際の番号読み上げやメールの読み上げはもとより、メニュー操作をしているときに、自分が何をやろうとしているのかを音声で教えてくれるというのも、目の不自由な方々にとってはなかなか便利な機能だ。もちろん、こういう機能は携帯電話の操作に不慣れなお年寄にとってもありがたい機能だろう。
価格的にも210iシリーズとほぼ同じで、わりとお手ごろ。F503iSと同じ4096色表示に対応したTFT液晶を搭載しているだけあって、ディスプレイの美しさは210iシリーズ各機種の上を行っているし、機能的にみれば、DoPaに対応していないぐらいで、あとは端末の大きさとか、見た目のオシャレさとかを気にしないのであれば、210iシリーズよりもお買得感があるのではないかと思う。
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白根 |
iアプリに対応していないので、わたしのような「最新機能に対応していないと欲求不満がたまる」という人向けの端末ではないかもしれないが、16和音メロディ対応など、iアプリは要らないという人なら十分に満足できる性能を持っている。とくに4096色表示TFT液晶の見易さは秀逸。メニューや受信メールの表示は、大きいフォントと小さいフォントを切り替えられるので、目の悪い人にも、そうでない人にも対応できる。
音声読み上げ機能はよくできている。メニューでは項目名だけではなく、概要も読み上げてくれる。たとえば簡単メニューの「電話してきた相手を見る(項目名)」だと「電話してきた相手の履歴を表示します。よろしければレバーボタンを押してください」と読み上げる。簡易ヘルプをかねているわけで、メニュー内容をいちいち覚えていない人には便利だろう。
受信メールを読み上げるときだが、「(T_T)」を「シクシク」と読み上げるなど、顔文字にも対応している。新聞のような文体ならばまず読み上げ可能で、某ニュースサイトの記事をメールで送って読ませてみたが、人名以外に間違いはなかった。「MAIL」くらいの短い英単語ならばいけるが、長い単語はダメだ(ちなみに他の携帯電話メーカーである「Panasonic」「SONY」「SHARP」は読めた)。
あと「内股」を「ないまた」と読んでいたので、変な単語は登録されていないと思われる。文章の切れ目を自動的に認識するのだが、意外と口語体になれていないらしく「しまいますわ」を「しまいます・わ」と発音してしまう。そんなわけで官能小説風文章は辛いが、そんなことを試すのはわたしくらいなので問題はないだろう。
性能的にはiアプリ以外は問題ないので、iモードを使いこなせず、複雑・高度な端末ばかりのラインナップに困っている人にはかなりオススメの端末だ。
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■URL
・製品情報(NTTドコモ)
http://www.nttdocomo.co.jp/i/lineup/f671i/f671i.html
・製品情報(富士通)
http://www.fmworld.net/product/phone/f671i/index.html
・ニュースリリース(NTTドコモ)
http://www.nttdocomo.co.jp/new/contents/01/whatnew0827.html
・ニュースリリース(富士通)
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2001/08/27-1.html
・関連記事:ドコモ、音声読み上げ機能付きのiモード端末「F671i」
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/0,,5793,00.html
2001/10/11
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