ケータイ Watch
ケータイ新製品SHOW CASE
au C3001H(シルバー)
2001年12月1日発売

■ 写真で見るC3001H

正面 側面 背面

左側面上のスライドスイッチは、着信モード切替に使える 右側面上にはGPS動作時に点灯するイルミネーション。GPSアンテナは、通話アンテナの根元にある

背面 ボタン配置。カーソルはスティックタイプ

第1階層メニューはアイコン式 1秒ほどでヘルプが表示される カーソルを動かすと、新しいアイコンが登場する

第2階層メニュー以降はリスト式 第2階層のメニューもカスタマイズ可能なショートカットに登録できる 第3階層メニューもショートカットに登録できる。1秒ほどで設定内容のポップアップが表示される

メールのフォルダ管理はできない 8字×8行表示 日本語変換システムATOK搭載

EZweb表示時にも画面右上に時計が表示される データフォルダリスト GPS測位履歴などと自己位置を比較するC3001H独自機能

■ 仕様で見るC3001H

 日立製のGPSケータイ「C3001H」。デザインはC451Hと同じくストレート型。eznavigationに対応し、GPSアンテナを内蔵するが、C451Hに比べて軽くなっている。
 GPS機能が充実していて、現在発表されている端末の中では、唯一「ココセコムEZ」に対応する。このほか、日立のサイトで位置情報から地図やグルメ情報をダウンロードできるほか、位置情報測定の履歴やアドレス帳に登録された位置情報から相対位置を計算する「簡易ナビゲーション」という独自機能も搭載する。
 このほか、日本語変換にはATOKを搭載し、充実した辞書による連文節変換が行なえる。C3001Hに搭載されているATOKでは、一度変換した単語を、次から頭の数文字から予測変換することが可能になった。
 GPSケータイはeznavigation、ezplus(Phase2)、WAP2.0といった機能に対応する。ezmovieには対応していないが、auではこのGPSケータイを今後のスタンダードに据えていく。

【おもな仕様】
サイズ(高×幅×厚)130×44×24mm
重量約86g
連続通話時間約200分
連続待受時間約220時間
充電時間約100分
画面4096色ポリシリコンTFDカラー(120×162ドット)
表示文字数 8字×8行
メモリダイヤル500件
リダイヤル・着信履歴各20件
データ通信速度最大14.4kbps(パソコン接続時は別途契約して64kbps)
ボディカラーシルバー、ブラック、スカーレット

【インターネットメール】
サービス名eメール
利用料 EZwebmultiに含まれ、月額300円
通信料 0.27円/128バイト
本文受信可能文字数最大全角5000文字
本文送信可能文字数最大全角500文字
メール保存件数 受信:約200KB、または200件
送信:約100KB、または100件
添付制限 1通のEメールにつき1データ(最大100KB)まで
(ファイルは「データフォルダ」に保存)
受信:最大1件(本文と別に約100KBまで)
送信:最大1件(本文と別に約100KBまで)

【ezplus】
保存件数 データフォルダ(1MB)に保存。
最大の50KBのezplusの場合20件まで
登録済みのアプリケーション なし

【データフォルダ】
データフォルダ容量 1MB
保存/閲覧が可能な
ファイルの種類
・ezmovie
・ezplus
・画像(JPEG、GIF、PNG、BMP)
・アニメ(PMD、MMF、GIF)
・メロディ、アニメ&メロディ、カラオケ
・アドレス帳(vCard)
・スケジュール(vCalender)

【着信メロディ】
和音数16和音
着信音 ・登録済みメロディ:6曲
・登録済み効果音:15種類
・ダウンロードメロディ:データフォルダに保存
登録メロディ 燃えよドラゴン(アニメ付き)
We Will Rock You(アニメ付き)
世界・ふしぎ発見
花のワルツ
アヴェ・マリア
ノクターン2番
和音着メロ
ダウンロード
対応(EZget対応)。「データフォルダ」内に保存


■ スタッフが見たC3001H

コメント
湯野  やはりeznavigationは便利。詳しくはC5001TのSHOW CASEのコメントあたりを参照していただきたいが、この精度の高さには驚かされる。これはezplus(Java)の起動についても言えるが、欲を言えば、もうちょっとCPUパワーを上げて、処理を高速化してほしいところ。
 それよりも、個人的に大変うれしいのは、Webサイトをブラウジングしているときやメールを読み書きしているとき、設定変更しているときなどでも、常に時計を確認できるのがいい。この機能は京セラ製の「C414K」などにも搭載されていたが、携帯電話を持ち歩くようになって、腕時計をしなくなった私のような人間には特にありがたい。例えば、メールで待ち合わせの連絡をしようと思って書き始めたときに「あれ、いま何時だっけ?」となってもC3001Hなら大丈夫。
 少し残念なのは、日立製端末でおなじみの「この木何の木」が着メロなくなったところ。そのかわりに同社がスポンサーになっている「世界・ふしぎ発見」が着メロとして登場。さすがにリアルです。
白根  個人的な印象として、使い勝手はかなり良い部類に入ると思う。トップメニューはアイコン式だが、最大2回のカーソル操作で13個のアイコンにアクセスできるようになっている。普通にアイコンを3×3にならべると9個までなのだが、C3001Hでは最初にカーソルを動かした方向で呼び出せるアイコン群が変わるという方式を採用することで、多数のアイコンに対して、素早いアクセスを可能にしているのだ。説明すると少々わかりにくいが、使ってみるといたって直感的でナイス。
 カスタマイズできるショートカットメニューがあるのも良い。各種設定項目のリストメニュー中でも、設定内容がポップアップで立ち上がってきて、設定画面に行かないでも内容を確認できるのも便利。また、受信メールのリストやデータフォルダ内の表示などについても、ポップアップが立ち上がって内容説明してくれたりするのが非常に便利。細かい使い勝手については、かなり気が利いていると思う。
 ATOKによる文字入力はメールを多用する人には嬉しい機能だ。ただし、受信メールのフォルダ分けはできない。ほかの部分の使い勝手が良いだけに、ちょっと惜しい。ただし、データフォルダが1MBと大きめなのは、ezplusを多用する人には有利だろう。
 eznavigation、ezplus(Phase2)、WAP2.0など、auの次世代標準機能が搭載されていながら、使い勝手は良い部類に入る。いまauの端末を買うならば、C3001Hは悪くない選択肢だ。ココセコムEZに唯一対応しているなど、他のラインナップにはない魅力もある。ただ……比類なき大きさの液晶とezmovie機能を搭載しておきながら、あまり価格が変わらないというC5001Tの存在を考えると……ハイエンド志向の人はC5001Tを買うべきだと思う。

■URL
・ニュースリリース(KDDI)
http://www.kddi.com/release/2001/1112/index.html
・製品情報(日立)
http://www.hitachi.co.jp/Prod/vims/mobilephone/
・製品情報(KDDI)
http://www.au.kddi.com/phone/cdmaone/c3001/c3001.html
・関連記事:au、GPS対応の「C3001H」「C3002K」と動画再生の「C5001T」
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/0,,6622,00.html

2001/12/20


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