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指紋センサー搭載5.5型スマートフォン「HUAWEI GR5」レビュー

新生活シーズンは、スマートフォンを買い替えるのにもベストのタイミングだ。最近では、より低料金なSIMの人気も高まっており、スマートフォンを買い替えるついでにSIMフリーへ移行したいと考えている人も多いかもしれない。

この春、そんなSIMフリーデビューを考えている人におすすめのSIMフリースマートフォンがファーウェイ製の「HUAWEI GR5」(以下、GR5)だ。現時点(2016年3月16日)で3万円台半ばという手頃な価格ながら、指紋センサーや1300万画素カメラ、5.5インチのフルHDディスプレイを搭載するなど十分な性能を備え、コストパフォーマンスに優れているのが特長。家電量販店で販売されているほか、格安SIMを提供するMVNO各社も取り扱いを開始しているほか、価格比較サイトのランキングでも上位につける、今シーズン注目のSIMフリースマートフォンだ。

今回、GR5を試用する機会を得たので、その魅力や使用感を詳しく紹介していきたい。

指紋センサーを搭載したファーウェイ製SIMフリースマートフォン「HUAWEI GR5」(写真は「ゴールド」)

指紋センサーや1300万画素カメラを搭載した5.5型SIMフリースマートフォン

まずは、GR5のスペックをおさらいしておこう。

HUAWEI GR5は、5.5インチ、フルHD(1920×1080ドット)のディスプレイを搭載したファーウェイ製のSIMフリーAndroidスマートフォン。OSにはAndroid 5.1を採用し、オクタコア(8コア)CPU、2GBのメモリ、16GBのストレージを搭載している。microSDカードにも対応し、最大128GBのmicroSDXCカードも利用可能。

メインカメラは1300万画素、インカメラは500万画素。背面に指紋センサーを搭載し、指紋認証によるロック解除が可能。そのほか、LTEやWi-Fi、テザリング、Bluetoothなどに対応し、バッテリー容量は3000mAh。

コストパフォーマンスの高さがGR5の特長であり、圧倒的性能とはいかないまでも、3万円台半ばという価格としては十分以上の性能を備えている。とりわけ、この価格帯で指紋センサーを搭載しているのが魅力だ。これまでキャリアのスマートフォンを使ってきて、SIMフリースマートフォンを初めて購入するという人でも、十分満足できるスペックだといえるだろう。

それでは、以降はGR5の注目ポイントを詳しく見ていこう。

前面には5.5インチのフルHDディスプレイのほか、500万画素インカメラなどを搭載

背面には1300万画素カメラとLEDライト、指紋センサーを搭載する

ロック解除のほか、さまざまな操作に使える指紋センサー2.0を搭載

GR5の魅力のひとつは、何といっても指紋センサーを搭載し、指紋認証による画面のロック解除などが可能なことだ。スマートフォンにおける指紋認証の便利さは、使ってみなければなかなかわかりにくいが、いざ使い始めると、もう元のロック解除方法には戻れないほどだ。

従来のロック解除方法としては、PIN入力やパターン入力があるが、人前でロック解除するとのぞき見される危険性もあり、とてもスマートとはいえない。また、パターン入力では、ディスプレイをよく見てみると指の脂で軌跡が残っていて“バレバレ”という場合もある。スマートフォンからの情報流出がしばしば問題となっている昨今、情報漏洩を防ぐ上でも指紋認証は欠かせない機能だといえる。

GR5の指紋センサーは背面のメインカメラの下側に搭載されており、端末を持ったときに、ちょうど人差し指を置きやすい位置にある。画面ロック時に指紋センサーに指先で触れるだけでスムーズにロックを解除でき、電源ボタンなどをわざわざ押す必要がないのもポイント。認識速度はわずか0.5秒。認識精度も高く、ロック解除で手間取ることはないだろう。

さらに、GR5の指紋センサーは、ハイエンドのフラグシップモデル「HUAWEI Mate S」と同じく、画面のロック解除以外にもさまざまな用途で利用できる。指紋センサーの長押しで写真を撮影したり、着信した電話に出ることができるほか、指紋センサーを下へスワイプして通知パネルを表示することなどが可能。また、個別のアプリにロックをかけ、指紋認証で起動できるようにしたり、他人に見られたくない写真や動画を“Safeボックス”に保管して、指紋認証で閲覧するといったこともできる。

指紋センサーを搭載したスマートフォンは、ハイエンドモデルを中心に多く販売されているが、GR5のようなミドルレンジの端末では珍しい。しかも、認識速度と精度が向上した最新の指紋センサーを搭載しているため、安全かつ便利に使えるだろう。

「HUAWEI Mate S」と同様、片手操作時に便利に使える指紋センサー2.0を搭載

指紋センサーに指先で触れるだけで画面のロック解除ができる

指紋センサーに数回タッチして、指紋を登録できる

最大5つの指紋を登録可能。画面のロック解除のほか、ロックしたアプリの起動、“Safeボックス”へのアクセスにも指紋認証を利用できる

指紋センサーの長押しやスワイプにさまざまな操作を割り当てられる

他人に見られたくない写真などを“Safeボックス”に保存して、指紋認証で安全に管理できる

アルミ・マグネシウム合金のメタルボディは大満足の質感

スマートフォンを選ぶ際には、もちろん見た目も重要だ。そこで、次はGR5のボディをチェックしていこう。

GR5は、アルミ・マグネシウム合金のメタルボディを採用し、背面にはヘアライン加工を施している。同価格帯のSIMフリースマートフォンではプラスチック製のボディの機種も多いが、GR5は価格にそぐわない高級な質感を備えている。また、背面のヘアライン加工により、指紋の付着が目立たないのもポイントだ。

サイズは約76.3×151.3×8.15mm。5.5インチのディスプレイを搭載しながら、狭額縁デザインにより幅を抑えていて、それほど大きさを感じさせない。また、厚さ8.15mmと薄型で、なおかつ背面が丸みを帯びているため、手にフィットして持ちやすい。片手でも問題なく操作できる端末に仕上がっているといえる。

ボディカラーはゴールド、シルバー、グレーの3色をラインナップ。いずれも落ち着いたデザインとなっており、プライベートからビジネスまで、幅広いシーンに違和感なく溶け込みそうだ。

アルミ・マグネシウム合金を採用したメタルボディで、背面にはヘアライン加工が施されている

厚さ8.15mmと薄型で、持ちやすい

ゴールド

シルバー

グレー

“ナイスフード”モードなど、多彩な機能を備えたカメラ

GR5はカメラでも満足度の高い機能を備えている。前述の通り、メインカメラは1300万画素で、F値2.0の明るいレンズを搭載。また、インカメラは500万画素で、自撮りもきれいに撮影可能だ。

カメラ機能で特筆すべきは、料理写真の撮影に特化した“ナイスフード”モードを搭載していることだ。カメラのファインダー画面を右へスワイプするだけで簡単に“ナイスフード”モードに切り替えて、料理がより美味しそうに見える写真をすばやく撮影できる。料理写真はSNSでも定番のコンテンツになっているが、GR5であれば、手間取ることなく美味しそうな料理写真を撮影して、料理が冷めないうちに美味しくいただけるだろう。

また、人物や自撮りをきれいに撮影できる10段階の“ビューティー”モードを搭載するほか、動画ではスローモーションやコマ抜き(タイムラプス)の撮影が可能。そのほか、パノラマやHDR撮影、音声シャッターに対応するほか、複数枚の連続写真からベストな1枚を選択できる“ベストショット”機能などを搭載している。

なお、メインカメラのレンズには指紋防止コーティングが施されている。これは、背面に指紋センサーを搭載しているためだと思われるが、万が一、指紋センサーと間違えてレンズに触れてしまっても、指紋の付着を低減できるという気の利いた工夫だ。

通常モード(左)と、“ナイスフード”モード(右)での撮影

通常モード(左)と、“ナイスフード”モード(右)での撮影

スローモーションやパノラマ、HDR、ベストショットなど、多彩な撮影モードを搭載

フィルターを適用して、味わいのある写真を撮影することも可能

3000mAhの大容量バッテリーで1日中安心して利用できる

このほか、3000mAhという十分なバッテリーを搭載しているのもGR5の見逃せないポイントだ。ファーウェイのテスト基準では、平均的なユーザーで35時間、ヘビーユーザーで24時間の電池持ちに対応するとしており、電池残量を気にすることなく、1日中、安心して使えそうだ。

また、GR5はソフトウェアでも省電力の工夫が施されている。省電力設定では、“パフォーマンス”“スマート”“ウルトラ省電力”という3つのモードを選択可能。さらに、画面オフ時に動作を続けるアプリを選択できるため、アプリの無駄な稼働による電池消費を抑えることができる。

長時間の動画視聴やテザリングによって、電池残量が心配な場合でも、“ウルトラ省電力”モードなどを活用すれば、いざというときの電池切れを防げるだろう。

“パフォーマンス”“スマート”“ウルトラ省電力”の3つのモードを選択して、省電力設定を行える

画面オフ時に動作を続けるアプリを選択でき、無駄な電池消費を抑えられる

バックグラウンドで電力消費を続けているアプリがある場合は、通知でお知らせしてくれる

価格以上の満足感を得られる、コストパフォーマンスに優れた端末

GR5の注目ポイントを見てきたが、最新の指紋センサー搭載やメタルボディの高級な質感など、3万円台半ばの端末としては十分過ぎる仕上がりとなっており、コストパフォーマンスが非常に高いと感じられた。

ハイエンドモデルのような圧倒的性能や、キャリアのスマートフォンのような防水、NFC、おサイフケータイなどの機能は備えていないものの、これらの機能を必要としない多くのユーザーにとっては、価格以上の満足感を得られる端末だといえるだろう。

ぜひ、家電量販店などでGR5を手にとって、その質感や操作感を確認してみてはいかがだろうか。3月24日(木)~30日(水)にかけて東京・原宿でタッチ&トライイベントも実施予定だ。詳しくは下記をチェックしてみてほしい。

(Reporetd by 鈴木友博)