特別企画

SIMフリー端末の最先端がここに

最高峰SIMフリースマートフォン「HUAWEI Mate S」は見た目も機能もハイエンド!

12月4日、ファーウェイから新たなスマートフォンがデビューした。SIMフリー端末の「HUAWEI Mate S」だ。12月4日から発売開始され、価格は7万9800円(税抜)となっている。

ファーウェイのSIMフリースマートフォン「HUAWEI Mate S」

ファーウェイといえば、中国の広東省深セン市に本拠地を置く、通信機器メーカーである。2006年に携帯電話サービスのネットワークサプライヤーとしてその名前が登場するようになって9年。2014年頃からは日本のMVNO市場においてSIMフリー端末を積極的に提供開始。2015年には最新のGoogle Nexus端末である「Nexus 6P」の製造を担当、その技術にますます注目が集まっている。

MVNO向けのSIMフリー端末は、手の届きやすさを重視した価格帯が多く、とかく性能が削られがち。しかし、その中で使いやすさと性能にこだわった端末を提供し続けているファーウェイは、現在日本のSIMフリースマートフォンシェア1位(※)を獲得するまでになっている。(※)出典:BCNランキング8-9月号

そのファーウェイが今回、名刺代わりとばかりに市場に投入したのが、フラッグシップモデルの「HUAWEI Mate S」である。ミドルクラス端末の多いMVNO市場に、いよいよハイエンドモデルの波を起こすに相応しい、ビジネスパーソンが自信を持って使い倒せるメインの1台となっているのである。

独自のCPUを搭載。スペックに妥協なし

「HUAWEI Mate S」は約5.5インチのAMOLEDフルHDディスプレイを搭載し、プラットフォームにAndroid 5.1 Lollipop、CPUにHisilicon Kirin 935 オクタコアを採用したスマートフォンだ。

メモリは3GB、ストレージは32GB、バッテリーは一体型で容量は2700mAh。メインカメラは1300万画素、インカメラは800万画素で加速度、コンパス、ジャイロ、環境光,、近接,、HALLといったセンサーに加え、指紋センサーも備える。

サイズは幅約75.3 x高さ約149.8 x 厚さ約7.2mm、重さは約156g。日本では、ミスティークシャンパン、チタニウムグレー、ローズゴールドの3色展開となっている。

メインカメラは1300万画素。カメラアプリはホワイトバランスやISOなどを手動設定できる「プロモード」も搭載。カメラの下には指紋センサーを装備

インカメラは800万画素。ソフトライトLEDを搭載するほか、セルフィー(自撮り)関連機能も充実

カラバリは3色。左からミスティークシャンパン、チタニウムグレー、ローズゴールド

持ちやすさと美しさを両立させたデザイン

「HUAWEI Mate S」を見たとき、そのデザインに「ほお!」と感心させられた。陳腐な言葉ではあるが、「かっこよく」て「美しい」のだ。全体的に薄いにもかかわらず、フロントとリアともにメリハリが感じられ、極端な言い方かもしれないが、成熟した大人の美しさを感じさせれられた。

まず目に止まったのは、ダイヤモンドカットされて輝くメタルボディのエッジ。筆者の手元にあるのはチタニウムグレーだが、ハイライトと影のコントラストの中で、ボタンのエッジがさらなる輝きを放ち、アクセントになっているのだ。

繊細かつ荘厳なフルメタルボディ。ハイエンドモデルならではの美しい本体

ダイヤモンドカットされたエッジ

ディスプレイには第4世代Gorillaガラスが採用されているが、こちらには2.5Dラウンドエッジ加工が施されている。このふっくらとした丸さが、メタルボディが醸し出すシャープさの中に柔らかさを加え、エレガントさをプラスしている。

背面も柔らかくラウンドしており、手に馴染みやすい。ディスプレイのラウンドエッジ加工がグリップしたときの持ちやすさにもつながっている。背面のラウンドは、テーブルのうえにおいたときの取り上げやすさにも貢献している。

5.5インチと大画面ながら狭額縁でコンパクトなボディ

背面はゆるやかにラウンドしており手にフィットする

最薄部は2.65mmと非常に薄い

この“長方形の板”の中で、触れるところはそう多くない。その中で個性や佇まいを追求するのは並大抵のことではないだろう。しかし「HUAWEI Mate S」は見事にやってのけた。

ビジネスシーンに効く8つの機能

あえてビジネスパーソンに、というには理由がある。今回気になった機能は8点あるのだが、すべてビジネスシーンに効くものばかりだからだ。

対応バンド幅が広い

まず「HUAWEI Mate S」は対応バンドが幅広い。

  • FDD-LTE: Band1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20/25/26/28
  • TDD-LTE: Band40
  • UMTS: Band1/2/4/5/6/8/19
  • GSM: 850/900/1800/1900

国内(ドコモ網とソフトバンク網)で問題なく使用できるのはもちろん、海外出張時も安心だ。

使い勝手のいい指紋センサー

操作性の面では、グリップするとちょうど人差し指があたる位置にある、背面の「指紋センサー」が秀逸だ。ファーウェイは以前から端末に指紋センサーを搭載しているが、今回はスピードが大幅に高速化。指を置いてから認証されるまでの時間はわずか0.5秒となっており、非常にスピーディかつ自然にロック解除できるようになった。イメージとしては、センサーにタッチした「瞬間」に画面が点灯するほどの速さだ。

さらに、指紋センサーは認証以外の広い用途に利用できる。例えば、センサーを下にスワイプすれば通知パネルを開き、上にスワイプすればパネルを閉じる。軽く長押しすればカメラのシャッターに。着信時にはタッチで受話することもできるし、アラームを停止させることもできる。写真を全画面モードで表示させたときは、センサー上のスワイプだけで画像送りが可能、などなど。画面やキーボードを片側に寄せられる「ワンハンドUI」と合わせて活用すれば、電車のつり革につかまりながらの片手操作も、さらにしやすくなるだろう。

指紋センサーは人差し指が自然に伸びる位置に装備。ジェスチャーでのアプリ起動にも対応

指紋の管理画面。最大5つまで登録できる

「指紋センサー」を使うと、ロック解除以外にも5種類の操作が可能になる

バッテリー持ちがいい

スマートフォンが1日中手放せないパートナーになっている方も多いと思うが、それゆえに気になるのがバッテリー持ちだろう。「HUAWEI Mate S」はあの薄さの中に2700mAhのバッテリーを搭載しており、実質2日は持つくらいのスタミナがある。

万が一充電し忘れていたときでも、約10分の充電時間で最大約2時間の通話が可能な急速充電にも対応しているから、いざというときも安心だ。

極端にバッテリーを消費するアプリが稼働している場合は、通知パネルで教えてくれるのも便利。さらに設定の「省電力」を使うと電力監視が可能で、利用時間を延長できるよう問題点を指摘してくれるからありがたい。ときどきチェックしておくと、メモリもスッキリしてよさそうだ。

通知パネルを通じて電力消費の高いアプリをチェックすることができる

設定の[省電力]メニュー。「電力監視」をタップすると分析が始まる

問題点が洗い出される。「省電力」ボタンをタップすると、問題点がすべてクリアされる

問題がクリアされ、バッテリー持ちが延長された

画面を見やすく調整できる

「HUAWEI Mate S」の画面は、非常に見やすい。5.5インチという大画面や、表示品質の美しさももちろんあるが、見逃せないのは設定の豊富さだ。たとえば「色温度」の設定や「色補正」が可能なので、もし目が疲れたと感じたら、輝度を下げ、色温度を暖色ぎみにすることでだいぶ楽になるはずだ。

色温度は、[設定]→[画面]→[色温度]で変更できる

[ユーザー補助]で設定できる色補正機能。試験運用機能のため、パフォーマンスに影響があるとの注意書きはあるが、こういう配慮はさすがである

キレイにメモれる文書撮影モード

カメラ機能も要チェックだ。高画素でキレイに撮れるのはもはや当たり前、というのが現在のスマートフォンのカメラ事情。「HUAWEI Mate S」もメインカメラは高性能1300万画素で光学手ブレ補正を備えており、RGBW 4色イメージセンサーにより、暗所でも鮮やかに撮れる。

しかし、これだけではないのが「HUAWEI Mate S」。ぜひ活用したいのが「文書撮影」モードだ。これは書類やノート、ホワイトボードのエッジを自動的に検出し、傾きや台形補正したうえで保存できるモード。起動すると「分析中…」という表示が現れ、認識されると自動的にシャッターが切れる。文書撮影モードなら、自分でシャッターを切っても撮影後に無駄な部分はカットしたうえで保存してくれるし、手動での範囲指定もできるから、メモを撮る時間が無い、筆記用具が間に合わないというシーンで威力を発揮することは間違いないだろう。

「文書撮影」モードはカメラメニューの中にある

斜めに構えても、自動的に認識してくれる

「文書撮影」モード内なら、撮影後でも補正は可能

保存された書類。台形から見事に補正されている

音源の方向を検知・指定できるレコーダー機能

記録と言えば、欠かせないのがボイスレコーダーだ。急な打ち合わせで手元にICレコーダーがない! というときでも大丈夫。「HUAWEI Mate S」には音源の方向を検出するボイスレコーダーアプリが備わっているからだ。

通常、スマートフォンのボイスレコーダー機能といえば、シンプルに録音するだけというものがほとんど。しかし「HUAWEI Mate S」は本体に3点のマイクを内蔵しているため、「音が聞こえた方向」さえも記録できる。

具体的には、「HUAWEI Mate S」の「レコーダー」アプリは、通常の録音である「ノーマル」のほか、「会議」「インタビュー」の3モードをそなえている。

「会議」は、録音時に「声が聞こえた方向」を検知。再生時に「声が聞こえた方向」を画面に表示するので、話者を特定することができるようになる。その名の通り、会議の議事録を録音から起こす際に非常に便利なモードだ。

対して「インタビュー」は、1対1での対面インタビュー時の録音に特化したモード。具体的には、2方向にのみ録音の指向性を持たせることで、インタビュアーとインタビュイーの声を鮮明に記録し、逆にそれ以外のノイズを押さえる効用がある。

ちなみに「会議」と「インタビュー」モードは、録音中にアプリの画面上の赤い点を動かすことで、特定の方向に指向性を持たせることもできる。

ICレコーダーの場合、パソコンへの取り込み作業が必要だが、スマートフォンなら録音ファイルを手軽に共有もできるところも便利な点だろう。また、スタミナもあり、いつでも充電できる「HUAWEI Mate S」なら、長時間に及ぶ会議の録音中にバッテリー切れを起こすという心配もない。ぜひ活用したい機能といえるだろう。

「会議」モード

「インタビュー」モード

「ノーマル」モード

「会議」モードで録音中の画面。声のする方向にさざ波が現れる

中央の赤い丸を声の向きに移動すると、その方向にマイクの指向性を持たせることができる

「会議」モードで録音されたファイルを再生した状態。声がした方向を表示している

2ノックでスクリーンショットが撮れるナックルセンス・テクノロジー

メモと言えばスクリーンショットも貴重な記録になる時代。しかし、2つのボタンを同時に押すという従来のやり方では、焦ってボリュームだけを上げてしまい、肝心なシーンを撮り損ねるということも多々ある。

しかし「HUAWEI Mate S」なら、画面を指の関節で、ドアをノックするように「コンコン」と叩くだけで、スクリーンショットの撮影やスクリーン操作の録画ができる。それぞれ、スクリーンショット撮影は1本の指の関節で、スクリーン録画は2本の指の関節で画面をノックするとできる。これは試してみると病みつきになりそうなくらい楽だ。

これは「ナックルセンス・テクノロジー」と呼ばれるもので、ダブルノックでスクリーンショットのほかに、指の関節で画面にアルファベット1文字を書くと、関連するアプリを起動したり、写真の表示中に図形を描くと、その形に切り抜くといったことが可能だ。

現在このナックルジェスチャーには、「c」はカメラ、「e」はブラウザ、「m」は音楽、「w」は天気アプリが割り当てられているが、それぞれ別のアプリを指定することもできる。アイコンのあるホーム画面に戻る必要がないばかりか、画面消灯時えも使えるため、「HUAWEI Mate S」を手に入れたら、ぜひ有効にしておきたいところだ。

指の関節でノックしたりジェスチャーを描いたりすることで様々な機能を実行する「ナックルセンス・テクノロジー」

モーションコントロールの設定。ジェスチャーで起動するアプリは自由に設定できる

画面消灯状態で文字を描き、指紋センサーに指をおけば、指定アプリをいきなり起動できる。指先で同じことをしても認識されない

こんなSIMフリー端末を待っていた!

このほかにも、「HUAWEI Mate S」はナビゲーションバーの種類を選べたり、スマホ手袋でなくても操作できるようになるグローブモード、通知の優先度や時間を指定できる「通知の鳴動制限」など、生活に効く機能も備えている。

ナビゲーションバーの使いやすさも大切

「HUAWEI Mate S」を使っていると、いよいよMVNOの端末もハイエンド時代に入ったと感じざるを得ない。SIMフリー端末は2台目や予備に、というイメージを持っていた方にしてみたら、デザイン、レスポンス、機能、スタミナのどこから見ても、死角がない「HUAWEI Mate S」のスペックは驚きに値するだろう。SIMフリーかつ対応バンドも多いので、海外旅行や海外出張にも重宝すること間違いなし。スマートフォンを仕事にフルに活用したいビジネスパーソンにとって、「HUAWEI Mate S」は手に取ってみるべき1台といえるだろう。

(Reporetd by すずまり)