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楽天モバイルのSIMフリー端末「honor6 Plus」。ダブルレンズ搭載のカメラ機能がスゴイ!!

その圧倒的な価格競争力を武器に、近年ジワジワと利用者を増やしているモバイル通信サービスがある。「携帯電話版LCC」などとも称されるMVNO事業者系サービス……つまり「格安SIM」だ。総務省の調べでも契約者数は年々増加しており、ITリテラシーの高い層以外にも広がりをみせつつある。

通販でお馴染みの楽天も、2014年10月に格安SIMの事業を本格化させた。サッカーの本田圭佑選手のCMが印象的な「楽天モバイル」である。肝心の月額料金はもちろんのこと、端末ラインナップやアフターサポートの充実にも力を入れているという。どこが新しいのか? 便利なのか? 具体的な戦略を探っていこう。なお、本稿における価格表記はすべて税別です。

税込5万円以下で買えるハイエンド端末「honor6 Plus」は楽天限定!

画面点灯をオフにした状態のhonor6 Plus。ホーム画面呼び出しボタンなどはすべてタッチ画面最下部にあるソフトウェア式

今回投入されたのが、中国・ファーウェイ社の「honor6 Plus」である。画面サイズは5.5インチ(1080×1920ドット)、オクタコアCPUを採用し、ストレージ容量32GB、さらに動作用メインメモリーに至っては3GBと、市場全体を見渡しても十分ハイスペックな端末である。

加えて、honor6 Plusは楽天モバイル、もしくはファーウェイの公式オンラインストア「Vモール 楽天市場店」で独占的に販売される。価格は4万5800円。さらに各種値引き施策もある。詳しくは、本稿後半でお伝えする。

ホーム画面。ファーウェイ独自のEmotion UIを採用しており、ウィジェットなどを表示するデスクトップと、アプリ一覧画面が統合されている。そのため、アプリのショートカットをデスクトップに置くという概念がない。なお、左下の下向き矢印をタップすると、ホームボタンなどが一時的に非表示になる
こちらはロック画面。下から上にスワイプすると、ロックを解除することなく電卓や簡易ライト機能が使える
端末の詳細情報画面。3GB RAMはかなりこころ強い
電源や音量などの物理ボタンは本体右側面に装備。小さい方が電源ボタン
物理ボタンのそばにmicroSIMカードとnanoSIMカードスロットを備える。手持ちのSIMカードの形状によってはこちらを使っても良いが、その際はmicroSDカードが使えなくなるので、覚えておこう
本体底面には充電用のmicroUSB端子を備える。イヤフォンジャックは反対の天面にある

800万画素カメラを2台内蔵!

honor6 Plusのデザインは極めてシンプル。多くの世代に受け入れられるのでないかと思う。本体の厚みはカメラ部も含めてほぼ一定。側面はメタルフレームで、手に持ったときのホールド感は良好だ。また、背面がほぼ完全にフラットなので、テーブルに直接置いて使いたい時も、違和感なく操作できる。

スッキリとした背面
これが注目のダブルレンズ

そして、ハードウェアのスペック面で最も注目すべきは「ダブルレンズ」だ。本体背面のメイン(リア)カメラ部分を見ると、レンズが2つ付いている。画素数は各800万画素だが、超解像処理におけるシングルレンズの1300万画素を超える高画質を実現しているという。スマホ上級者でも、端末スペックの「メインカメラ:800万画素×2」という表記には驚いてしまうかも!?

ダブルレンズだからといって、扱いは難しくない。操作自体は実にオーソドックスなので、説明されるまで気付かない人がいても不思議ではない。ただ、この2つのレンズの組み合わせならではの撮影機能もバッチリ用意されている。それが「ワイドアパーチャ撮影」だ。

“撮影後ピント調整”がとっても簡単! ボケも楽しめる「ワイドアパーチャ撮影」

「ワイドアパーチャ撮影」を試しているところ

写真撮影において、ボケを効果的に出すには、カメラの絞り値に関する知識が必要だし、一眼レフカメラなどでは、撮影対象によってレンズを変えるといった手間も発生する。ワイドアパーチャ撮影は、それを簡単に実現する。

honor6 Plusの撮影モードで「ワイドアパーチャ」を選択し、あとは普通に撮影するだけでOKだ。ただ、効果をより実感するためには、周囲2m程度の撮影が適しており、遠景ではあまり効果がないという。

さて、撮影した写真を「ギャラリー」アプリから確認してみよう。ワイドアパーチャモードで撮影した写真には、カメラのシャッターのような専用アイコンが表示されており、これをタップすると調整モードに移行する。ピントを合わせたい場所にタッチし、その横に表示されるスライドバーでF値を調整すると……ボケの具合が大幅に変わっていく。

ピントの調整は、「ギャラリー」アプリから行う。ピントを合わせたい場所をタップし、スライドバーを上下させてF値を調整する。何度調整しても、オリジナル画像は維持される
実際の作例。ほぼ全体にピントがあっている
これは豚のぬいぐるみにピントを変更した状態。ダブルレンズで撮影した写真の印象をここまで変えられる
こちらはパンダにピントを合わせたもの

この機能により、撮影した写真のピントを後から調整することが可能となる。ピントの位置指定は何度でもでき、その調整によって1枚の写真から受ける印象が変わることを実感できる。

夜景&自撮り機能も充実!

ダブルレンズ&カメラはワイドアパーチャ撮影以外にも活用されている。視差を利用しての高速なオートフォーカスはその代表例だ。また、レンズから取り込む光量と感光面積も通常カメラの倍となるため、暗所撮影にも効果を発揮する。

独自のアルゴリズムに基づいたスローシャッターで撮影する「スーパーナイトモード」での作例。被写体によってシャッタースピードが変化する
サブカメラも800万画素

また、自撮り(セルフィー)用のインカメラが800万画素となっているのもかなり特徴的だ。この画素数は、現行スマートフォンの中ではトップクラスだ。

自撮りの際のプレビューウィンドウ機能も気が利いている。これは、被写体となる人物の目線がカメラを向いてしまい、撮影したときにズレてしまうことを防ぐための機能だ。画面にリアルタイム表示されるプレビューウィンドウを見ると、結果的に適切な視点が得られるという仕組みになっている。

自撮りの時に便利な「プレビューウィンドウ」。目線をきっちり合わせられる

そういえばテザリングってどうなの? もちろんちゃんと使えます!

honor6 Plusはテザリングにも対応。楽天モバイルのSIMカードと組み合わせれば特に難しい設定を行うことなく、手持ちのノートPCや携帯ゲーム機をWi-Fi(無線LAN)経由でネット接続できるようになっている。

と、なぜわざわざ書くのかというと、実はドコモ製端末にNTTドコモの回線を使用しているMVNOのSIMカードを挿した場合、端末の設定の関係でテザリングができないことが知られているからだ(一部の端末を除く)。これはテザリング時のAPNを端末側で変更できないことに起因するものだという。

honor6 PlusはSIMフリー端末であり、テザリングはきちんと機能するのでご安心を。

「テザリングは便利だけどバッテリーの減りが心配」という人にもhonor6 Plusはオススメだ。画面サイズ5.0インチ前後のスマートフォンはバッテリー容量が2500mAh程度だが、honor6 Plusは3600mAh。用途にもよるが、長時間のテザリングが期待できる。

テザリングの設定画面
接続先となるSSIDやパスワードは変更可能
テザリング1回あたりの通信量上限も決められる

電話サポート&保証サービスで家族みんなが安心!

月々の料金も楽天モバイルの魅力の1つだ。最も標準的なプランであろう「通話SIM」の3.1GBパックは、音声通話・SMS・データ通信すべてに対応し、月額料金は1600円。これに対し、NTTドコモの料金プランで比較的近いものでも6500円となる(カケホーダイプラン2700円+spモード利用料300円+データSパック2GB 3500円)。もちろん、楽天モバイルのプランには音声通話の無料分がなく、一方のドコモが通話定額制であることを考慮しなければならないが、それでも月々の通話が少ない人にとって、この価格設定は魅力的だろう。

楽天モバイルの料金一覧(税別)。パックごとの所定容量を超えて通信すると、以後月末まで通信速度が制限される

楽天モバイルはアフターサポートも充実している。問い合わせは、電話もしくはウェブサイトの問い合わせフォームで受け付けている。東京・渋谷などには楽天モバイル専門の取扱店もあるが、さすがに全国津々浦々というレベルではない。こういった状況で、それほど携帯電話に詳しくない家族に端末トラブルが発生した場合、原因が分からず途方に暮れてしまうだろう。

楽天モバイルでは有料のサポートプランによって、この問題の解決を図っている。それが月額850円の「端末補償・スマホサポートパック」である。このプランには、新規申し込み時に端末とSIMカードをセット購入すると申し込める。

スマートフォンに詳しくない人、端末の故障が心配な人にオススメの「端末補償・スマホサポートパック」

このプランに申し込んでおけば、初期設定やアプリの操作方法など、スマートフォン関連の相談に年中無休(受付時間9時~18時)・通話料無料で電話対応してくれる。フィーチャーフォンからスマートフォンに移行したばかりのシニア層などには、まさにうってつけのサービスだ。

加えて、端末が故障した場合の交換対応もしてもらえる。正常利用での故障はもちろん、水濡れや落下による故障も交換対象となる(※万一交換する事態となった場合は、5000円の手数料がかかる。補償期間は最長2年で、1年2回までの適用制限もある)。こうした補償サービスに申し込んでおけば、損害を最小限に抑えられる。

一般に市販されているSIMフリー端末では、端末補償サービスを契約したくてもできないケースがある。こういった補償までを考慮すると、楽天モバイルを通じたセット注文にメリットがあるはずだ。

現物を見て試せる! 東京・仙台・大阪のリアル店舗へ行ってみよう

7月31日に「楽天モバイル 心斎橋店」がオープンした。実際に端末を見ながら、契約プランなどを相談できる

いかがだったろうか。スマートフォンはITリテラシーが低い人でも使いこなせるが、万一トラブルが発生してしまうと、ストレスも大きくなりがちだ。価格と安心をどう両立させるか。これは大きな課題だ。

楽天モバイルはこれに対し、選択肢を広げることで対応している。予備のスマートフォンを2台も3台も持っているようなマニアならば、基本プランだけを契約して月々の料金を極限まで抑える。一方で、とにかく安心感が欲しいという人は端末補償プランに加入してガッチリとサポートしてもらう。――事情に合わせて料金もサポートも選択できる。これこそが、楽天モバイル最大の魅力と言えるだろう。

楽天モバイルを新たに契約する場合、honor6 Plusは機能面だけでなく価格面でも注目だ。まず、8月25日までに注文すると、専用の純正レザーケースがもれなくプレゼントされる。

合わせて、楽天ポイントがもらえるキャンペーンも適用される。このキャンペーンでは、「honor6 Plus端末購入+通話SIMの契約」で10,000ポイント、「honor6 Plus端末購入+データSIMの契約」で7,500ポイントがプレゼントされる。

そして、楽天モバイルは、対面販売式のリアル店舗も順次出店させている。これまでに東京都内の「楽天カフェ」2店舗、仙台市の「楽天イーグルスグッズショップ」1店舗があったが、7月31日から新たに「楽天モバイル 心斎橋店」(大阪市中央区)の営業がスタートした。この新店舗では、新規申込みの受付や、各種相談にも対応してくれる。honor6 Plusをはじめとした端末を実際に見たい・触れたいという方はぜひ足を運んでみよう。