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【WILLCOM FORUM 2005】
八剱社長、次世代技術や音声定額の動向を紹介

ウィルコム代表取締役社長の八剱 洋一郎氏
 22日、都内ホテルにおいて、ウィルコムのプライベートイベント「WILLCOM FORUM 2005」が開催された。基調講演に登場した、代表取締役社長の八剱 洋一郎氏から、個別の戦略や今後の通信方式まで、同社の幅広い活動内容が紹介された。


今年度末までに下り400kbpsを実現

まずは高度化PHSの実現を目指す
 かねてよりウィルコムでは、現行のPHSを改良した“高度化PHS”、新技術と組み合わせた“次世代PHS”の開発に取り組んでいる。今夏に開催された「WIRELESS JAPAN 2005」の講演でも紹介された内容だが、今回の基調講演で八剱氏は、より具体的なロードマップ、技術概要を紹介した。

 同氏によれば「既に高度化PHSの基地局は、敷設を開始している。当社の基地局は、ハードウェアは換装せずとも、エアダウンロードでソフトウェアをバージョンアップ可能で、同じ基地局をパワーアップできる」と説明。

 新たな変調方式として「8PSK」と呼ばれる方式について、「8PSKはほぼ完成した。間もなく提供できるだろう」(八剱氏)とし、現状下り最大256kbpsという通信速度を、2005年度内にも400kbps程度に向上させる予定とした。さらに、16QAM、64QAMといった変調方式も導入していき、最終的には実行速度で下り最大1Mbps程度に、圧縮技術を用いて数Mbpsを実現するとした。

 また、音声通話についても、BPSKという変調方式を導入する予定という。同氏は「これは通常の半分のスピードでやるということ。効果として、技術陣から電波到達度が5dbほどアップすると聞いているが、わかりやすく説明すると、基地局のアンテナ出力が、従来よりも3.7倍の出力になるのと同じ効果が得られる。細かく基地局を配置するマイクロセルが特徴のPHSだが、逐一アンテナを設置していくよりも、BPSKの導入の方が効果的ではないか」と述べ、サービスエリア拡充に自信を示した。

 また「WIRELESS JAPAN」の講演でも触れられた、OFDMを使った次世代PHSについては、「規格としては下り20Mbps程度は狙えるのではないか。実験局開設に向け、既に工事自体は終了しており、実験局免許の申請は9月に行なっている。年内にも試験が開始できる見込みだが、現状は下り7Mbps程度だ。来年一杯かけて、20Mbpsを実現できるよう、仕様を直していきたい」と述べ、近日中に次世代PHSの実験を開始する意向を明らかにした。


WiMAXを紹介した同氏は「移動体のWiMAXはマクロセル、マイクロセルのPHSにOFDMを取り込む」と説明 効率的な通信方式を実現し、下り20Mbpsを目指す

好調なユーザー数増加をアピール

音声定額プランが登場するまで、停滞していた同社の音声セグメント
 ここ数カ月、順調に新規加入者を獲得している同社だが、その要因として挙げられるのが音声通話定額プラン「ウィルコム定額プラン」だ。その導入の背景について八剱氏は「そもそも、当社の事業計画では、個人ユーザーの音声利用は減り続ける見通しで、そこを個人・法人のデータ通信で補おうというプランだった。しかし、2月に開催された取締役会で、個人ユーザーの音声利用がなんとかならないかと議論になった。当時の状況としては、約5年間マイナスを記録し続けたセグメントだったが、徐々にマイナス幅が縮まり、停滞している状況だった。これがせめてフラットになれば、企業として健全な経営事項になる。個人ユーザーの音声利用は懸念事項だった」と述べ、音声通話の定額プランを提供することにした経緯を説明した。

 携帯電話・PHS別の契約者純増数を見ると、10月末時点で1位がKDDI(au+ツーカー)、2位がNTTドコモ、3位がウィルコムという状況だったが、八剱氏は、ドコモの純増数にPHSも含めたデータを示し、「ウィルコムがauに次いで業界2位になった」とアピール。さらに、同氏は5,000万契約を超えるドコモなどの携帯事業者と純増数だけを比べてもフェアではない、として当月の純増数を前月の稼働数で割った数値を“純増率”と定義し、「4月以来、純増率は業界1位だ」と胸を張った。


純増数は、業界2位になったとアピール 「純増率」では業界1位と、好調ぶりを示した

 好調なユーザー数増加の中で、端末の売れ行きを見たという同氏は「店頭での販売傾向は把握しづらいため、オンライン販売だけの傾向だが」と前置きした上で、「音声定額プランを開始した当初、2台買うユーザーが全体の7割ほどを占めた。4人来ると、3人が2台買うといった具合。これは家族や恋人に対して“使って”という形で渡していたのではないか。しかし、この割合は徐々に減少し、最近では2台買うユーザーは全体の3割程度。これも想像の域を出ないが、ウィルコムユーザーの輪が広がって、“では自分も購入しようか”という形になってきているのではないか」と分析した。

 また通話時間について同氏は「ウィルコム間の通話は、従来20分程度だったが、音声定額以降は10時間に増大した。従来の30〜40倍になっている。音声通話は基本的なサービスだが、定額でこれだけ利用されるということは、皆さん通話したかったのだな、と思う」と述べた。

 このほか同氏は、W-SIMや新機種、22日に発表した新サービス、ナノセルの展開などを紹介し、講演を終えた。



URL
  WILLCOM FORUM 2005 東京
  http://www.willcom-inc.com/ja/biz/seminar/forum/tokyo/

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(関口 聖)
2005/11/22 18:27

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