ボタン配置	右側面には、下からCボタン、シャッターボタン、ズームレバーがある

ヒンジ部側面にストラップ穴がある	SDカードスロットのカバーには、V601SHのような金属タイプのヒンジは使われていない

カメラの脇に小さな背面液晶がある。折りたたんだ状態では、こちらが「表」という扱い	メイン液晶を表に出した状態で折りたたむことも可能

メインメニューはアイコンランチャー式。3Dポリゴンが使われていて、カーソル移動とともに3次元的にアニメーションする	ユーティリティ機能を集めたメニューもアイコンランチャー式になっている	メニュー第2階層以降はリスト式の構成

折りたたんだ状態でのメニュー画面。画面下のソフトキー操作のガイダンス表示が異なる	折りたたんだ状態でのメニュー第2階層の表示。開いた状態とほぼ同じ	ユーザーショートカットメニュー。待受状態から左上のソフトボタンで呼び出す

8字×7行表示	8字×8行表示	10字×8行表示

12字×13行表示	15字×15行表示	20字×20行表示

予測変換に対応するケータイShoin3を搭載	直前に入力した単語から次の語を予測。人名のあとに敬称、といったような予測も可能	「ア行」は「1」を1回押し、などワンタッチ入力から単語を予測する機能も搭載

開いた状態でのカメラ撮影時画面	折りたたんだ状態でのカメラ撮影時画面

撮影時のサブメニュー。これは折りたたんだ状態だが、開いた状態でもほぼ同じ	サムネイルは9件表示	画像編集は編集前と後を画面上で比較しながら行なえる

撮影サンプル。ズーム非使用。中央に比べて周囲のピントが甘め（リンク先は無加工画像、183KB）	撮影サンプル。ズーム使用。左の写真と同じ場所から撮影（リンク先は無加工画像、200KB）

撮影サンプル。ズーム非使用。（リンク先は無加工画像、187KB）	撮影サンプル。ズーム使用。左の写真と同じ距離から撮影している（リンク先は無加工画像、188KB）

■ 仕様で見るV602SH

【おもな仕様】

サイズ （高×幅×厚）	98.5×50×24.9mm
重量	約132g
連続通話時間	約130分
連続待受時間	約400時間
充電時間	約115分
ディスプレイ	26万色2.4型システム液晶 240×320ドット
表示文字数	20字×20行、15字×15行、12字×13行、10字×8行、8字×8行、8字×7行
メモリダイヤル	500件
リダイヤル・着信履歴	各20件
データ通信速度	最大下り28.8kbps、上り9.6kbps（パケット通信時）
ボディカラー	セラミックホワイト、ジェイドブルー、ルビーレッド

【インターネットメール】

サービス名	スーパーメール、スカイメール
利用料	月額利用料金はボーダフォンライブ！含まれ、月額300円 スーパーメールの通信料金は0.3円/パケット（パケット割引サービスあり） スカイメールの通信料金は送信2円、受信無料
メール受信機能	スーパーメール：テキスト最大全角6000文字（12KB）、添付ファイルは最大30KB スカイメール：テキストのみで受信最大全角192文字、送信最大全角64文字
メール保存件数	受信：3000件、送信1024件

【着信メロディ】

和音数	最大64和音（HV音源、着うた対応）
着信音	・パターン：5種類 ・効果音：11種類 ・登録済みメロディ：14曲 ・ダウンロードメロディ：データフォルダに保存
登録メロディ曲名	森のくまさん 組曲「惑星」より「木星」 新世界より「第4楽章」 愛の挨拶 ノクターン ブラームスの子守唄 DIGITAL WORLD FLASH TRANCE TECHNO VOX イコール（ACIDMAN）：着うた

【データフォルダ】

データフォルダ容量	最大6MB
保存/閲覧が可能な ファイルの種類	画像、着信メロディを保存

【Javaアプリ】

保存件数	データフォルダ（6MB）に保存

【カメラ（静止画）】

撮影可能フォーマット	JPEG
撮影可能解像度	1224×1632、960×1280、768×1024、480×640、240×320、120×160、128×128
撮影可能容量	データフォルダ（6MB）もしくはSDカードに保存

【カメラ（動画） 】

撮影可能フォーマット	ムービー写メールモード：3GPPもしくはNancy（いずれもメール添付可能） モーションカメラモード：3GPP（編集後、メール添付可能） ビデオカメラモード：ASF（メール添付不可）
撮影可能画質	ASF形式録画時はQVGA解像度まで
撮影可能容量	モーションカメラ、ビデオカメラモードの連続録画時間は保存媒体の容量に依

■ スタッフが見たV602SH

	コメント
湯野	このV602SH、外見からしてもそうだが、最もデジタルカメラチックな携帯電話と言えるかもしれない。しかも、ただ単に“チック”というわけはなく、オートフォーカスに加え、光学2倍ズームを搭載し、その辺のオモチャデジカメを完璧に駆逐してしまうほどの性能を持ってしまった。 　デジタルカメラには無い、カメラ付きケータイならではの部分として、充実した編集機能が挙げられるが、今回のV602SHで面白いのは「ポストカードメーカー」という機能だ。デジタルカメラモードで撮影した写真の上にカレンダーやテキストを載せられるというもので、プリントサービスなどを利用して出力すれば、オリジナルデザインのポストカードが作れてしまう。単純なテキストだけでなく、絵文字も載せられるのが楽しい。 　また、着信時に撮影した画像を着信メロディにあわせてアニメーション表示させられる「マイ着信ムービー」という機能も面白い。最近では動画を着信時に再生できる機能を搭載した端末も増えてきたが、かけてきた人の写真を使ってオリジナリティ溢れる着信ムービーが作成できるので、何かとカスタマイズ好きな人にとっては嬉しい機能かもしれない。 　カメラ以外にも、ミュージックプレイヤーや映像ビューア、電子ブック、ボイスレコーダーなどなど、持ち運んで使いそうなデジタルデバイスが1つになったV602SH。大容量のSDカードを買って使い倒そう。
白根	光学2倍ズーム対応の2メガピクセルカメラやミュージックプレイヤー、256K対応のVアプリ、着うたなど、VGS端末を上回る盛りだくさんなスペックで、事実上、ボーダフォンのフラッグシップモデルと言える。 　注目を集めるポイントはなんといっても、ケータイとしては初搭載となる光学2倍ズーム機能だろう。V602SHでは被写体とカメラ（＝ケータイ）の距離を、普通のカメラ同じようにとることができる（普通のカメラ付きケータイだとレンズが広角すぎて、被写体に近づかないと撮れない）。さらに、人物撮影時に背景をより大きく撮るなど、光学ズームならではの撮影が可能になった。普通のカメラとしての使い勝手の面でいえば、光学ズームは高画素化よりも興味深い新機能といえる。 　そのほかの使い勝手はオーソドックスだが、工夫も利いていて悪くない。ユーザーがカスタマイズできるリスト式のショートカットメニューは、アドレスなど連絡先を加えることはできないが、シャープ端末でおなじみの「待受状態で入力した数字を時刻や日付として認識してアラーム設定やスケジューラ起動ができる」という機能が搭載されている。これが便利で、なかなか嬉しい。 　液晶を外側に向けて折りたためるようになっているが、その状態でも開いたときとほぼ同じメニュー画面を利用できる。折りたたんだ状態で使える側面ボタンが少ないため、十字カーソルボタン前提のメインメニューの使い勝手は必ずしもよくないが、開いても閉じても呼び出せる機能に差がないなど、わかりやすいともいえる。しかし、カメラの使い勝手はちょっと気になる。折りたたんだ状態で撮影する場合は、横に構えることが多いと思うが、呼び出せるメニューは開いた状態と同じ縦に画面を使ったものだ。光学ズーム機能は、開いた状態ならショートカットボタンで操作することも可能だが、折りたたんだ状態だとサブメニューでしか操作できない。側面についているズームレバーは撮影中、デジタルズーム操作専用となっているが、高画素での撮影時にはデジタルズームよりも光学ズームや撮影シーン設定などの操作が簡単にできる方が嬉しいと思うのだが。 　カメラ機能ばかりが注目されがちだが、ミュージックプレイヤーやバウリンガル、テレビ出力など独自機能も多く、端末自体の総合的な魅力は非常に高い。ボーダフォンで高機能ケータイを選ぶならば、V602SHは外せない選択肢。最新の256KアプリVer.2や着うた、MPEG-4ベースのムービー写メールなど、他社の3Gケータイに負けない豪華な機能もある。3Gケータイが注目を集める中にあっても、「ボーダフォンの2Gはまだまだ戦えます」と威張れるケータイだ。