ソフトバンク3Gのハイエンドにあたる9XXシリーズ。型番の10の位が「1」となっている最新モデルで、さまざまな最新サービスに対応している。
使い勝手がボーダフォン3Gの東芝ではなく、PDCの東芝端末を踏襲している。最初に4つのカテゴリを選択する形式のメインメニューではなくなっているが、階層が進むとウィンドウが多重表示されるメニューデザイン、マルチタスク的に使えるショートカットメニューなどは、PDCの東芝端末とほぼ同じだ。
マルチタスク機能は、いつでもショートカットメニューが使えるというわけではなく、ちょっと使いにくさを感じるときがある。ショートカットメニューはカスタマイズが可能で、メールアドレスやアプリ単体など、かなり柔軟に設定できる。アイコンと名前の並べ替えや変更と組み合わせれば、かなり使いやすくできそうだ。
ちょっと珍しいのは、サブメニューの作りだ。項目の並べ替えが可能で、直近で使った2つの項目が優先表示される。サブメニューまで使い勝手を工夫しているのは、かなり気が利いている。
ソフトバンクでは、シャープ製910SHと双璧をなすハイエンドモデルだ。910SHがVGA液晶搭載のおサイフケータイであるのに対し、910TはGPSケータイとなっている。機能を抜きにしても、使い勝手もそこそこ良い。使いやすいハイスペックケータイを探しているなら、選択肢に入れておきたい端末だ。
しかし、下位のはずの811Tとの機能差は少ない(むしろ後発となる811Tの方が、一部新機能に対応している)。910Tを選ぶポイントは、大容量メモリと、2軸回転構造による「閉じたまま操作できる」というところだろう。そのあたりを重視しないのであれば、よりコンパクトな811Tがオススメだ。