みんなのケータイ

 最近、iOS版も登場(※関連記事)した、グーグルの位置情報ゲーム「Ingress」は、リアルを舞台にしたユニークな世界観、そしてシンプルなルールながらバトルに興じたり、街のなかで見落としていた歴史の足あとに触れたりするなど、多様な楽しみ方を実現し、日々、多くのエージェントがその世界に飛び込んでいます。iOS版でスタートした人の中には、1つの目安であるLV8へもう到達した人もいるとか……。

 謎のエネルギー「エキゾチックマター(XM)」を巡って2つの陣営に分かれてバトルするIngressの世界では、スマートフォンやタブレットは、XMに満ちた世界を映し出す“スキャナー”という役割を担っています。このスキャナーの性能が周囲の敵とのバトルを左右するかもしれない……と言うのはちょっと言い過ぎかもしれませんが、実際には快適にプレイできるかどうか、というところには繋がってくるでしょう。

 LV10のエージェントな筆者からすると、この夏のパートナーである「GALAXY S5」は、満足度の高い“スキャナー”です。Ingressは、ポータルのある場所を実際に訪れて、爆弾で敵のポータルを破壊したり、自分のアイテムで占拠して自軍のフィールドを作る、というリアル陣取りゲームなのですが、スマートフォンにとって「Ingress」は、5.1インチ画面を常に表示しつつ、GPSで連続測位し、さらに通信もバンバン行う、ということで、一定の処理能力を求められるアプリ。そんな「Ingress」を「GALAXY S5」でプレイしてみると、リチャージ、攻撃などさまざまな局面でサクサク動きます。iOS版登場時、「iPhoneのほうがサクサク」と評価する声も見聞きしましたが、「GALAXY S5」もひけを取らない印象。

 また、ちょっとした機能ですが、いつでも画面のどこかに表示されているアプリランチャーの「ツールボックス」にIngressを登録しておくと、スムーズにアプリを起動できて、使えば使うほど便利に思えてくる。こういう機能は何らかのアプリで実現できるかもしれませんが、最初から用意されている、というのが嬉しいポイントです。

 そして、この季節、防水仕様というのも安心できる要素の1つ。ちなみにバッテリーについては、厳密な測定は行っていないのですが、普段の生活リズム(出社時は寄り道せず、帰宅前に小一時間プレイ)の中ではモバイルバッテリーを使う機会がありません。先日、渋谷で行われたIngress関連のイベントの際、筆者はイベント前に新宿を訪れて40分ほどかけてアイテムを補給、そして100人ほど集まった渋谷でプレイした、という状況を体験しました。その途中でバッテリー残量が20%台になったため、モバイルバッテリーを使い、その日の夜、21時ごろに帰宅するまでしのぎました。歩きスマホは避けているものの、ポータル到着後、すぐにプレイできるようスマホを手にしながら移動するため、「GALAXY S5」にストラップホールがあれば、なお良かった、と感じることもあります。

 さて、Android版「Ingress」では、ポータル候補を写真とともに投稿できます。「GALAXY S5」に限った話ではないのですが、GPSなどで負荷がかかっていたスマートフォンでは、装着しているケースによって熱がこもってしまい、カメラが起動できない、という制限がかかることがあるかもしれません。ケースを外して風を当てる、といったことをすれば、再びカメラを起動できるようになることもありますが、折しも夏本番、日本に降り注ぐ太陽の日差しは、ちょっと厳しすぎるかも。いや、これはスマホに限らず、エージェントの皆様にも言えること。筆者は、エージェント仲間から、パウチ容器入りのアイスがオススメと教えていただきました。もちろん端末、そしてプレイしている本人の冷却用として。

 とはいえ、夏休み、お盆休みのシーズンに入って、日中プレイしたくなるかもしれませんが、くれぐれも熱中症にかからないよう、強い日差しを避けて、お互い注意して参りましょう。早朝や夕方の散歩がてらにIngress、というのも一興かもしれないですね。