記事検索
連載バックナンバー

iPhoneにサクッと取り込めるメモパッド

スタパ齋藤
1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコ ンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称 衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。


iPhoneにサクッと取り込めるメモパッド

 製品発表直後、一部で話題となったキングジムのショットノート。2011年2月7日っていうか本日発売である。コレ、メモ帳なんですけど、書いた内容をサクッとiPhoneに取り込めるんである。

キングジムのショットノート(写真左)。書いた内容をiPhone 3GS/4に容易に転送できるメモ帳なのだ サイズはS/M/Lの3種類で表紙色は白と黒がある。Sサイズに限り専用のカバー(写真上)が別売される 各ページの四隅にはこのようなマーカーがある。これにより書いた内容を容易にデジタイズできる

 ショットノートは紙のメモパッド。メモや覚え書きやアイデアスケッチなどを筆記具で書き込む、まあフツーのノートである。が、iPhone 3GS/4へと、書いた内容を非常に簡単な手順で取り込むことができるのだ。

 ポイントは、ノートの各ページの四隅に印刷された独自のマーカーと、無料配布されているiPhone 3GS/4用アプリのSHOT NOTE App。このアプリを使ってショットノートのページを撮影することで、ノートに書かれた内容を画像としてiPhone 3GS/4に取り込むことができる。つまり紙のメモを撮影するだけでそれをデジタイズできる。

 また、デジタイズ時、ノート上の一部情報はOCRされ、iPhone上で検索や分類するために使える。さらに、デジタイズされたデータはメールに添付して送ったりEvernoteに送信することができる。

 ちょっと良さゲじゃないですか〜♪ 紙のメモは結局どーせ使う。それをiPhoneのアプリから撮影するだけでデジタル化。そーとー使えそうな気がするので、早速このショットノートを試してみた。ので、以降、ショットノートおよびSHOT NOTE Appの使用感などをレポートしてみたい。

こんなふうに使う

 ショットノートは、書いた内容を専用アプリ(iPhone 3GS/4用のSHOT NOTE App)で撮影すれば、「紙だったメモ書きをiPhone上で見る/利用できるようになる」というもの。メモ書きを撮ればいいだけですな。以下、実際の使用手順を写真で見てみよう。

専用アプリのSHOT NOTE Appで、ノートのページを撮影する。ノートの四隅のマーカーが黄色いガイド内に収まるように撮る 撮影後、数秒するとこのようにページが画像化(JPEG)として残る。斜めに撮ってもノートと同じ長方形に自動加工される ピンチイン/アウトによる拡大縮小表示も可能。デジタイズしたノート画像のサイズは最大で1024×768ピクセル
ノート撮影時、マーカーが正しく認識されなかった場合は、このようにエラーが出たりも。直後、再撮影が可能だ エラーが出た場合でも、そのまま取り込める。OCRなどは機能しないが、ほかのノートと同様に画像としては残せる 読み込んだノートはこのようにサムネイル付きのリストで一望できる。日付や撮影日などでソートや検索も可能

 ノートのページを撮影することで、自動的にノートと同じ比率の長方形に補正し、アプリ内に画像として保存してくれるというわけだ。保存されたノートはJPEG画像となり、ピンチイン/アウトなどで閲覧していける。

 また、アプリ上の各ノート(画像)は、Evernoteへの投稿、メールでの送信、カメラロールへの保存ができる。カメラロールへ保存できるので、画像としてのメモをさまざまなアプリで利用できますな。

保存したノートはEvernote、メール、カメラロールへ転送できる Evernoteに転送したところ メールに添付して送ったもの
複数のノートをまとめて送ることもできる 取り込み画像ピクセル数は1024×768か480×360から選べる 設定項目は少なめシンプルめ。容易に使いこなせる

 それから、ショットノートはiPhoneへの取り込み時、ノート上の一部情報をOCRできる。手書き文字のOCRはできないが、ページ右上に番号や日付が書き込まれていれば、それらを数字などとして認識して取り込み、検索可能な項目として画像に付加してくれる。なお、取り込んだ各ノートには手動でタイトルやタグを付加でき、これも検索項目として使える。また、メモを取り込んだ日付が撮影日として自動的に付加される。

ページの右上に番号や日付を書き込める。この部分のみOCRしてくれるわけですな 取り込むとその番号や日付がOCRされ、画像に検索可能なデータとして付加される ただし、数字はこのようなスタイル(形状)で書きこまないと、正しくOCRされない
OCRの結果、番号や日付での検索やソートが可能になる。手動での検索項目追加も可能 SHOT NOTE Appには簡単な画像調整機能もある。これは二階調表示にしたところ 明るさの調整も可能。画像調整するためのモード変更(移行)は不要だ

 ショットノートおよび専用アプリの使い方〜デキるコトはだいたい以上のようなもの。詳細は操作マニュアルで見られるが、手順は単純明快。アプリの機能もシンプルなので、すぐに使いこなせるだろう。

 ザザッと使ってみた拙者的印象を言えば、「なんだかんだでアレコレ役立っちゃいそう」てな感じ。撮影するだけで紙のメモをデジタル画像化できるのは非常に便利ですな。

 まあ、同じようなコトはスキャナでもできる。デジカメでもできたりする。が、ショットノートの場合、iPhone 3GS/4とショットノートだけあれば、いつでもどこでも紙のメモをデジタル化してiPhone上で扱える。打ち合わせ時のメモ書きや議事録をサクッと配布/共有したり、ペンと紙ならではの気軽なアイデアメモ〜アイデアスケッチをネット経由で利用したり、帰宅中のパパに買い物リストを送ったりってことを、非常に手っ取り早く実行できるのがイイですな。

ノートのサイズは、ほぼA5/ほぼA6/ほぼA7の3種類

 最後に、ノート自体について少々。

 ショットノートは、サイズ3種(S/M/L)×表紙色2色(白/黒)の、合計6製品が用意されている。それぞれのサイズとメーカー価格は、Sサイズが115×76.5mmで336円、Mサイズが153.5×102mmで451円、Lサイズが214×145.5mmで630円となる。また、各サイズともページ数は140ページ(70シート)ある。

S/M/Lの3サイズ×白黒の2色がある。SがほぼA7サイズ、MがほぼA6サイズ、LがほぼA5サイズとなる ロディアのようなメモパッドと同様、表紙は折り返せる。また裏で留められる。上がSサイズ表面、下がLサイズ裏面 各ページ(表裏)には5ミリの方眼罫線とマーカー。罫線はロディア(右)のそれより薄めで扱いやすい……かも

 ショットノートの各サイズは、普通のメモパッドなどと比べると、ほんの少し変則的だ。画像化するときのアスペクト比を優先したためとのことだが、具体的にはSサイズがほぼA7サイズ、MサイズがほぼA6サイズ、LサイズがほぼA5サイズとなる。A5/A6/A7のジャストサイズではないのであった。

 より細かく見てみよう。たとえばロディア(RHODIA)のロディアブロックと比べると……。

 ショットノートSサイズ(115×76.5mm)が、ロディアのNo.11(105×74mm/A7サイズ)とNo.12(120×85mm)の間の大きさ。A7より僅かに大きいわけですな。

 ショットノートMサイズ(153.5×102mm)は、ロディアのNo.13(148×105mm/A6サイズ)より横方向が短くて縦方向が長い。

 ショットノートLサイズ(214×145.5mm)は、ロディアのNo.16(210×148mm/A5サイズ)より横方向が短くて縦方向が長い。

 とか、な〜んで細かいコト書いてるのかと言うと、カバー関連。ショットノートの場合、市販のカバー(ケース)が使えないことがあるのだ。大雑把に言えば、ショットノートのMサイズ(ほぼA6サイズ)やLサイズ(ほぼA5サイズ)は、市販のA5やA6ノート用のカバーが使えたりする。数ミリはみ出す場合もあるが、そんなときは背表紙の下端を切ってしまえば入るだろう。

 ただ、ほぼA7サイズとなるショットノートSサイズが微妙で、市販のA7サイズ用カバーだと入らなかったり、入っても(入るように背表紙をカットするなどの工夫をしても)下端がカバーからはみ出たりしちゃうんであった。ロディアのNo.12(120×85mm)用に作られたカバーになら入るが、場合によってはちょっとブカブカ気味になったりもする。

 ……というわけで、ショットノートのSサイズには別売専用カバーが用意されたのかもしれない。MサイズやLサイズには専用カバーはない、というか、MサイズやLサイズなら市販のカバーを使えるから専用品は用意されなかったのだろう。ちなみにメーカーは、ショットノートのMサイズやLサイズのカバーとして「レザフェスノートカバー」()や「ノートカバー(マグネットタイプ)」を推奨している。

 てな感じで「お気に入りのカバーにショットノート入れたかったのに入らない〜」的な可能性もちょっぴりあるので、少々ご注意を。てか結局、1冊ショットノート買ってみてカバーに合わせてみればいいんですけどね。

 最後の最後に、ショットノートの値段。これまたロディアと比べてみよう。どちらもメーカー価格ってコトで比較。

 ショットノートSサイズが336円。これよりプチ小さいロディア(ブロック)No.11が189円で、チョイ大きいNo.12が231円。

 ショットノートMサイズが451円。これとだいたい同じサイズのロディアNo.13が294円。

 ショットノートLサイズが630円。これとだいたい同じサイズのロディアNo.16が525円。

 ショットノートはロディアよりお高いわけですな。ちなみに、前述のとおりショットノートは各サイズとも140ページ(70シート)。ロディアブロックは各サイズとも160ページ(80シート)。ショットノートはロディアよりページが少ないのであった。また、ロディアって安売りしてたりもするので、もしかすると「ショットノートはかなり割高」と感じるケースがあるかもしれない。

 ただ、ショットノートにはiPhoneとの親和性という強みがあるので、一概に割高だとかは言えない。「この程度の金額を上乗せしてメモパッドを買うとiPhoneのツール性が高まる」てな部分をどう考えるかで、ショットノートのコストパフォーマンスが決まるって感じですな。

 拙者的見解としては、とりあえずカンタンに使えるし、iPhone 4をより活躍させられるであろうメモパッド/ノートなので、今後しばらくショットノートを使ってみようかな、と。「四隅のマーカーで」という非常にシンプルなギミックを巧く使った製品/アプリだし、今後のこのマーカーの発展にも興味津々である。

2011/2/7 06:00