スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

省電力Bluetoothマウスを購入♪

省電力Bluetoothマウスを購入♪

 はいはいはい、冬の名残のまだ去りやらぬ時候、また新しいマウスをポチッた俺が通りますよ、ちょっとすいませんね、はいごめんなさいね、はいはいはいはい、みたいな。そして今回のネタはMad Catzのハイエンドマウス「M.O.U.S.9 (MC-M9E)」である。arkオンラインショップにて1万2800円で購入した。

Mad Catzの「M.O.U.S.9 (MC-M9E)」。Bluetooth 4.0の省電力モードである「Bluetooth Smart」(Bluetooth Low Energy/BLE)に対応したハイエンドマウスで、最大1年という長期の電池寿命を実現しているという

 このマウスを買った理由は、それまで使っていたマウスの「Cyborg R.A.T.9 Gaming Mouse (MC-RAT9)」について「やっぱり電池の保ちがちょっと悪い」と感じたからだ。専用の充電式電池×2本が付属するゲーミングマウスだが、連続的に使うと、ビジネス用途でも1日1本+少々の電池が必要になる。電池交換や充電がちょっと面倒って感じなんですな。

Mad Catzのゲーミングマウス「Cyborg R.A.T.9 Gaming Mouse (MC-RAT9)」。専用電池×2本が付属する。USBレシーバーが充電器を兼ねる。たっぷり使うと1日に1本を上回る電池が要るので、毎日の電池交換がやや面倒な感じ

 R.A.T.9はイイ感じ&便利に使えていたのだが、ほぼ毎日電池交換&充電(充電器に挿すだけですけど)が必要になる。支障ではないのだが「もっと電池が保てばさらにラク」と思うようになった。

 そこへM.O.U.S.9が登場。Bluetooth 4.0の省電力モードである「Bluetooth Smart」(BLE;Bluetooth Low Energy)対応で「最大1年の電池寿命」を実現しているという。

 M.O.U.S.9は単3形電池×1本を電源として使うが、電池1本でそ〜んなに長く使えるとなると興味津々。また、これまで使ってきたR.A.T.9をベースに作られているので、M.O.U.S.9の形状や一部ギミックはR.A.T.9と同じ。R.A.T.9に慣れた者にとっては、使いやすくて電池の保ちがいいマウスになるのかも!! と期待して購入した。

 てなわけで以降、M.O.U.S.9の機能や使用感について書いてみたい。が、ひとまずの結論から言っちゃうと、かなり使いやすいっス。電池の保ちも悪くないし、外見的にはゲーミングマウスだが、実用的なビジネスマウスとして活用できている。

1週間使って電池残量95%前後

 まず電池の保ちから。俺の場合、だいたい10:00頃からマウスを使い始めて、途中休んだりはするが、20:00頃まではマウスを使い続ける感じ。休憩時間などを除くと、毎日だいたい7〜8時間って感じでしょうか。そんなふうに、このM.O.U.S.9をほぼ1週間使ってきたところ、電池残量は95%前後といったところだ。1週間で5%程度の電池を使ったというわけですな。

 前後や程度などと曖昧な書き方になっているのは、電池残量表示が少々前後するから。電池残量は専用ソフトの「Mad Catz A.P.P.」で確認できるが、数%程度のブレがある感じ。

「Mad Catz A.P.P.」で電池残量を確認できる(赤枠内)。十数分程度以内で数度チェックしてみたが、状況によって数%のブレが見られた

 使っている電池は電池はM.O.U.S.9パッケージ付属品で、これは動作確認用となっている。もしかしたらそのせいかもしれないが、上のスクリーンショットのように、残量表示が数%ブレる。十数分以内に数度チェックしてみると、増えていたり、減っていたり。でもさらに長い時間で見れば、かなりゆっくりと電池が減っていくという感じだ。

 ともあれ、約1週間使って95%前後ということは、「動作確認用の電池でも、毎日7〜8時間程度の使用で20週間程度は使える」という計算になる。5カ月くらい? これなら十分実用的だと思う。もちろん、これまで使っていたR.A.T.9よりずっと電池が保つので、電池交換の手間は激減。快適だ。

電源は単3形電池×1本を使う。電池室は本体後方にある。USB接続のBluetoothレシーバーはマウス底面に格納できる

 ちなみに、試しにエネループも使ってみた。ニッケル水素電池ゆえ一般の単3形電池より電圧が低いためか、満充電状態のエネループでも50〜60%台の電池残量が表示されるようだ。また、それ以前に「M.O.U.S.9の電池室にエネループを入れると少々キツめで電池蓋が閉めにくく電池を取り出すのもタイヘン」なので、エネループなどを使うのはヤメといたほーがよさそうである。

コンパクト&ロープロファイルで扱いやすいマウス

 M.O.U.S.9の使用感を一口で言えば、「小型で背が低く扱いやすいマウス」となる。「大きすぎずに背が高すぎない」のに加え、マウスの長さを調節可能なので、多くのユーザーの持ち方にマッチさせやすいというイメージ。ぶっちゃけ、「つまみ持ち」でも「かぶせ持ち」でもわりと使いやすいと思う。「つまみ持ち」や「かぶせ持ち」についてはこちらの記事の中程を。

 M.O.U.S.9は、マウスの長さを調節可能な「パームアジャストメカ機能」を持つ。手のひらが当たる部分を前後4段階に移動できるのだ。これにより、つまみ持ち派の場合なら、マウスの背中が手のひらに当たりにくい位置にセットできる。かぶせ持ち派なら、マウスの背中がイイ感じで手のひらに当たるようにセットできる。

このようにマウスの長さを調節できる。マウス後方右側のレバーにより、カチカチと4段階に長さを変えられるのだ

 ただ、前述のR.A.T.9ほどの「変形ギミック」はない。また、ピンキーレストやパームレストは交換できないし、重量調節もできない。本格派ゲーミングマウスほど「手へのフィッティング」を細かく行えるわけではないんですな。

 個人的な観点からM.O.U.S.9のサイズ/形状的な使い勝手を言えば、ヒッジョーに使いやすい部類だと感じる。後述するボタン類およびそのカスタマイズ性も含めると、俺内部では現在最強レベルのビジネス用マウスだと感じられる。

 使い始めた当日は、前述のR.A.T.9を最も重い設定で使っていたせいもあり、M.O.U.S.9が「ちょっと軽い」と感じられた。質量は電池込みで134g(実測値)。R.A.T.9は205gで使っていたので、最初は拍子抜けするほど軽く感じられた。が、すぐにこの軽さにも慣れ、現在は快適な質量だと感じている。

 少々難を言えば、1万円オーバーのマウスだし、R.A.T.9をベースに作られているということで、やはりマウス幅調節ギミックや若干の質量変更ギミックが欲しいところ。あるいは少々のピンキーレスト/パームレストの交換にも対応して欲しかった。

 購入価格は、このM.O.U.S.9が1万2800円、質量/サイズ可変の豊富なギミックを持つゲーミングマウスであるR.A.T.9が1万4800円。2000円差で、変形ギミックにもかなりの差がある。M.O.U.S.9の感度が最大990dpi、R.A.T.9が6400dpiで、解像度の差も。そもそも無線方式が違うし電池の保ちも違うし用途も違うとは言え、コストパフォーマンス的にはな〜んかR.A.T.9よりけっこー見劣りする感じではある。

10ボタンを自由にカスタマイズ可能

 M.O.U.S.9は12ボタンの多ボタンマウスだが、このうち10のボタンの機能をカスタマイズできる。ボタンはそれぞれ、スクロールホイールの押下と左右、スクロールホイール手前、左クリックボタンの左、本体左サイドの丸いボタンおよび進む/戻るボタン、それから独特のズームイン/アウトホイールとなる。

矢印で示したのがM.O.U.S.9でカスタマイズ可能な10個のボタン類。マウス右サイドにはボタンはない

 これら10個のボタン類を、専用ソフト「Mad Catz A.P.P.」を使ってカスタマイズできる。カスタマイズは、各ボタンに対してあらかじめ用意された各種ショートカット(SHORTCUTS)、特定のキー入力(KEYS)、お気に入り(FAVORITES)、キーマクロ(CUSTOM)を設定できる。

専用ソフト「Mad Catz A.P.P.」を使って各ボタンをカスタマイズ可能。OSレベルのショートカットや特定のキー、キーボードマクロなどをボタンに割り当てられる。右のアイコンを左のボタン位置に「ドラッグ&ドロップ」するだけでカスタマイズ可能。アイコンのサイズ調節もできたりする

 実際にボタン類のカスタマイズをしてみると、まず専用ソフト「Mad Catz A.P.P.」の使い勝手の良さを感じる。カンタンなんスよ、ボタンカスタマイズが。右に見えるアイコンを、ボタン機能を示す四角いエリアにドラッグ&ドロップするだけなので、とても手軽にカスタマイズを進められる。

 カスタマイズ結果はプロファイルとして保存できる。複数のプロファイルを保存でき、PC起動時に選択されるプロファイルをデフォルト・プロファイルとして指定したり、特定のプログラムとプロファイルをリンクさせることもできる。

ボタン類をカスタマイズしている様子。カスタマイズ結果はプロファイルとして保存しておける。この状態で、ズームイン/アウトホイールはウェブブラウザの横スクロール用ホイールとして使える

 個人的には、M.O.U.S.9のボタン位置もおおむね良好だと感じられる。押しにくいのは本体左サイドの丸いボタン(親指も人差し指も届きにくい)くらいで、ほかのボタン類はどれも押しやすい〜普通に押せるような位置にあって実用的。

 とりわけズームイン/アウトホイールが便利だ。初期設定のままならブラウザ類の表示のズームイン/アウトとなるが、ここに「→」や「←」を設定するとウェブブラウザの横スクロール用ホイールとして利用できる。横スクロールを親指で行えるようになるわけだが、これ、一度使うと後戻りできない便利さがある。

 てな感じのM.O.U.S.9。見た目的にはちょいとハデめのゲーミングマウスだが、ボタン数とそのカスタマイズ性、それからマウス形状からくる扱いやすさ、電池の保ちなど、ビジネス用マウスとして十二分に使いやすいと感じている。高価だが、かなりオススメ。でも、手にして使うハードウェアインターフェースなので、興味のある方はぜひ一度「実機に触れてサイズなども確かめつつ吟味」してみてほしい。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。