スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

このキーボード、買うしか!!

このキーボード、買うしか!!

 タイトルのとおり、発表時に「このキーボード、買うしか!!」と思ってポチッと購入したのが、レノボの「ThinkPad Bluetooth ワイヤレス・トラックポイント・キーボード - 英語 (製品番号: 0B47189)」である。改めて考えたみたら、俺、こういうキーボードを切望していたのかも。

レノボの「ThinkPad Bluetooth ワイヤレス・トラックポイント・キーボード」。トラックポイント搭載のテンキーレスBluetoothキーボードで、日本国内でも日本語配列および英語配列が販売されている。レノボ直販価格は1万3041円

 このキーボードに惹かれたのは、まずテンキーレス(コンパクト)でありかつBluetooth(無線)接続だから。現在はUSB有線接続のキーボードを使用中だが、できれば、質の良い無線キーボードを使いたいと考えている。

 無線式キーボードは多々市販されているが、俺の場合英語配列派。英語配列で無線でテンキーレスとなると、数えるほどしかない。また、数えたものの、技適マーク無しの怪しい違法キーボードだったりして。

 この「ThinkPad Bluetooth ワイヤレス・トラックポイント・キーボード」の場合は、もちろん技術基準適合証明を受けた合法品。また、ThinkPadに搭載されているキーボードと同じものと思われるので、恐らく品質も良さそうだ。

 さらにトラックポイントを搭載。要はマウスの代替となるポインティングデバイスを内蔵したキーボードなので、マウスを省ける感じ。いろいろ好条件が重なったので、ちょいとお高めではあったが迷わず購入した。

 で、とりあえず使ってみての俺的結論から言ってしまうと、PCやAndroid端末で使ってみても「ココがなぁ」的な問題があまり出ず、打鍵感的にも非常に快適に使えるキーボードだと感じられた。久々の予備購入かも!! みたいな。ともあれ以降、「ThinkPad Bluetooth ワイヤレス・トラックポイント・キーボード - 英語 (製品番号: 0B47189)」の使用感などをレポートしてみたい。

かな〜りナイスな打鍵感

 さてさて早速使用開始。このキーボードはPCとBluetooth接続するタイプの無線式であり、メーカーが「動作確認済みOS」としているのは、Microsoft Windows XP (32bit)/ Microsoft Windows Vista (32bit, 64bit)/ Microsoft Windows 7 (32bit, 64bit)/ Microsoft Windows 8 (32bit, 64bit)となっている。これらOSを搭載し、Bluetoothホストアダプタを備えたPCなら使えるってわけですな。

 なお、詳しくは後述するが、このキーボードはAndroid端末やiOS端末でも「だいたい使えた」。Android端末で使った場合、トラックポイントを使ってマウスポインタによるUI操作もデキたりする。

 さておき、PCとはフツーにペアリング完了。Windows 8やWindows 7でのデバイスの追加はラクですのう。

Windows 7での設定手順例。コントロールパネルの[デバイスとプリンター]から[デバイスの追加]を選ぶとペアリング可能なBluetoothデバイスが表示される。このキーボードの場合は、一時的に生成される6桁の数字をペアリングするデバイス(キーボード)から入力すればペアリング完了となる

 ペアリング完了以降は、このキーボードから自由に入力していける。ちなみに、BluetoothキーボードはOS起動後に有効になるので、それ以前はBluetoothキーボードからの入力が行えない。Windowsログオン時のパスワードなどは入力できるが、たとえばBIOSレベルで設定したパスワードなどは入力できない。

 ともあれ、まずはサイズ、そして打鍵感を見ていこう。「ThinkPad Bluetooth ワイヤレス・トラックポイント・キーボード」は英語配列版も日本語配列版もアイソレーションキーボードで、キーピッチ19mm/キーストローク約2mmとなっている。キーピッチはフルサイズのキーボードとほぼ同じで、アイソレーション型ということもあって非常に打鍵しやすい。俺の場合は、英語配列版を使い始めたわけだが、いきなりタッチタイピングができた。

 サイズは、幅30.55×奥行き16.4×高さ1.35cm。重量は460g。タブレット端末とともにビジネスバッグなどに入れての携帯も現実的ですな。

フルサイズキーボードとほぼ同じキーピッチを持つアイソレーション型キーボードで、内蔵電池で動作する。充電はUSB充電に対応。満充電で約30日の駆動が可能。サイズは幅30.55×奥行き16.4×高さ1.35cmで、重量は460g。背面には脚があり、キーボードを2段階で高さ調節できる
赤いポッチがトラックポイントで、指先でマウスポインタを操作できる。スペースバー手前にはマウスの左右クリックボタンとホイール押下と同等の機能のボタンがある。マウス要らずのキーボードなんですな。英語配列版と日本語配列版が併売されている

 打鍵感は、今時的なノートパソコンのキーボードと比べると、シッカリしていながらも軽快に入力できるという印象。キーのグラつきとか少ないっス。また、キーボード全体の剛性が高いので、打鍵圧(!?)が高い人でもそうでない人でも、違和感なく打鍵できると思う。

 ぶっちゃけた話、一昔前のThinkPadシリーズのキーボード打鍵感と比べると、指を押し返す力が弱めで、なんか頼りない印象はある。「IBM感が希薄」とも言えよう。でも今時的なこのテのキーボードと比べると、「ヘビーユースにも耐えそう」という頑丈さと安定感はある。現在においては、これでも「わりと硬派」なキーボードというイメージになるのかもしれない。

 打鍵時の音はわりと静かで、「カチャカチャ」とか「ペチペチ」という音ではなく「コココッ」という低めの音。わりあい静かに打てるキーボードでもあると思う。このあたりも現代的なのかも!?

 ともあれ、個人的にはかなり気に入れた。試しにマイクロソフトの「Surface Pro」と組み合わせてみたが、「タイプカバー」よりずっと快適に使える感じ。

 ちなみに、このキーボードはファンクションキー部分がちょっと変わっている。[F1]〜[F12]のファンクションキーは使えるが、初期設定では[Fn]キーと同時押しすることで[F1]〜[F12]が入力できるようになっている。[F1]〜[F12]キーだけ押すと、以下のような機能になる。

Fキー 機能
F1 ミュート
F2 ボリュームダウン
F3 ボリュームアップ
F4 マイクのオン/オフ
F5 ディスプレイ明るさダウン
F6 ディスプレイ明るさアップ
F7 ディスプレイ出力モード切り替え
F8 無線機能のオン/オフ
F9 チャームメニュー設定
F10 チャームメニュー検索/検索画面表示(Windows 7)
F11 タスク切り替え([Alt]+[Tab]と同様)
F12 タイルメニュー(メトロメニュー)表示

 最近のノートPCのような機能割り当てなんですな。なので、[F1]〜[F12]キーをファンクションキーとしてよく使う人は戸惑うかも。ただ、[Fn]+[ESC]キー同時押しでファンクションキーをロックでき、これを行えば[Fn]キーだけ押せば[F1]〜[F12]はそのまま入力できるようになる。

 でもコレ、Windows 8を使っている人の場合、初期設定で上記の機能が使えるってのは便利ですな。たとえばWindows 8タブレット端末なんかと組み合わせると、よく使う機能や表示を一押しで呼び出せてたいへん快適である。

Android端末と組み合わせてみる

 今度は試しにAndroid端末とこのキーボードを組み合わせて使ってみた。手持ちの「Arrows NX F-06E」および「REGZA Tablet AT703」とペアリングさせてみたが、とくに問題ナシ。

「ThinkPad Bluetooth ワイヤレス・トラックポイント・キーボード」とAndroid端末「Arrows NX F-06E」をBluetoothペアリングさせている様子。基本的にはPCと同様、ホスト端末側でBluetoothを見つけ、キーボードから6桁の数字を入力すればペアリングが完了する。NFCを使ってペアリングすることもできる

 なお、このキーボードはNFCで手軽にBluetoothペアリング設定を行えるが、NFC対応の「Arrows NX F-06E」と試したら、Bluetooth設定画面などを呼び出さずにペアリングできた。ただ、Bluetoothペアリング作業を経験済みの人は、いつものように手動でペアリングするほうが確実だと思う。NFCを使ってのペアリングだと「今何が起きているか、何をしているのかが、ややわかりにくい」ので、逆に迷うと思う。

 さておき、ペアリング後は、Android端末「Arrows NX F-06E」にキーボードとマウスがつながった状態になる。キーボードから文字入力できるようになるほか、Android端末上に現れたマウスポインタをトラックポイントで動かしてUIを操作できるようになる。マウスポインタの出現は、USBホスト機能を持つAndroid端末にUSBマウスをつなげたときと同じですな。

ペアリング後、トラックポイントを動かすと、それに応じてマウスポインタが表示され、Android端末のUIを操作できる。文字入力時はソフトウェアキーボードが消えるが、IMEはそのまま使える。[Tab]キーで予測候補変換を選んだりすることができる。また、マウスポインタでテキストを一気に選択したり、[Shift]+[カーソル]でテキストの一部を選択できる

 一気にキーボードとマウスがつながっちゃう感じですな。トラックポイントを使ってAndroid UI上のマウスポインタを操作でき、また、トラックポイントはキーボードのホームポジションから手をほぼ動かさずに使えるので、慣れてくるとけっこーイイ感じでAndroid端末を操作していけるようになる。

 それから、キーボードを使ったときのひとつの大きなメリットである「マウスポインタでテキストを一気に選択したり、[Shift]+[カーソル]でテキストの一部を選択できるようになること」に加え、[Ctrl]と[X][C][V]を使ってのカット/コピー/ペーストも便利。より効率的にテキストを入力していけるようになる感じ。

 ちなみに、「Arrows NX F-06E」との組合せで、英語/日本語入力の変更は、[Alt]+[~]もしくは[Alt]+[Space]で行えた。また、[F2]と[F3]でボリュームダウン/アップ、[F10]で検索画面呼び出し、[Home]がAndroidのホームボタンと同等の働きをする。[F10]長押しで起動中アプリ一覧表示が出たりする。[ESC]キーはAndroidの戻るキーと同等の働きをするようだ。

iOSデバイスとも組み合わせられるが……

 最後にiOSデバイスと組み合わせて使ってみた。あ。Android端末やiOS端末との組合せは、メーカーのサポート外ですけどね。

 iPad miniと組み合わせてみたが、ペアリング時のコード入力は不要だった。ペアリングをタップするだけでペアリング完了となった。

 この組合せでは、英語/日本語入力の組合せは[Windows]+[Space]でイケた。また、[Shift]+[カーソル]で語句の一部を選択できた。カット/コピー/ペーストは[Windows]+[X][C][V]で行えた。

 それから、[F1]でミュート、[F2]と[F3]でボリュームダウン/アップ、[F10]で検索画面呼び出しができた。他にも使えるキーの組合せがあるかもしれない。

 ただ、iOSのホームボタンの役目を果たすキーがないようで、わりと頻繁にiOS端末に触れながらキーボードを使っていくことになる。使用感的には若干煩雑。キー入力自体は快適で問題ないが、iOS端末だけで使うつもりならロジクールの「Ultrathin Keyboard mini (TM710)」「Logicool Wireless Solar Keyboard k760」のほうがずっとオススメな感じである。

 てな感じの「ThinkPad Bluetooth ワイヤレス・トラックポイント・キーボード」。俺の場合は英語配列の「ThinkPad Bluetooth ワイヤレス・トラックポイント・キーボード - 英語 (製品番号: 0B47189)」を使っているのだが、かなりイイっすコレ。

 独断と偏見でハッキリ言っちゃうと、十分モバイルできるサイズのBluetoothキーボードで、打鍵感や機能もシッカリ充実している。しかも英語配列版が日本で手軽に買える♪ こういう入手性の高さまで加えると、非常に魅力的な製品だと感じる。

 ぶっちゃけ、キーボードにこだわっているなら、ハマる人にはドハマりすると思う。ので、そんな方はぜひ一度実機に触れてみてほしい。とくに「フルサイズでテンキーレスで英語配列のワイヤレスキーボードを探している」てな方はゼヒゼヒゼヒ!!

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。