ドコモ、ASP「オートGPSかんたん導入サービス」2月開始


 NTTドコモは、GPSを利用して携帯電話の位置情報を定期的に自動測位する機能「オートGPS」を導入するためのコンテンツプロバイダー(CP)向けASP「オートGPSかんたん導入サービス」を2月1日から提供する。

 「オートGPSかんたん導入サービス」は、オートGPSを活用したサービスを提供したいCPに対して、基本のiアプリや位置情報連動の情報自動配信機能、ユーザーの位置履歴などを提供するASP型のソリューション。CP側は専用システムの構築やメンテナンスすることなくオートGPS機能が活用できるようになる。

 観光スポット情報やグルメ情報、店舗のクーポン情報など、エンドユーザーの現在地によって最適な情報配信が行える。エンドユーザーが導入企業の指定したエリアに移動した際に情報や画像などをプッシュ配信でき、滞在時間に応じた情報配信なども可能。

 また、コンテンツ配信用途だけでなく、定期的に位置情報を取得できる特徴を活かして、位置履歴のブログへの付与や、移動距離に応じたポイントサービスなども提供できる。営業スタッフの行動把握や車両管理などにも応用可能という。

 利用者の位置情報履歴はサーバー上に蓄積され、位置情報履歴に基づいたサービス提供や蓄積された統計データをマーケティングデータとして活用できる。ただし、ドコモから提供されるデータは、位置情報履歴と端末固有のIDなどで、個人を特定するデータは含まれない。年齢や性別といったより詳細な個人データが必要な場合は、会員登録時などにCP側で取得する必要がある。

 導入費用は利用条件によって異なるとして開示されていない。ランニングコストは月額9万円~(月間150万以下のサーバーアクセスなど諸条件含む)となる。ドコモの法人営業部門から申し込める。

 NTTドコモでは、今回の「オートGPSかんたん導入サービス」を利用したサービス事例として、JTBパブリッシングの観光情報配信サービス「るるぶmobileアプリ」(2月1日開始)、リクルートのデート情報配信サービス「恋帳」(3月下旬以降開始)などを紹介されている。

サービスイメージ

 



(津田 啓夢)

2010/1/26 06:00