【Mobile World Congress 2011】
最新のGALAXYを展示し来場者で賑わうサムスンブース


サムスン電子ブース
来場者で賑わうGALAXY S IIの展示コーナー

 バルセロナで開催中のMobile World Congressにおいて、サムスン電子は各種スマートフォンの展示を行っている。サムスン電子のブースは、半分が商談エリアとなっているものの、ほかのベンダーの2倍に近いブース規模で、コンシューマー製品のスペースだけでも最大級の広さとなっている。

 ブースの前面では、最新のフラッグシップモデルとなる「GALAXY S II」が実機を触れる形式で展示されている。会期前日に発表されたばかりの最新端末だけあって、来場者からの注目度は非常に高く、多数の展示機が用意されているにも関わらず、初日は触るだけでもしばらく待たなければいけない状態が続いていた。

GALAXY S II背面。エンボス加工で皮脂が目立たない
GALAXY S IIのスペック

 GALAXY S IIと同日に発表されたGALAXY Tab 10.1も、同様に実機展示が行われている。こちらはGALAXY S IIよりも用意されている展示機の数が少なかったが、従来のAndroidとは全く異なるUIとなるAndroid 3.0採用機なだけに、来場者は競うように展示機を手にとって、その操作感を確かめていた。

 GALAXY S IIとGALAXY Tab 10.1については、会期前日に行われたサムスンのプライベートイベント「UNPACKED」でもレポートしているので、詳細はそちらも参照されたい。

GALAXY Tab 10.1背面
GALAXY S IIを使ってNFCのデモも行われていた

 このほかにも、発表されたばかりのGALAXYシリーズのコンパクトモデル群「GALAXY Ace」「GALAXY Fit」「GALAXY Gio」「GALAXY mini」についても、実機展示が行われていた。こちらはハイスペック・フラッグシップというよりも、ミドルレンジ向けのモデルだが、どの展示機も常に誰かが触っている、という状態だった。

GALAXY Ace。3.5インチディスプレイ搭載Aceの背面
AceのスペックGALAXY Fit。3.31インチディスプレイ搭載
Fitの背面Fitのスペック
GALAXY Gio。3.2インチディスプレイ搭載Gioの背面
GioのスペックGALAXY mini。3.14インチディスプレイ搭載
miniの背面miniのスペック
GALAXY S Wi-Fi 5.0

 GALAXYシリーズとしては、3G非搭載モデルの無線LAN専用モデル、「GALAXY S Wi-Fi 4.0」と「GALAXY S Wi-Fi5.0」も展示されていた。これらのモデルでは、モデルネームのあとの数字がディスプレイサイズを示している。GALAXY 4.0はGALAXY Sほぼ同じスペック・サイズだが、GALAXY 5.0は、他メーカーを含めてあまりないサイズ感となっている。いずれのモデルも廉価版的な位置づけにもあり、ほとんどのスペックはGALAXY Sに準じているが、ディスプレイは液晶になっており、有機EL(Super AMOLED)を採用するGALAXY Sよりはグレードが下げられている。

GALAXY S Wi-Fi 5.0の背面メニューの横位置表示にも対応
GALAXY S Wi-Fi 4.0(左)とGALAXY S Wi-Fi 5.0(右)
OMNIA 7

 Androidを搭載するGALAXYシリーズ以外の端末としては、海外で発売中のWindows Phone 7搭載「OMNIA 7」も展示されていた。海外においてサムスン電子は、「OMNIA」をWindows MobileおよびWindows Phone採用端末のシリーズ名として使用している。来場者はAndroidやiPhoneとは違う、Windows Phone 7独特の操作感を、展示機を手にとって確かめていた。

 このほかにも、海外で発売されているサムスン独自のOS「bada」を搭載するスマートフォン「WaveII」やAndroidのリファレンス機「Nexus S」も展示されていた。

Nexus SWave II
Kies Airの展示
インターフェイスはマルチリンガル仕様で日本語にも対応

 端末以外には、サムスンの各種ソリューションなども紹介されている。GALAXYシリーズとの同期などに使われるパソコンアプリ、「Kies」に関しては、先月リリースされたばかりの最新バージョン2.0が紹介されていたほか、GALAXYをサーバーとしてパソコンと直結し、ブラウザ経由でGALAXYのコントロールやファイル転送をする「Kies Air」もデモンストレーションが行われていた。Kies Airは専用アプリを実行することで、GALAXYがサーバーとなり、各種ブラウザからGALAXYの中身をみたりファイル転送、SMS送信などの操作ができるようになるというもの。日本版GALAXY Sは、同アプリが対応していないが、すでにKies Airのインターフェイス自体は日本語化されている様子も確認できた。

 サムスンが同社の端末に搭載しているソフトウェア群「Hub」シリーズについても、展示が行われていたが、ただし展示されていたのは「bada」向けのバージョンで、Android向けのHubシリーズの展示は行われていなかった。

ブース奥側の壁面

 ブースの奥側壁面には、サムスン純正のスマートフォン向け周辺機器製品が多数展示されていて、ちょっとしたショップのような様相もみせていたが、こちらはブースで販売されているわけではないとのことだった。



(白根 雅彦)

2011/2/15 11:38