【Mobile World Congress 2012】
サムスンがNoteカテゴリーの戦略を解説、GALAXY Note 10.1も展示


 サムスン電子は、「Note」のカテゴリーに属する端末の戦略を解説した。同社のSenior VP、Product Stategy Team、Hankil Yoon氏によると、スマートフォンやタブレットは「コンテンツを消費するもの」。一方のGALAXY Noteには「絵を描いたり、プレゼンテーションを行ったりでき、ノートを取ることもできる」(同氏)のが特徴で、能動的にコンテンツを生み出すためのデバイスと位置づけられている。GALAXY NoteにはS-Penと呼ばれるペンが付属しており、これに対応したアプリも内蔵されている。

GALAXY Noteシリーズの戦略を解説する、Senior VPのHankil Yoon氏S-Penが付属し、スマートフォンやタブレットとは異なる利用シーンを提案する

 同氏は「単にアプリを内蔵しているだけでなく、SDKも公開している」のもポイントとし、サードパーティ拡大の取り組みにも余念がない。さらに、Mobile World Congressに合わせて発表された10.1インチのディスプレイを搭載した「GALAXY Note 10.1」には、Adobeの「Adobe Photoshop Touch」「Adobe Ideas」という2つのアプリがプリインストールされている。

Noteシリーズ用に、SDKが公開されているGALAXY Note 10.1には、Adobeのアプリをプリインストールする
GALAXY Note 10.1には、Adobeのアプリをプリインストールするタブレットやスマートフォンとは異なるNoteシリーズのコンセプト

 GALAXY Note 10.1の登場によって、NOTEシリーズは2種類になった。Yoon氏は「5.3インチはスマートフォンライクなNOTE、10.1インチはタブレットライクなNOTE」と両者を分類。画面のサイズではなく、S-Penによって生み出される利用シーンが、スマートフォンやタブレットとNOTEの大きな違いになっているという。

来場者でにぎわうサムスン電子のブース

 サムスンのブースも、GALAXY Note 10.1やGALAXY Noteの展示が中心だった。特にGALAXY Note 10.1は発表直後ということもあり、多くの来場者が集まっていた。この端末は10.1インチのディスプレイを搭載し、CPUはデュアルコアの1.4GHz、OSはAndroid 4.0となる。サイズは256.7×175.3×8.9mmで、重量は583g。背面には300万画素、前面には200万画素のカメラも備えている。最新モデルのほか、欧州やアジアで発売済みの5.3インチディスプレイを搭載したGALAXY NOTEも、展示されていた。

5.3インチディスプレイを搭載したGALAXY NoteGALAXY Note 10.1

 また、ブースでは、プロジェクターを内蔵したスマートフォン「GALAXY Beam」のデモ行われていた。最大50インチの映像を出力でき、端末には1.0GHzのデュアルコアCPUや、Android 2.3が採用されている。プロジェクターの制御はアプリで行う仕組みで、プロジェクター利用時に画面をオフにしたり、明るさを変更したりといった操作に対応する。サイズは64.2×124×12.5mmで、重量は145.3g。プロジェクターを内蔵しているため、GALAXY S IIなどよりは厚く、重くなっている。

プロジェクター内蔵型のGALAXY Beamプロジェクターの制御はアプリで行う




(石野 純也)

2012/2/28 13:01