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「N-01B マイセレクトモデル」開発者インタビュー

大胆に冒険する楽しさと手作りの温かみを提供


 幻想的なキーイルミネーションとフレンチネイルデザインが印象的な「N-01B」だが、1月14日からマイセレクトモデルの受付がドコモオンラインショップでスタートしている。N-08Aに続くマイセレクトモデル第2弾となる今回は、8種類の「スクリーンパネル」、16種類の「チップパーツ」、42種類の「イルミネーション」の3箇所を組み合わせることで、自分だけの個性的な1台を生み出せる。

 第1弾の反響を含めて、今回のデザインコンセプトや苦労した点などについて、NEC モバイルターミナル事業部の商品企画部 マネージャーの高須愛氏、同事業部 主任の竹下瑞穂氏、NECデザイン&プロモーション プロダクトデザイン部 デザイナーの千田夏海氏にお話を伺った。

前モデルの反響について

――N-08Aに続き、マイセレクトモデル第2弾です。受付を開始されていますが反響はいかがですか。

高須愛氏

高須氏
 おかげさまでご好評いただいているようです。N-08Aのときは「マイセレクトモデルがあるのを知らなかった」と弊社のお客様センターへの問い合わせも多かったのですが、今回は前回買いのがした方にも購入いただけているのではないかと思います。

――前回は予想を上回る反響で大変だったようですが。

高須氏
 こちらも予想外だったのですが、初日、2日目の反響がものすごかったですね。それがありましたので、今回はそうならないようにシステムも増強し、受付のキャパシティも増やして対応させていただいております。

――前回の具体的な反響はお伺いできますか。

高須氏
 当初想定していた予想よりかなり上回った数量をご購入していただけました。

――現品を見ずにオーダーするスタイルですが、前回は「イメージが違ったのでキャンセルしたい」といった話はあったんですか?

高須氏
 そういうお声はなかったですね。だから満足度も高く、9割を超えていたと記憶します。選択肢が多い分失敗しにくい選択ができるよう絞り込んでいましたし、今回もそうならないように配慮しています。

デザインコンセプトとこだわり

――では改めて今回のN-01Bがベースのマイセレクトモデルについてお伺いします。まずはコンセプトを教えてください。

高須氏
 N-08Aのマイセレクトモデルは「プライベートブレンド」ということで、香水を調合するようにちょっとお気に入りのものを合わせて、自分だけのものを作りましょうというコンセプトでした。ですからカラーもピンクとホワイトで、地模様が変えられるなど割とさりげない中で自分らしさを出しましょうというスタンスでした。一方、N-01Bはベースモデルがフレンチネイルデザインですので、この部分を活かして、思い切っていろんなジャンルのものから好きなものを引っ張って、いろんなバリエーションを作っちゃおうというコンセプトになっています。

 女性誌などでは「○○ちゃん風OL」といったようにOLのテイストがフェミニン系だったり、かっこいい系、キュートやカジュアル系だったりというように、女性のファッションにはいろんなテイストがあると思うんです。そういったテイストに合わせたものを作っていきたいな、という思いもあって、さまざまなデザインの好みの方に選んでいただけるように「Sweet」「Casual」「Elegant」「Gorgeous」の4テイストで考えてみました。さらに2月からはこれら4テイスト以外に「Limited」という限定バージョンも発売予定です。

 おすすめパターン全20種類については、外と中を合わせてコーディネートできるように、外観デザインに合わせた着せ替えツールをケータイサイトの「みんなNらんど」から購入者限定で配信させていただく予定です。

――今回2701パターンの組み合わせが可能だそうですが、選べるのは3カ所ということですよね。

千田夏海氏

千田氏
 イルミネーションと、スクリーンパネル、チップパーツの3カ所ですね。

――となると、アイデアの段階では相当のパターン数だったのではないですか?

竹下氏
 同じ柄でも色の組み合わせで全然見え方が変わりますから、カラー展開も含めると実際に商品化されたものの3倍くらいは考えていますね。そもそもネイルアートそのものに決まったフォーマットはないんですよね。その人それぞれに必ずどこかが違うパターンがあるっていうものが、ネイルをやることの楽しさだと思うので、そういう選べる楽しさを今回はこのマイセレクトの中に盛り込みたいと考えました。その豊富さを出す上でも、どういう展開をどういう風にマッピングしていくと実際に購入される方が選ぶときに、もっとも自分らしい選び方ができるかな、ということを常に頭に置きつつバリエーションを考えていました。打ち合わせの場でみんなでああだこうだと、組み合わせのテストは女子的にはとっても楽しい仕事でした(笑)。

千田氏
 ベースのデザインが大人っぽく仕上がってるので、そこのデザインを活かしていろんなテイストで、ということで、かなりアイデアを出しました。もう考え出すと際限がなくなってしまうので、「Sweet」「Casual」「Elegant」「Gorgeous」の4つにジャンル分けをして、ちょっとわかりやすくターゲットを絞ってまとめました。

――イルミネーションのデザインですが、今回はオバケやニクキュウなど、かなりユニークなパターンが含まれていますよね。

千田氏
 普通だとやはりハートや星などのモチーフが多いと思うんですが、今回は普通にはないものを入れられたらいいなと思いまして、あまり無難じゃないものや、個性を表現できるものを選んで入れています。サカナやオバケなども珍しいのではないかと思います。今回はこのイルミネーションのモチーフをパターン化してオリジナルキット箱にも使っています。たくさん選べて楽しいというイメージでポップな仕上げにしています。

高須氏
 待受画面のハートのコンテンツは万華鏡のように毎日変わるのですが、この中にイルミネーションのモチーフが隠してあります。月によっておばけが出てきたり、オレンジが隠れていたり、リボンがついていたりという感じなので、探す楽しみもありますよ。

竹下瑞穂氏

――苦労された点はどんなところですか?

千田氏
 デザインそのものは結構スムーズに行ったのですが、イルミネーションがうまく光らないことがあって苦労しました。チップパーツの柄とイルミネーションがかぶってしまうと光りが抜けづらくなってしまうんです。そうならないように雪のマークをちょっと回転してどかしたりとか、そういうチェックを全部に対して行ったので大変でした。またパターンが派手目なものはイルミネーションを控えめにするなどの調整もしています。

高須氏
 無地は簡単なんですが、柄物は本当に大変でしたね。

――これだけ選べる組み合わせが増えてしまうと、自分でどうしたらいいのかわからなくなる人も出てきそうですね。

千田氏
 そのため、各ジャンルでおすすめパターンをご紹介させていただいてます。好きなジャンルから入っていただいて、気になる組み合わせの中から、さらに好きな部分だけ選び直していただく方式です。失敗も少ないと思います。

――男性でも使えそうなパターンはありますか?

千田氏
 基本的には女性向けですが、ヒョウ柄やピアノブラック、シルバーにブラックなどは結構引き締まっていて、男性でもご利用いただけるのではないかと思います。

高須氏
 スノー柄を気に入っている30代の男性社員もいますよ。とある50代の男性はマリンを選ばれていましたし。

人気の傾向に地域色?

――4つのジャンルでいうと、一番人気はどれでしょう?

高須氏
 発売してまだ日が浅いので何とも言えませんが、現時点ではSweet系が人気ですね。特にサクラの人気が高いようです。オンラインショップにランキングが出ていますので、皆さんにもぜひご覧いただきたいです。

――タイミング的には合格発表でサクラ、という狙いもあるかもしれませんね。

高須氏
 入学祝いにいいですよね。ちなみにイルミネーションではモチーフだけみると、ニクキュウの人気が高いんですよ。

千田氏
 サクラでもニクキュウと組み合わせている方いらっしゃるようですね。

高須氏
 さらに言うと、関西に行くとヒョウ柄の人気が高いんです。以前、関西で内覧会を開催して見ていただいたところ、若い方から年配の方まで、みなさんヒョウ柄命というような感じでした(笑)。

――東京はどうですか?

高須氏
 地域別の集計はしていないんですが、やっぱり傾向的にはスイート系のほうに人気が集中しているかなぁ、という感じですね。割とかわいらしい感じの、女の子らしいピンクや白とか。

 これらの傾向は発売前のアンケートなので、実際に購入してくださったお客様の地域別人気ランキングなどが出せたら面白いかもしれないですね。

――ちなみにN-01Bを企画した段階からすでにマイセレクトモデルを出すというのは決まっていたんですか?

高須氏
 やることは決めていました。ただ、実現手段については、ベース固めてからどういう風にしていくかというのを関係者でブレストしながら決めて行きました。

竹下氏
 そもそもフレンチネイルというコンセプトがあったので、決まってからの展開はものすごい早かったですね。関係者でも共有しやすかったです。

マイセレクトのこれから

――今回は3つのパーツを組み合わせて選べるっていうところまで来てますが、その他に変えようと思ったところはありますか?

千田氏
 ボディのカラーバリエーションですね。Prospect BlackやProud Blueでもやってみたいという気持ちはありました。やはり白に合うテイストというと、ちょっとさわやか目というか、あっさり目になってしまうところがありますから。同じヒョウ柄でも黒に乗せたりすると、また全然違ったイメージになりますし。やっぱり色の力は大きいです。

――では第3弾ではそういうこともあるかもしれないわけですね。

千田氏
 2701パターンをさらに多色展開というと……大変なことになるのでお約束はできないですが。

高須氏
 今後マイセレクトをどうしていくかというのは継続中の悩みですね。数を広げることがいいのか、カスタマイズできる範囲を広げるほうがいいのか、もっと違うこだわりを追求していったほうがいいのかなど試行錯誤中です。同じ見せ方を続けていたら飽きられてしまうので、お客様の声を聞きながら次の段階では違う見せ方を検討していきたいですね。

――ちょっとしたデザインであればシールやデコレーションで変えられてしまう方もいらっしゃるので、やはりそれを超えるようなところで、メーカーさんにしかできないことをやっていただけると嬉しいですね。

高須氏
 パッと見、もしかしたら着せ替えに近いと思われるかもしれないんですが、あえてイルミネーションも自分の好きなモチーフを選んで、限定のパーツを買って、それで梱包されて箱に入って“貴方のための1台”として届くというのは、やはり着せ替えには出せない価値観だと思っています。以前弊社の工場を取材していただいていますが(「N-08Aマイセレクトモデル」の生産現場に潜入)、ああいった生産者の顔が見えるような、手作り感みたいな部分も大事にしていきたいと思っています。

竹下氏
 箱にもメッセージを記していますが、お申し込みいただいた方のためにひとつひとつ手作りしているという、人の温かみみたいなものを感じていただけたらうれしいです。

――本日はどうもありがとうございました。



(すずまり)

2010/2/17 09:00