サン電子、RS-232Cポート搭載の「Rooster-es」


 サン電子は、データ通信端末を装着できるルーター製品の新ラインナップとして、新たにRS-232Cポートを搭載した「Rooster-es」(ルースター イーエス、型式:SC-RS710ES)を9月下旬に発売する。法人での利用が想定されており、同社直販サイトなどで取り扱われる。オープンプライスだが、価格は6万円程度になる見込み。

 「Rooster-es」は、NTTドコモやイー・モバイルなどのデータ通信端末を装着できるルーター「Rooster」シリーズの新製品。今回新たにRS-232Cポートを搭載し、最大921.6kbpsでのシリアル通信をサポートする。

 これにより、RS-232Cポートを搭載する計測器やシーケンサーなどと接続し、外部機器からATコマンドを送出して「Rooster-es」経由でインターネット上のサーバーへアクセスできる「モデムモード」や、RS-232Cポート経由でRooster-esへ送られてくる無手順データをTCPやUDPのパケットに変換して、ダイヤルアップ接続できる「ルータモード」、無手順データをパケット変換してイーサネット経由でLAN内通信する「LAN側プロトコル変換サーバ/クライアントモード」が利用できる。

 またRS-232Cポート経由で送出された無手順データを最大100KBまで蓄積し、指定した曜日や時間などでまとめてサーバーへアップロードできる「蓄積サービス」も用意されている。

 大きさは165×128×38mm、重さは290g。ウィルコムやNTTドコモ、au、ソフトバンクモバイルなどのPCカード型、USB接続型データ通信端末が利用できる。今後はイー・モバイルのHSPA+サービスやウィルコムのXGPなどもサポートされる見込み。ルーターとしては、ソフトウェア制御による自動電源OFF/ON設定やVPN(IPSec)機能、NAT/IPマスカレード、ルーティング設定、DHCPサーバ/リレー、仮想サーバ、DMZ、パケットフィルタリングなどを搭載する。

 



(関口 聖)

2009/8/27 16:56