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ドコモ、SIMロック解除サービスを4月1日開始


 NTTドコモは、同社の携帯電話に施されている“SIMロック”を解除できるサービスを4月1日より提供する。あわせて「ドコモminiUIMカード」を提供する。

 SIMロックは、A社から発売された携帯電話はA社の回線のみ利用するよう、施されている仕組みのこと。携帯電話に装着するSIMカード(USIMカード)を限定する、ということで“SIMロック”とされ、そうした機能が施されていない携帯電話は“SIMロックフリー”と呼ばれることもある。

 総務省では2007年9月の「モバイルビジネス活性化プラン」で「2010年にSIMロック解除について検討する」と方針を定め、約2年半を経た昨春、総務省で議論が行われ、その結果、2010年6月末にガイドラインが発表された。NTTドコモでは、いち早く対応する姿勢を公表しており、今回、そのサービス概要が明らかにされた。

 

ドコモ端末のSIMロックを解除するケース

SIMロック解除の受付方法

 これまでもドコモでは、技術適合基準対応の端末が持ち込まれれば、SIMカードのみを契約することはできた。今回ドコモが発表した内容は、ドコモ端末のSIMロックを解除して他社回線で利用できるようになるというものと、他社端末を持ち込んでドコモ回線を利用する際の料金、microSIMカードの提供になる。

 まずドコモ端末を他社回線で利用するケースを見ると、SIMロックを解除できる端末は、原則全機種が対象となっており「iモード端末」「スマートフォン」「タブレット」「データカード」「モバイルWi-Fiルーター」で利用できる。ただし、具体的な対応機種については公開されておらず、今秋に投入予定とされるLTE対応のスマートフォンがSIMロック解除対象になるかどうか、現時点では明らかにされていない。また、技術的に難しかったり実質的に他社回線で利用できないものとして、組込向けのユビキタスモジュールやテレマティクスモジュール、デジタルフォトフレーム、衛星電話はロック解除の対象外となる。

 ドコモ端末のSIMロックを解除する際は、対応機種を店頭に持って行き、手数料3150円で申し込む。盗難品かどうか確認した上で、iモードなどのサービスが利用できなくなることなどの説明が行われ、ユーザーがそうした制限があることを納得して解除に同意してから実施される。

 ユーザーには、他社のSIMカードを装着した場合の動作確認を行わず、一切の動作保証を行わないこと、利用できるサービスが限定される可能性があることなどが説明される。また他社のSIMカードを装着することから、料金プランはドコモではなく、そのSIMカードを提供する他社へ問い合わせることとなる。

 解除する端末に割賦の残金がある場合、割賦を続けるか、一括で残金を支払う。iモードやspモードは利用できなくなる。解除後もドコモ回線を契約しつづければ各種割引は継続提供されるが、解約するときには解約金が発生する。

 ドコモ端末は基本的にSIMロックが施された状態で販売される。ドコモではSIMロックを解除した状態での販売は検討していないとのこと。

解除時の手数料 SIMロック解除時の注意事項

 

他の端末をドコモ回線で利用するケース

 3月11日時点で、国内の携帯電話では、ドコモが初めてSIMロック解除に関して正式な案内を出した。そのため、国内他キャリアの携帯電話は、現在、ドコモ回線で利用できるものはない。また、海外で販売されているSIMロックフリーの携帯電話を持ち込めばドコモ回線で利用できることになるが、そのためには、その携帯電話が国内の技術基準(技適)をクリアする必要がある。

 ドコモでは、店頭で技適を満たしているか、ショップ店員が確認した上でSIMカードを提供する。

 基本資料料はバリュープランから選択できるが、パケット定額の料金は端末によって異なる。テザリング(携帯電話をWi-Fiルーターとして利用できる機能)非対応機種の場合、パケ・ホーダイ フラットを契約すれば一律5460円で、パケ・ホーダイ ダブル/パケ・ホーダイ シンプル/パケ・ホーダイ ダブル2を契約すると上限が5985円になる。テザリング非対応機種かどうかは、ドコモ側が今後Webサイトであらためて案内し、その対象機種に接続先情報であるアクセスポイント(APN)を設定すれば、定額料金が適用される。

ドコモSIMカードを利用する際の料金 ドコモSIMカード利用時の手数料

 テザリング対応機種の場合は、いずれのプランでも上限1万395円。ソフト更新でテザリング機能が追加されるような場合、ドコモ側ではネットワーク上でテザリングの通信かどうか判断し、適用料金を決めるとのこと。

 定額データプランを契約する場合、テザリングの対応に関わりなく、指定のAPNを設定すれば、フラットで上限5460円、その他のプランで5985円という料金で利用できる。

 ユーザーへの説明内容としては、auの携帯電話では通信方式が異なるため利用できないこと、あるいはSIMロックが施されている端末では利用できないものなどが挙げられている。

 

故障対応

故障受付と動作保証について

 ドコモでは、他の国内キャリアと端末故障時の対応について合意を得たとして、その方針もあわせて発表している。

 端末故障時は、その原因によって対応が異なってくる。まずドコモ端末に他社SIMカードを装着している場合、そのドコモ端末にドコモのSIMカードを装着する。そこで正常に動作すれば他社SIMカードが原因として、動作保証できないと案内する。ドコモSIMカードを装着しても正常に動作しなければ、端末側に原因があるとして端末メーカーで修理されることになる。

 一方、他社端末をドコモSIMカードで利用する場合、ドコモSIMカードをドコモ端末に装着して故障原因を探る。正常に動作すれば他社端末に原因があるとして、他社の故障窓口を案内する。正常な動作でなければSIMカードの交換などで対応する。

ドコモminiUIMカード

 ドコモでは、SIMカード提供の一環として、microSIM規格準拠の「ドコモminiUIMカード」を提供する。

 形状は、従来提供のFOMAカード(SIMカード)よりも一回り小さい。国内では、アップル製のiPhone 4やiPadで採用されているが、NTTドコモの製品にはmicroSIMカード対応製品はない。

 ドコモでは、ドコモminiUIMカードが利用できる具体的な製品については、まだ明らかにしていない。今後、確認され次第、順次案内される見込み。

ドコモminiUIMカードの概要 ドコモ提供のSIMカードとドコモminiUIMカード

 



(関口 聖)

2011/3/11 13:10