イー・モバイルのLTEサービスは15日開始、料金プランも


 イー・モバイル(イー・アクセス)は、新世代のデータ通信方式であるLTE方式を採用したサービス「EMOBILE LTE」を3月15日より提供する。あわせて利用プランが発表された。対応機種も3月15日より順次発売される。

サービスエリアと通信速度

 「EMOBILE LTE」は、LTE方式を採用したデータ通信サービス。通信速度は、下り最大37.5Mbps/上り最大12.5Mbpsで、一部エリアでは下り最大75Mbps/上り最大25Mbpsとなる。どの場所で、どういった速度になるか、イー・モバイルではサービス開始時に案内する。

 イー・モバイルがWebサイトで公開しているサービスエリアマップによれば、3月時点でも東名阪主要部だけではなく、全国の県庁所在地などの一部でも「EMOBILE LTE」が利用できるようになる見込み。2012年6月時点では東京23区、千葉市、さいたま市、横浜市、川崎市、名古屋市、京都市、大阪市、堺市、神戸市における人口カバー率を99%にする。

 LTEのサービスエリア外では、3Gによるデータ通信が利用できる。

料金

 利用料は契約種別によって異なり、その内訳は、基本使用料とデータ通信料になる。プランによっては月々の割引が適用される。データ通信料はフラット型のみで3380円となる。これに契約種別によって異なる基本使用料と月々の割引(月額割)が適用される。

 契約期間の設定がない「ベーシック」では、基本使用料1680円、データ通信料3380円であわせて月額5060円となる。このほか選択できるのは2年契約のものだけで、割引がない「にねん」は月額500円+3380円で、計3880円になる。月額割が1600円で2年契約の「にねん+アシスト1600」は、月額2100円+3380円に割引適用で計3880円。月額割1300円で2年契約の「にねん+アシスト2900」は月額3400円+3380円に割引を適用して計5480円となる。

 なお「にねん+アシスト1600」では、長期契約割引として3万8400円、「にねん+アシスト2900」では同じく6万9600円が適用され、端末代金と相殺できる。

 契約解除料は、期間拘束型ではないベーシックでは発生しないが、「にねん」では9975円かかる。「にねん+アシスト1600」では3万8400円~1万800円、「にねん+アシスト2900」では6万9600円~1万2100円と、契約期間に応じた契約解除料が発生し、実質的に端末代金の割賦となっている。

 「EMOBILE LTE」では、ファイル交換やVPN通信など一部利用できない通信がある。また、24時間ごとのデータ通信量が366MB(300万パケット)以上になった場合、当日21時~翌2時までの通信速度が制限される。また、2014年5月以降は、当月のデータ通信量が10GB以上になると、当月末までの通信速度が制御される。

 イー・モバイルでは制御適用後の具体的な通信速度は明らかにしていないが、現状と同等の制御になる、としている。

対応機種も発売、キャンペーンも

 EMOBILE LTE対応のモバイルWi-Fiルーターとして、ファーウェイ製の「Pocket WiFi LTE(GL01P)」が3月15日に、AnyDATA製の「Pocket WiFi LTE(GL02P)」が3月27日に発売される。どちらも2月22日に発表された機種で、3月1日から予約を受け付ける。

 イー・モバイル直販サイトでの端末価格は、どちらも「にねん+アシスト1600」であれば0円となる。「ベーシック」での価格は両機種ともに3万9800円となる。

Pocket WiFi LTE(GL01P)Pocket WiFi LTE(GL02P)

 「EMOBILE LTE」のサービス開始にあわせたキャンペーンが実施される。「EMOBILE LTEスタートキャンペーン」では、既存ユーザーがLTEに乗り換える場合、それまで利用していたプランで発生する契約解除料のうち、最大1万円を割引する。1万円以下の解除料になる場合は、その金額が割引され、1万円以上の契約解除料になる場合は1万円の割引、ということになる。

 対象となるのは、「EMOBILE LTE」の「にねん+アシスト1600」「にねん+アシスト2900」を契約するユーザーで、5月31日まで受け付ける。

 また「オプション入っちゃおキャンペーン(LTE)」では、新規で「EMOBILE LTE」を契約するユーザーに対して、故障安心サービスやEM Wi-Fi SPOTなど有料オプションサービスを契約すると、そのオプション利用料を最大で2カ月無料とする。




(関口 聖)

2012/2/29 16:51