IDC調査、2012年第1四半期のモバイルOSはAndroidが6割を占める


 米IDCは、2012年第1四半期(1~3月期)の世界の携帯電話の出荷数を調査し、OSのシェアを明らかにした。

 2012年第1四半期の携帯電話の出荷数は1億5230万台で、このうちAndroidとiOSは合計で82%のシェアを占めた。AndroidとiOSの合計は、前年同期では54.4%のシェアで、AndroidやiOSを中心としたスマートフォンの販売が急速に拡大している様子を裏付けた。

 2012年第1四半期のOSシェアを具体的に見ると、Androidが大幅に伸びている。Androidは出荷数が8990万台、前年同期比145%の増加で、シェアは59%になった。2位はiOSで、出荷数は3510万台、前年同期比88.7%の増加、シェアは23%。iOSは前年同期比で出荷数が拡大しているものの、Androidが急速に拡大したことから、シェアの大幅な拡大には繋がらなかった。

 3位はSymbianで、出荷数は1040万台、前年同期比-60.6%の減少、シェアは6.8%。4位はBlackBerry OSで、出荷数は970万台、前年同期比-29.7%の減少、シェアは6.4%。5位はLinux(サムスンのbadaなど)で、出荷数は350万台、前年同期比9.4%の増加、シェアは2.3%となっている。Windows Phone 7(含むWindows Mobile)の出荷数は330万台、前年同期比26.9%の増加、シェアは2.2%。その他のOSは出荷数40万台、前年同期比33.3%の増加、シェア0.3%となった。

 前年同期と比較し、Symbian、次いでBlackBerry OSのシェアの縮小が目立った。また、Nokiaが注力しているWindows Phoneは出荷数自体は伸びたものの、シェアの拡大には至っていない。


出典:IDC

 

 




(太田 亮三)

2012/5/25 16:50