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中古スマホ“持ち込みSIMロック解除”はどうなる? ドコモとKDDIで差

 既報の通り、「SIMロック解除に関するガイドライン」の改正に伴い、ドコモとKDDIが新しい手続き方法を案内している。2015年5月1日以降に新たに発売される機種が対象のため、この新しい手続き方法の対象になる端末は、これから市場に登場することになる。auの「Galaxy S6 edge SCV31」(4月23日発売)を除き、4月末までに発売された機種は、従来の方針が適用される。

 ここでは、家族から譲り受けたり、中古で購入したりした端末のSIMロック解除について、ドコモとKDDIに問い合わせ、内容をまとめた。

 5月以降の新機種について、中古で購入した端末の“持ち込みSIMロック解除”は、ドコモはできず、auはできるとしている。

ドコモ、5月1日以降の対象機種、解除は“本人のみ”

 ドコモはこれまでもSIMロック解除に対応してきたため、5月1日以降に発売の新機種と従来機種では、対応が異なる。

2015年4月末までに発売された機種

 家族から譲り受けた端末や、中古ショップなどで購入した端末についても、SIMロック解除の対象機種であれば、ドコモショップの店頭でSIMロックの解除に対応している。SIMロック解除の手数料は3000円。盗難品などの理由で端末にネットワーク制限がかかっている場合は、SIMロックは解除できない。

 なお、ドコモが4月23日に発売する「Galaxy S6 edge SC-04G」「Galaxy S6 SC-05G」については、auとは異なり、発売日の日付通り4月末までに発売された機種として扱われる。

2015年5月1日以降に発売される機種

 5月1日以降に発売されるSIMロック解除の対象機種については、(購入から6カ月後に)SIMロックを解除できるのは、その端末をドコモから購入した本人のみになる。このため、中古で対象端末を購入し、店頭に持ち込んでSIMロックを解除する、といったことはできなくなる。

 現時点で、MVNOの多くはドコモ回線を利用するサービスのため、MVNOのSIMカードを中古端末で利用するケースでの影響は限定的と見られる。

 一方で、auやソフトバンクといった他キャリアのネットワークを利用するSIMカードや、海外キャリアのSIMカードを利用する目的で、中古や新古品といった“他人がドコモから購入した端末”を購入する場合、入手したユーザーはSIMロックを解除できない点に注意する必要が出てくるだろう。

“auが販売した端末”なら中古でもOK

 auでは、「Galaxy S6 edge SCV31」(4月23日発売)を含む、5月1日以降に発売されるSIMロック解除の対象機種について、「auでの購入履歴がある端末」(auが販売した端末)であれば、SIMロックの解除が可能としている。

 このため、中古ショップなどで購入した端末であっても、auが販売した時点から6カ月間が経過していれば、SIMロック解除の手数料を支払うことで、店頭にてSIMロックの解除が行える見込み。

太田 亮三