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ケータイ供養
KDDI総研 藤原正弘
 KDDI総研 第二市場分析室。専門は情報通信全般の社会・経済分析ということになっているが、まだネットワーク経済を勉強中の学生の身でもある。最近は、コンテンツ産業の調査にも手を出しており、「アキハバラ」にも馴染みたいのだが、なかなか踏み込めない二人娘の父親でもある。最近のレポートは、KDDI総研R&A誌「ヘドニック価格分析による携帯電話の機能評価」(2005年11月号)、「プラットフォームビジネスにおける企業連携」(2006年3月号)など。


 2006年の携帯電話の国内出荷台数は約4,800万台にものぼるが、同年の契約者数の増加を除いた約4,300万台は買い換えということになる。さて、このうち、リサイクルされた端末はどのくらいであろうか?

 答え。662万台。たった15%。う〜ん。

 キャリアとメーカーが「一丸」となって取り組んでいる「モバイル・リサイクル・ネットワーク」だが、残念なことに、年々回収台数が減っているのだ。2002年度の1,362万台をピークに、1,172万台→853万台→744万台→662万台と落ちてきているのだ。

 特にメーカーは、高機能化を進める一方で、省資源化や重金属・化学物質の削減を進め、さらに部品の共用化や修理しやすい設計など、再利用に向けて不断の努力を積み重ねている。リサイクルされる台数がこんなにも減ってしまっては、その努力は報われない。

 どうして、みんな後生大事に端末を持ったままなんだろう?

 その理由の第一は、「コレクション・思い出として残す」なのだ。処分しなかった人の35%がこの理由を挙げている。確かに、高機能化した分、デジカメで使うとかゲーム機で使うという理由も分からなくはないが、目覚まし時計で使っているという人も多いみたいだ。(TCA、CIAJアンケート調査より)

 なんだか、堅い話になってきたが、ここまでは前置き。

 つまり、肌身離さず持っていた私のカワイイケータイちゃん。カンタンには捨てられない、ということなのだ。でも、何台もたまっちゃうし……ということで、ケータイ供養というのがあるそうな。

 お寺さんも商売だから、仏様でもペットでもケータイでも供養するのは経済合理的だ。ちょっとネットで調べたら1台500円で供養してくれるところが見つかった。安いんだか、高いんだかピンとこないが、郵送でも受け付けてくれるようだ。

 ことは我が国ばかりでない。イギリスの大手携帯コンテンツプロバイダのMobile Funもケータイ供養を始めるそうだ。まあ、供養と言ったのは私で、彼らはとりあえずBurial Serviceと呼んでいる。おそらく、お坊さんがお経を唱えることはないだろう。

 さて、このサービス、ケータイをどこに埋めるかというと、モスクワから南に500kmほど行ったウクライナの国境近く、スタリーオスコルという私も初めて耳にしたところだ。実は、この一帯はクルスク異常磁域といって地球上で最も磁場の強いところなのだ。

 なにやら怪しい雰囲気がして来た。

 どうやら西洋の人たちも、ケータイに人の魂が残ると感じているらしく、その霊魂が何万台、何千万台と溜まるのがコワイようだ。そこで、強力な磁場でもって、その霊魂を無力化(?)しようということらしい。

 ということなんだが、それってホントは重金属が目当てなんじゃないの、と勘ぐりたくなるもの。ちなみに、埋葬のお値段は1台20ポンド。日本円で4,300円ほど。さらに、プラス5ポンドで埋葬前にお別れメールが飛んでくるオプションもあるそうだ。

 海外はともかく、日本のケータイ供養のお寺さん! 供養が終わったら、モバイル・リサイクル・ネットワークまでよろしくお願いしますよ!



URL
  モバイル・リサイクル・ネットワーク
  http://www.mobile-recycle.net/


KDDI総研 藤原正弘)
2008/01/29 11:43

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