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iPad予約しました! アップルストア銀座行列レポート


11時を過ぎた頃に、行列客にミネラルウォーターが配られた

 衝撃的なデビュー発表からはや5カ月、米国で100万台出荷という実績を引っさげ、5月28日に国内発売が決まった、アップルのタブレット端末「iPad」。当初4月末に予定されていた国内発売が延期され、今日、5月10日から、アップル直営店のアップルストアや主要なソフトバンクショップ、家電量販店で予約の受付が開始された。筆者も、アップルストア銀座に赴いたのでその模様をお伝えしよう。

 iPadには、無線LANのみを搭載する、WiFiバージョンと携帯電話回線を内蔵する3Gモデルの2バージョン、さらにそれぞれに 16/32/64GBのメモリ容量、合計6つのバリエーションが存在する。7日のアップル、ソフトバンクの両者の発表では、10日10時からの予約受付とされていたが、WiFiバージョンは10日未明からWebのアップルストアで予約販売が開始され、Twitterでも話題となっていた。しかし、回線契約が必要となる3GバージョンはWebからは予約できない。筆者のような「3G待ち」の人たち中心に、店頭で行列を作ることとなった。

 筆者がアップルストア銀座に到着したのは9時20分頃。すでに店の前には50人ほどが集まっていた。最前列付近の店の前には警備員やマスコミ各社のテレビカメラなどもあり、お祭り雰囲気が漂っている。並んでいる客層は男性が大半。スーツ姿よりカジュアル、若年層より中年層が目立つ印象。9時半を過ぎたころから一気に人が増え始め、開店となる10時ごろには優に100人を越す行列となった。

9:30頃、筆者が到着したときの列はすでに長かった いよいよ開店。店の前が騒がしいが、はるか遠くの出来事である

 開店後には青いTシャツを着たショップスタッフが行列の来客に対して、事前説明をして回っていた。大半の来客の目当てとなる3Gモデルは、回線契約が必要なため、運転免許証など本人確認書類とクレジットカードが必要だ。

 一方、WiFiモデルに関しては一般的な家電製品と同様、本人確認書類などの提示は必要はなく、1人2台まで予約が可能だ。なお、この2台の中にはWebのアップルストアで予約した分も含まれる。なお、ネット上でも話題となっていたSIMロックの有無について聞くと、明確な答えはなかったが、「ソフトバンクで買うのと同じ条件」ということだった。つまり、アップルストアで買おうともSIMロックがかかっている、という意味だろう。

 30分くらいで店内に入れるだろう、という甘い見込みをよそに、列は遅々として進まない。先頭付近にいた知人の話によると、スタッフ側がプラン説明などで混乱していた様子もあったようだ。気温21度という初夏の日差しの中、スタッフからは行列客にミネラルウォーターが振舞われた。結局、筆者が店内に入れたのは11時半、そこから店内でさらに20分待ち、ようやく手続きを開始。WiFi+3G版の64GBモデル、と希望の機種を伝えたのち、プランの説明を受ける。なお、近くに並んでいた人はみな3Gモデルを希望していたようだが、容量に関してはまちまちで、半分が64GB、残りの半分ずつを16GBと32GBといった印象だ。

ここまで来るのに2時間弱。初夏の日射しが照りつける 中に入れてもまだ並ぶ

 料金プランは月4410円の定額コースと、基本料金がなく、4410円を先払いするプリペイドプランの2つから選べる。詳細はこちらの記事を参照していただくとして、ポイントだけをかいつまんで説明しよう。

 定額プランは、(1)使用の有無にかかわらず基本料金が発生する、(2)2年契約縛りがある、といったデメリットがあるが、月額1500円の月々割が適用され、実質、月2910円で使い放題になるプランだ。

 一方のプリペイドプランは、基本料金や年数縛りがない代わりに、月々割がなく、端末の割引が受けられない。1回のチャージ料金4410円で1GB分の通信ができるプランとなる。パソコンでもなく、ケータイでもない新しいスタイルの端末のため、どのような利用シーンになるのか読めず、筆者も悩んだが、結局月々割目当てで定額プランを申し込んだ。さらにこの料金にインターネットを使用するための基本料が月額315円、上乗せされることになる。

 受付開始から手続き終了までは10分弱。筆者の番になるころにはスタッフも対応に慣れてきたのか、比較的スムーズに手続きが終わった。手渡される書類はソフトバンクの書式による予約申込確認書2枚と、購入するモデルや申し込むプランをまとめた予約申込事前記入書、合計3枚の書類。手続きを終えたのは12時ちょうど。2時間半に渡る格闘であった。

手渡された書類は合計3枚 受付番号こそあるが、整理番号のようなものは見当たらない

 ところで、予約というと、「発売日に買える確約」と思うのが普通だ。もちろん、筆者もそれを求めて朝から並んだわけなのだが、なかなかそうは問屋が卸さない。事前にスタッフからは「発売日にお渡しする約束はできませんがいいですか」と確認を受ける。

 さらに、手渡された書類にも、予約受付の通し番号や整理番号と思われる数字は書かれていない。いったい、この「予約」とはどういう意味なのかスタッフに質問してみると、「現段階では入荷数が未定なので、在庫の確保もお渡し日もお約束ができません。予約なしのお客様より優先する、という意味になります。並び順は原則、関係ありません。発売日になんとしても、ということであればやはりまた店頭に並んでいただくのが確実です」とのことだ。

 個人的には、2時間半並んだ結果としてはなんともすっきりしない結末ではあるが、予約しても安心せず、発売当日はなるべく早く引き取りに行ったほうがよさそうだ。


(伊藤 大地)

2010/5/10 18:16