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第311回:マイクロカプセル とは
大和 哲 大和 哲
1968年生まれ東京都出身。88年8月、Oh!X(日本ソフトバンク)にて「我ら電脳遊戯民」を執筆。以来、パソコン誌にて初歩のプログラミング、HTML、CGI、インターネットプロトコルなどの解説記事、インターネット関連のQ&A、ゲーム分析記事などを書く。兼業テクニカルライター。ホームページはこちら
(イラスト : 高橋哲史)


1mmの千分の1サイズの小さなカプセル

 マイクロカプセル(micro capsule)とは、大きさ約1μm〜1mmほどのごくごく小さな密閉容器のことです。

 カプセルの殻をカプセル壁、中に詰めるものを芯物質と言いますが、カプセルに入れる内容物(芯物質)をコアセルベーションなどの技術を使って、ごく薄い皮膜の中に物質を封入したり、あるいはカプセル壁の中に芯物質を気泡状やコロニー状にして閉じ込めておいたりして、使いたい物質をごくごく小さなカプセルの中に閉じ込めておきます。そして、お湯をかけたりこすったりするなど、物理的衝撃を与えるようなアクションを起こしたときに、その芯物質が殻から出てくる、ということに利用する技術です。

 このマイクロカプセルは、アメリカのNCRという会社によって開発されたのですが、その最初の応用製品は、1953年に発売が開始された「ノンカーボン複写紙」でした。

 これは、インクを使わなくても圧力によって発色する紙で、何枚か重ねて一番上の紙にボールペンなどで圧力をかけて書くと下の紙に書いた内容が複写されたり、タイプライターやキャッシュレジスターの活字ハンマーで紙を叩くとその文字が印字できるというものです。

 こういった紙には2層にわたってマイクロカプセルが敷き詰められており、圧力で上下のカプセルが壊れると、中の2種類の薬剤が反応して発色し、その部分に色がつく、という仕組みになっているのです。

 この発明以来、さまざまな物質がこのマイクロカプセルに封入され、現在では、数多くの用途にマイクロカプセルが使われています。


さまざまなマイクロカプセルの用途

SO703iでは、着せ替えパネルの下、ヒンジ部近くにアロマシートを貼る

SO703iでは、着せ替えパネルの下、ヒンジ部近くにアロマシートを貼る
 最近登場した携帯電話にも、マイクロカプセルの技術が使われています。香りを楽しめるというアピールで登場した、NTTドコモのFOMA端末「SO703i」で利用する着せ替えパネル「Style-Upパネル with アロマシート」がそれです。

 NTTドコモのWebサイトに掲載されている説明によれば、「アロマシートは香りのマイクロカプセルをシート状にしたもの」であり、「表面を指で軽くこすると、マイクロカプセルがはじけ」るとのことです。これにより、マイクロカプセル内の香料が飛び出して、その香りをユーザーが楽しむことができるわけです。

 マイクロカプセルの中には香料以外にも、液体でも気体でもいろいろな物質を利用することが可能で、現在、世間では、非常に広くいろいろな物質をつめたマイクロカプセルが使われています。

 たとえば、温度で色の変わるコレステリック液晶を詰めた、感温物質マイクロカプセルは、室内温度計や簡易体温計などに使われます。ノベルティなどでよく使われる「手のひらで暖めると絵が浮き出す印刷」などにもこれが使われることがよくあります。

 紫外線に反応するフォトクロミック物質を使うと、紫外線の量を測ることができるようになります。ノベルティで、「紫外線の量を測れるカード」が配られることがありますが、これにはフォトクロミックマイクロカプセルが使われています。

 もっと日常に近いところでは、調味料や油や細菌類などをゼラチンのマイクロカプセルで包んだ食用マイクロカプセル、セラミドやビタミンC誘導体をマイクロカプセルで包んだ化粧品などもあります。食用マイクロカプセルは、長期保存が可能で、お湯をかけるだけで戻すような食品だけでなく、食品の中に混ぜ込んで、噛むと口のなかでフレーバーが広がるような製品にしたりするなど、幅広く使われています。



URL
  SO703i 製品情報
  http://www.nttdocomo.co.jp/product/foma/703i/so703i/

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(大和 哲)
2007/02/20 12:01

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