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Palm派じゃないけどPalm買っちゃう俺 「CLIE PEG-NZ90」
スタパ齋藤 スタパ齋藤
1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。


Palm派じゃないけどPalm買っちゃう俺

最新機能搭載しまくりの新CLIEことPEG-NZ90。予約購入ボタンを押し下げせざるを得なかった俺
 いきなり告白してみると、この俺、Palm OS環境は好みでない。OSとしてキビキビさくさく動いたり、つぼを押さえたアプリが多いのはヒジョーにイイと思う。が、拙者的使用環境において実践的ではない。いや実践的にも使えるが、より実践的なPDAとしてザウルスシリーズやPocket PCがあるんだよなーと考えると、やはりPalm系は実用性というよりもむしろ趣味性の世界だなーと思うわけだ。使うにはオモシロイが、実用性を突き詰めるとPalm系はイマイチである……と思う俺。

 なので、海外から斬新なPalmデバイスが入ってきても特に心拍数が変化したりはしない。一方、例えばマイナーチェンジ程度の内容でも最新型Pocket PCが出たりすると「むむむ!!」とニュースリリースを読みあさって危うく[購入]ボタンを押しそうになる。ザウルスについては去年秋以前あたりまでオモシロミを感じなかったが、SL-C700の登場で「むむむむーッ!!」となって[購入]ボタンを押下してしまった。それについてはまた今度お話ししたいと思うが、Palm系デバイスに関して、そういう衝動はめったに感じないのだ。

 が、ソニーのCLIEに関しては違う。去年夏前のCLIE PEG-NR70Vの時に「くわッ!!」となった時もそうだったが、その後も「おっ!!」とか「んむむ!?」とか思わせる製品をどんどん出てくる。PEG-SJ30シリーズは[購入]ボタン押下後に[精算]ボタンを押す直前までいったが、辛うじて[キャンセル]ボタンを押すことができた。PEG-NX70Vなどは「何ィ!? CFタイプ通信カードスロットだァ!!」と思って[購入]ボタンおよび[精算]ボタンを連続クリックし……そうになるほどアッタマ来たっていうか最強に欲しくなったが原稿料振り込み日前だったのでギリギリで[キャンセル]ボタン押下に成功した。

 え? なんで[キャンセル]ボタンなのかって!? いや、あの、だってPalm系デバイスって、俺にとってはどーも実用品として活用しづらい=趣味の世界なんスよ、前述のとおり。ハッキリ言うと、モトがヒジョーに取りづらいハードウェアなのである。何しろPDAってだけで高価なんスよ!! システム手帳十数冊分という価格!! そのPDAにおいて、特に趣味性が高い(俺にとってですヨ)製品となると、超高価なんですよ!! と。だから、Palmに関しては、魅力的であってもいつもギリギリのところで思いとどまるのであり、裏を返せば、ギリギリのところからポーンと後押ししてくれる“もうひとつ”も足りないのであった。

 しかし、最新の重装備……というよりも“重戦車型CLIE”、CLIE PEG-NZ90では、思いとどまれなかった。各要素に後押しされまくりであり、[購入]ボタンと[精算]ボタンをダブルクリックな感じで予約購入してしまった。何しろもう、アレも欲しいコレも欲しいというポイントを全搭載してきた一台。そんなに背中押したら背骨砕けちゃうじゃん!! というほど拙者を後押ししてくれやがったのだ。

 なお、重戦車型CLIEことPEG-NZ90の詳細に関しては、ソニーの製品紹介ページをご参照いただきたい。


こだわりのハイスペック、デジカメユニット

ソニー「CLIE PEG-NZ90」。200万画素CCDを搭載し、320×480ドットの高解像度液晶を搭載。重量約293g(スタイラス、バッテリー含む)。実売価格は8万円を切る程度
 PEG-NZ90は、デジタルガジェット好きを狂わせる要素が多い。とても多い。これでもかってほど多い!! 多くて多くてたまらねえ!! 買うしか!! そうだ買うぜ!! [購入]ボタン押下ッ!! 予備バッテリーも!! あと電車使わないけどSuicaカードも買……ってもう買ったじゃんPEG-NZ90>俺。再度狂ってどーする>俺。

 さておき、例えばデジタルカメラユニットだ。PDAにデジカメが内蔵されてるってだけで「んーオモシロソ〜!!」と思うが、PEG-NZ90のデジカメ部は200万画素!! 31万画素とか15万画素とかそーゆーオマケ的性能じゃぁねえのである!! しかもフラッシュ内蔵!! さらには静止画のみならず動画も撮れちまう!!

 カメラ部のスペックは、レンズが33mm(35mmフィルム換算)固定で、合焦範囲は10センチ〜無限遠まで。静止画は320×240ドットから1600×1200ドットまで、合計7種類の画像サイズが選べる。ホワイトバランスや露出補正を画面上で自由に制御できたり、撮影時は大きな液晶画面がファインダーとなったり、撮影後はジョグダイヤルでクイックに画像選択・拡大縮小しつつの閲覧ができまくりで非常に実用的だ。基本スペックはソニーのサイバーショットDSC-U20と同等だが、細かな機能・性能はそれよりも上かも。いや上であろー。画質も十分良く、ホワイトバランスや露出補正を使ってキッチリ撮影すれば、DSC-U20以上の結果が得られる。

 動画についてもイイ感じ。本体内蔵デジカメで撮った動画サイズは160×112ドットとチョイ小さめで、再生時の精細さはイマイチだが、それぞれの動画を素早く滑らかに音付きで再生しまくれるのを見てしまうと「これで十分いいじゃん!!」と納得できてしまう。また、連続最大約60分の撮影ができるとか、バイオのテレビ録画ソフトGiga Pocketと併用すればPEG-NZ90上で録画済み番組を観られたりするあたりも大きな魅力だ。

 おなじみハイレゾの液晶もキレイですな。動画や静止画の閲覧をするには十分明るく発色が良い。メモリースティック上の動画や静止画をサムネイル表示する速度もまずまず速めなので、サイバーショット野郎用の画像ビューワとしても役立つ。デジカメ画像入りCFカード挿してぇ〜!! と思ったが、それはやっぱりダメであった。ちぇ。さておき、高精細で明るさ・発色とも良く、ビジュアル系の機能を堪能できる液晶画面はストレスがなくてキモチイイ。

 ただ、難点もいくつか感じた。例えばデジカメ部の実際の使用感だ。PEG-NZ90のカメラ部は、PEG-NR70Vのようにカメラ部単体の回転はしてくれない。液晶画面の動きと合わせて動く、ちょっと邪道な“回転レンズ式”だ。この点がかなり残念。また、シャッターボタンが本体右側上にあるが、個人的には本体左側上(赤外線通信ポートがある位置あたり)にあったほーが扱いやすいと思う。右手で画面をタップしつつ、また左手でジョグダイヤルを操作しつつ使うので、このシャッターボタン位置は何かと都合が悪い。

 ともあれ、PDAにあるまじき性能・実用性のデジカメユニットを搭載しているってだけで、これはもーすげぇアドバンテージだと感じる。高性能なデジカメユニットが、PDAに搭載されたからこそ生まれる実用性。まずはこの点に惹かれまくってしまった。


デカいと思うからデカい

 PEG-NZ90発売当初、誰もがこの最強に強まったPalmデバイスを「驚くほど大きい」とか「使う気にならないサイズ」と酷評したが、んナぁこたぁナイ!! と言っていきたい!! 無理してでも言っていきたい!! なぜならば!! 機能サイズ比を考えればチョー小さいからだッ!!

 PEG-NZ90は、前述のようにサイバーショットU20を上回るかもしれない性能を持つデジカメを“内蔵”しているのである。他のPalmデバイスより遙かに見やすく実用的な液晶を搭載しているのである。カードリーダも搭載しているのである。Bluetoothモジュールも内蔵しているのである。通信用CFカードスロットもあるしメモリースティックスロットもある。ボイスレコーダーも内蔵しやがったのである。赤外線通信ポートもあるし、容易に交換可能な大容量バッテリーを採用してもいる。Palmデバイスにある4つのショートカットボタンなんざぁ、4つ(キーボード上)+4つ(液晶エッジ部)の倍、8つも搭載しているのである!!

 全部入りPDAの覇者と言っても過言でないこの機能群。これら全部備わってこのサイズ!! と考えたら、非常に小型だと言えよ……言いたい!! 言っていきたい!! そうなんだよ物凄い凝縮度だし超小型なんだよCLIE PEG-NZ90は!! デカいって言っちゃダメ!! だって高価いんですよコレ!! 値段が張るわりにはデカくて持ち歩きにくいよね〜とか言った貴様!! 何であるか貴様は!! そんな気持ちの拙者です。

 いや真面目な話、そーんなにデカいという感覚ではないっスよ。薄型Pocket PCの倍……いや1.7倍程度の厚みはあるが、PDA+デジカメ+静止画・動画ビューワ+ATRACサウンドプレイヤー+ネットワーク端末として考えれば、納得できるサイズなのである。また、そう思いつつ持ち歩くと、実質、小さいと思えるのだ。

 が、上記の機能群の一部だけ使うスタンスだと、やっぱりちょっぴり大きくて少しだけ重いかナ!? 少しだけどネ。ちょっとなんですけどね。 ……はい、すいません、正直言えばデカくて重いです。

 結局、すげーたくさんの機能やデバイスが詰め込まれているからデカめ重めでもイイ!! と思うか、使わない機能のためにデカくて重くなってるのはイヤ!! と思うかの違いだ。

 たぶん、想像ですけど、実用的なPDAとしてPalmデバイスを使うユーザーには受け入れられにくいよーな気がする。そういう質実剛健派にとって、カードリーダとかデジカメは、恐らく贅沢すぎるオマケになるのだろう。しかし一方、Palmデバイスとしても使うけれど、ファンユースのデジタルガジェットと考えるユーザーには、この全部入りのハードウェアは、その機能群だけでとにかく魅力的なのである。大きさ・重さなんかむしろ細かい要素だ。

 で、拙者は後者。PDAとしての実用を考えたら、CFカードスロットは汎用的であるべきだし、ネットワークカードに幅広く対応すべきだし、Net Frontもっと使いやすくチューンしてくれって感じだし、キーボード硬過ぎって感じであり、まだまだこなれ感がないPEG-NZ90なのだ。しかし、デキることの多さや斬新さ、それからそーゆーコトをヤッたときの楽しさオモシロさ、そこにPEG-NZ90の価値を見いだしたタイプのユーザーなので、この製品はコレでオッケーだと思うのだ。


気になった点等々

 オモシロさ斬新さは十分堪能できているが、実際に使っていくとやはり細かな文句も出るわけで。完璧なPDAはやはりナイわけで。とりわけこういう斬新さ・趣味性の高い製品はそうでして。って既にネガティブな記述がなされることが見え見えだが、気になった点を歯に衣着せず挙げてみたい。

 まずキーボード。これはキーボード非搭載のPDAと比較すれば、非常に実用的だし有り難い装備である。グラフィティやソフトウェアキーボードからの入力よりも的確・ストレスなしに入力できるシーンが多い。が、PEG-NR70Vあたりと比べると、あんまり進化してないご様子。押下感もキー配列もそういう印象がある。ザウルスのSL-C700なんかから比べると、ちょっと旧世代感があったりもする。

 具体的には、やはり非常に小さくて押しにくい。もしかしたら、四角くなった(+薄くなった!?)ことで、PEG-NR70Vより使いにくくなったかも!? と思ったりする。PEG-NR70Vを使ったのが夏頃で、このPEG-NZ90が現在、わりと寒い時期だから、指の筋肉の動きなんかが悪いから!? と思ったりもするが、俺にとってはこの新型キーボードの押下感はイマイチである。

 キー配列についてはおおむねまずまず悪くない感じで、キーのサイズはPEG-NR70Vよりもさらに実用性が高くなったとは思うが、Fn(ファンクションキー)を押しながらの数字や特殊記号入力が比較的にサイテーな印象。ていうかPEG-NR70Vと同じような印象で、例えば“@”を入力するとき、Fnの真上に“@”キーがあるもんだから物理的に物凄く押しづらかったりする(二本の指が狭いスペースで重なるわけですな)。どーせデカいボディなんだからもう1〜2段、キーの並びを増やして、Fnキーとかは撤去して欲しいとか思ったりして。


 それから、Palmデバイスのお約束である4つのショートカットボタン。PEG-NR70Vでは、ターンスタイルにするとこれらボタンが使えなくて不便かも〜という難点があったが、PEG-NZ90ではターンスタイル時にも使えるよう、液晶のエッジ部分に新たに4つのボタンが増設された。が、液晶の向きと90度直交する方向に向いているこの細く小さいボタンは、んーむ、非常に使いにくい。とても疑問なボタン位置・サイズである。その押しにくさにストレスを感じる。

 PEG-NZ90は、多種多様な機能をビシバシ詰め込みまくりゆえ、こういったボタン位置等のイマイチポイントが他にもいくつか見えたりする。前述のデジカメのシャッター(キャプチャー)ボタン位置もそうですな。あとスタイラスの位置。液晶画面の長辺エッジ部に(ペンが丸出しの状態で)スタイラスが収まっているが、ターンスタイルとオープンスタイルの時にスタイラス位置が逆になって少々戸惑う。また、収納時等、不意にスタイラスに触れるとスルッとかスタイラスが出てきて落としそうになったことも何度か。電源ボタンも微妙に使いにくい位置にある。これらボタン類はどうにか本体左側にまとめて欲しかったと感じる。

 ついでに、クレイドル。格好良くて携帯性も良いが、クレイドル経由でないと充電できないとか、ACアダプタけっこーデカいとか、クレイドル左側に電源ケーブルとUSBケーブルがはみ出してウザったいとか、CLIE本体を乗せにくい(そのうち慣れますが)とか、なんだかプロトタイプっぽい中途半端さを感じてしまった。

 ……と、けっこー色々と違和感があるわけだ、実用ツールとして考えた場合。けれど、いいんです。そこまで神経質に重箱の隅をつついたら、納得できるPDAなんてほーんとに僅少なのだ。それ以上に、PEG-NZ90は、細かいこと抜きにその斬新で楽しい機能群で遊ぼう!! わーい楽しい!! 凄いよね〜最近のPDAってさぁ!! と喜ぶのが吉であり、実際に大喜びできるハードウェアなのだ。この唯一無二の愉快さ加減において、上記のこまけー難点は許していきたい!! けど次期モデルとかで解消されることも望んでいきたい!!


PDA的性能はフツーかも!?

基本機能だけを取れば、液晶の解像度は高いものの比較的フツーといえるが、細かいこと抜きに斬新で楽しい機能群で遊んでいきたい!!
 とかフォローした直後にまた真顔に戻ってみると、楽しいオモシロい愉快〜!! という気分は比較的にすぐ日常化するのも事実。その後はPDAの何たるかを全然知らない人に見せびらかして驚かして自己満足に浸ったり、時々「お!! 意外に役立つじゃん!!」と購入当初の興奮を小さく再燃させてみたりするのが関の山。超おいしいケーキも食べ続けたらフツーの味だと思うようになるわけですな。

 てなわけで、PEG-NZ90ならではの機能は置いといて、ピュアにPDAとして見た使用感はどうなのか? PEG-NZ90の今時PDA的実用性を、淡々とした姿勢で見つめていきたい。

 アプリケーション全体の使用感に関しては、最新のPalm OSを搭載した最新ハードウェアということでストレスがない。実に快適。またそれを操作する押下可能なジョグダイヤルとその真下にあるBACKボタンの使用感もかな〜り良い。シャープのザ(途中自粛)ソニー製ジョグダイヤルを搭載すればいいのになーとか思ったりするほど快適に使える。

 また、CLIEは前からけっこーそーなのだが、Palmとか各種アプリとかを意識することなく、「CLIEはCLIE」として利用できる環境がナイスだ。目的に合わせて付属アプリをインストールすれば(場合によってはしなくても)十分に役立つPDAとなる。特にこだわらなければ、別途非ソニー製アプリ等をインストールする必要もない。Palmのイロハを学ぶ必要もない。ハードウェア面でもソフトウェア面でも、CLIEには“ソニーのPDA”として完成された実用性があると感じる。

 一部、使っていてイラつくアプリ・機能は、デジカメ関連。静止画や動画の撮影を開始すると、10秒程度待たされる。待てる時間ではあるが、他の機能・アプリのスムーズさや速さがあるので、そのギャップとなって「デジカメ関連機能遅ぇ〜」と残念感が増幅されるのであった。

 細かな機能では、基本機能であるスケジュール、アドレス、備忘録、メモなどはフツーであってPalmな感じ。だが、前述のジョグダイヤル&BACKボタンの操作感と合わせると「Palmってこんなに使いやすかったっけか!?」なんて思ったり。通信系もフツーで、NetFrontをインストールすればウェブページ閲覧ができ、CLIE MAILを使えばメールの送受信ができる。通信カード専用のCFカードスロットがあるので、例えばAirH"を使えば(こう書くのもナンだが)Pocket PCのような感覚で難なくいきなり快適に通信できる。ただ、ワイヤレスLAN環境に接続するためには特定のワイヤレスLANカードが必要だったり、Net Front自体が微妙に使いにくいフィーリングだったり(ザウルスSL-C700のNet Frontは使いやすい感じなんですけどナゼ!?)はした。


 小さい要素だけれど大きな実用性を発揮してくれるなぁと思ったのは、ボイスレコーダー機能。128MBのメモリースティックを使えば最大約6時間の音声録音ができるという機能だが、単体のボイスレコーダーと比べると実用性が非常に高い。VOICE RECボタンを押すだけで手軽に録音を開始できるというあたりは、単体のボイスレコーダーと同様だが、録音後に広々した液晶画面で各ファイルを扱えるのが快適。例えば音声に名前を付ければ後々整理がラクだし、文字入力に長けたPDAなのでそういう操作を行う気になる。また、長い録音(音声メモデータ)の再生時も、画面上のバーを動かすことで自由&ダイナミックな送り戻しができたり、再生位置の決定ができる。単体のボイスレコーダーとは大きく違った快適な操作感であり実用性だ。

 静止画・動画撮影、ミュージックプレイヤー、カードリーダなど、独自のオモシロ実用系機能を使わず、単なるPDAとして考えると、拙者的にはPEG-NZ90はわりとフツー。だが、ジョグダイヤルおよびその周辺のボタンの操作性や、処理速度の速さなどで、スムーズさやクイック感は十分感じられる。速さと使いやすさがあるから、という理由だけではかなり高価なPalmであるPEG-NZ90には乗り換える人は少ないと思うが、基本性能も十分に高いPalmデバイスなのである。


・ CLIE PEG-NZ90製品情報(ソニー)
  http://www.sony.jp/products/Consumer/PEG/PEG-NZ90/index.html

2003/03/10 17:07

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