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辛抱たまらずカーナビ購入! 「HDDサイバーナビ AVIC-ZH900MD」
(後編)
スタパ齋藤 スタパ齋藤
1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。フォトエッセイのスタパデイズをAlt-R(http://www.alt-r.com/)にて連載中。


細かなトコロもイケてるZH900MD

 前回に引き続き、今回もパイオニアのカロッツェリアHDDサイバーナビAVIC-ZH900MDについて。

 使用開始後、ナビゲーション関連機能にはすぐ満足できた。以前使っていたHDDサイバーナビAVIC-H09以上の機能・性能を持ち、使用感はAVIC-H09よりも“こなれ”ていると感じたからだ。また、後述するが、カーオーディオとしても非常に良くできているのが嬉しい。

 使用開始後、約3カ月が経つが、今のところ大した不満は感じられない。小さな不満はあるものの、それを回避する方法・使い方は多々あるし、またその小さな不満っつーのも俺のエゴだったりムリに重箱の隅をつついたら出てくるって程度のものだ。カーナビゲーションシステムおよびカーオーディオとしてのAVIC-ZH900MD(以下ZH900MD)には十分満足している。

 買った後、小さな点でもいろいろ満足できた。というか買い換えて良かったヨと思う点が多々あった。


AVIC-ZH900MDに付属するフィルムアンテナ一式。ブースター付きなので見た目よりも感度がイイ!?
 例えばですね、付属のフィルムアンテナがけっこー良かったっス。以前のナビでは車外に取り付けるロッド式のダイバシティアンテナを使っていた。性能的には問題がなかったが、車外に外付けアンテナってコトで、イタズラされて折られたり盗まれたりしないか、洗車機通す時にトラブらないか、といった細々した心配があった。でもアンテナがないと、FM VICS情報(交通渋滞等の情報)を受信できないし、D-GPS(GPS測位精度を高める情報)を受信できないしで、やっぱりナビにアンテナは必須。

 で、ZH900MDでは、このアンテナとして付属のフィルムアンテナを使える。外付けのアンテナと比べると、モノとしては見るからに性能低そうな感じだったが、実際は問題なかった。車内内側から貼るフィルムアンテナなので、外付けアンテナのような不安も皆無である。また、VICS情報もしっかり受信するし、ある程度受信状況が良い環境ならばFM放送等をクリアに受信する。


フィルムアンテナを取り付けた状態。フロントウィンドウの内側から貼るが、アンテナ自体が細く、それを接着するシートも透明なので視界の邪魔にはなりにくい


 ただ、使うエリアによっては、FM放送やAM放送を受信して聴くためのアンテナとして力不足かもしれない。つーか、この付属アンテナでのAM・FM受信と、クルマの金属のアンテナで受信状況を比べると(もちろんクルマの受信機器やアンテナのタイプにもよるが)、やはりしっかりした金属のアンテナのほーがスンナリと受信するケースが多い。友だちのクルマではフツーに受信できてるFM放送なのに、わしのZH900MDおよびZH900MD付属のフィルムアンテナだと若干ガサガサ言う〜、みたいなことが少々。でもまあ、拙者の場合はFM聴きまくりの習慣がないので大した問題ではないのだが。


オプションのバックカメラユニットND-BC1。一般市販品と比べると若干高価だが、AVIC-ZH900MDとスムーズに連係動作してくれる
 それから、オプションとしてバックカメラユニットのND-BC1を取り付けた。バックギアに連動し、後退時にZH900MDのモニターにクルマの後方の映像が映し出されるというシロモノだが、これがまあ非常に便利。車輪止めがない駐車場へのケツ入れ駐車もかなり安心して行なえる。

 以前、ナビとは別のメーカーから出ているバックカメラを使ったことがあったが、後退時等にいちいちモニターの表示モードを変更する操作が必要だった。小さな手間だが、それに比べると、さすがナビメーカー純正、違和感なくキッチリ使えて気持ちいい。


バックカメラユニットND-BC1からの映像。左が昼間、右が夜ですな。昼間は非常にクリアな画像が見られる。夜間は発色がイマイチな感じになるものの、後方確認という役割は十分果たす。なお、雨天時、カメラ表面に水滴が付くと見やすさ半減だったりする。しかも雨天で夜間だったりするとキツい


プチ違和感!?

 便利なんだけどちょっと不便な点もある。例えば、本体部のボタン。

 ZH900MDの本体部には、オーディオ系の機能を使用・調整するためのボタンが並ぶ。でまあ、基本的には扱いやすくできているのだが、AVモードの切り替えボタンが押しにくいし判別しにくいと感じる。


AVIC-ZH900MD本体前面。オーディオ系の動作モードを変更するためのボタンが本体下部に見える。横一直線に並ぶ小さなボタンは若干押しにくく、また青色の表示も見づらい。操作性よりもデザイン優先という印象が強い

AVIC-ZH900MD本体前面のOELディスプレイの表示例。ピクセル数としては決して荒くないOELディスプレイで、時間や楽曲情報、放送局関連情報、イコライザ設定情報などが表示される。また、雰囲気を盛り上げるアニメーション表示もなされる
 このボタンは、例えばFM・AM放送を聴くか、ミュージックサーバー機能(後述)で音楽を聴くか、DVDを再生するか、などを切り替えるボタンなのだが、ミョーに小さめでありかつどのボタンがドレなのか見分けにくい。また、細かな設定操作時に使う本体部左側の丸いボタンも使いにくいと感じる(けどリモコンを使えばいいんでリモコン使ってます)。

 まあどの部分も使いやすいって製品を作るのは困難だと思うし、その点にナンクセを付ける気はない。言いたいのは、なんかこう、ナビ部分とオーディオ部分が、どうも似ていないっぽいっつーか作った人が別? みたいな違和感である。

 ZH900MDの場合、画面が2つあるわけだ。モニター部と、本体部のOELディスプレイ。で、まず何かこー、モニター部とOELディスプレイ部の表示のノリっていうか作法がけっこー違うような印象がある。同時に、ナゼ、モニター部とOELディスプレイ部の表示がイマイチ連携的ではないのか、という印象がある。例えば、モニター部に常時表示する情報の一部を、OELディスプレイ上に表示させ、その分モニター部の地図表示を見やすくすることが可能であろーとか勝手に思うわけだ。でもそういう連携はほとんどされていない。

 あるいは、モニター部のボタン類は十分操作しやすい位置・大きさだったりする。が、本体部の(前述の)ボタンはその逆な感じ。ていうかデザイン先行で、操作は「ま、一応操作デキればいいんじゃないスか」的なノリで作られているかも〜とか勝手に想像する。ていうかていうか、なんか、本体部とそれ以外部が、なーんかミョーに違うし、それらしい(というかある程度高度な)連携が見られないのが不思議であり、コレってアレなんですかAVIC-H09からの買い換えユーザーなんで最近のコトとかわかんないんスけど最近のパイオニアの2DINナビってこーゆーふーなんスか? とヘンなところで戸惑い中の俺だったりする。

 でもですね、別に致命的だとか欠点だとかってわけじゃないのだ。俺的には本体部の一部ボタンが押しにくいかもという難点を感じただけ。他の多くの部分で完成度・成熟度が高いカロナビなのに、本体部とモニター部およびリモコン部の連携が平凡なのってなんか不思議な気がしたヨ、てなコトだ。


便利なミュージックサーバー機能

 3年前モデルからの買い換え野郎として嬉しかったのは、新しいミュージックサーバー機能と音楽CDの録音時間である。

 ミュージックサーバー機能とは、音楽CD等の楽曲をZH900MD内のHDDに圧縮音声として録音し、HDD上から再生できるという機能だ。HDDタイプのメモリオーディオ製品と同様に使える感じ。実際の録音は、例えば音楽CDの場合なら、ZH900MDに音楽CDを挿すだけで自動的に録音が始まる。音楽CDの情報がZH900MD内にあれば自動的に曲名やアーティスト名を(圧縮音声ファイルに)付加してくれたりもする。で、録音後は、自由自在に楽曲を再生できる。他、ミュージックサーバー機能についての詳細は、パイオニアの製品紹介ページをご覧いただきたい。

 ミュージックサーバー機能は前述のAVIC-H09にもあったが、ZH900MDのソレはヒジョーに使いやすくなったと感じる。表示も適切でわかりやすくなったし、リモコンでの機能操作もラクだし直感的。また録音時には4倍速での同時録音が可能なので、AVIC-H09とかと比べるとすげー速く録音が終わる。AVIC-H09の世代は等倍速録音だったので、例えば演奏時間60分の音楽CDの録音にはキッチリと60分かかっていた。けど、ZH900MDなら15分で終わる。

 まあ、今時のパソコン&メモリオーディオ製品と比べたら、ウン十倍速録音で転送時間も激っ速ってコトで、「60分の音楽CDを15分で!!」などとは全然喜べないわけだが、単純にZH900MDユーザーとしてはコイツのミュージックサーバー機能は非常に快適だと感じる。

 例えばウチから都内へ仕事に出かけると90分〜120分かかるんですなクルマの移動だけで。渋滞にハマると180分!! みたいな。なんで、出かける時は音楽CDを何枚も持って出るわけですよ。もちろん、ZH900MD内のライブラリをより豊富にするために。

 AVIC-H09の時にもこーゆーコトをやっていたのだが、その頃は往復でもAVIC-H09に録音できる音楽CDは少数だった。前述のとおり、AVIC-H09の場合は60分の音楽CD録音に60分かかるので、渋滞にハマった場合=180分間移動しても片道で3枚の録音。往復で6枚。ZH900MDだと、この4倍の音楽CDを録音できるので、渋滞移動時は往復で24枚となる。この差は物凄く大きい。


ミュージックサーバ機能使用時の表示例。左がミュージックサーバ機能のトラックリストの一例。多様な表示・操作が可能で、多数のアルバムを録音した状態でも、目的の楽曲を探しやすい。ナビ画面上に演奏中の楽曲・アーティスト名をオーバーラップ表示させることも可能だ


 結局、ZH900MDを使い始めて1カ月程度で、ZH900MD内の音楽CDライブラリは50枚を突破。毎日録音してるってわけじゃないのに、ウチのCD棚の音楽CDをどんどん飲み込むZH900MD。AVIC-H09の時にまったくなかった快適さであり速度だ。その後もガシガシ録音しまくって、現在では日本一周ドライブをしても聴ききれない数の楽曲がZH900MD内に!! ……ってまあ、パソコン&メモリオーディオ製品ユーザーにしたら全然“!!”じゃないって話もあるが、ZH900MDはカーナビとしてもカーオーディオとしても非常に実用性が高いゼって話。

 なお、ZH900MDのミュージックサーバー機能では、多彩な再生方法を使える。例えばヒットチャートを優先して演奏したり、もちろんユーザー独自のプレイリストを作成しての演奏も可能。この中でちょっとおもしろいのがフィーリングプレイだ。


AVIC-ZH900MDのミュージックサーバ機能には、多彩な再生モードがある。一般のメモリオーディオ製品等にあるリピート再生やランダム再生はもちろん、曲の特徴的な部分のみを次々と再生するダイジェスト再生や、ドライバーの気分に合わせた雰囲気の曲を再生するフィーリングプレイ等々、多量の楽曲を効率よく再生させる機能までも備える


 フィーリングプレイは、明るい、ノリがいい、静かな、かなしい、癒される、といったキーワードを選ぶだけで、自動的にその雰囲気にマッチする楽曲を演奏するという機能だ。上司にドヤされてムカついたり凹んだりした時に“癒される”のキーワードで演奏すると気持ちに余裕ができたり、あるいは非常に落ち込んでいる時に“かなしい”を選んで演奏すると目的地を富士山・樹海等に設定して運転したくなるなど、いろいろな利用方法があると思うが、HDDに音楽CDをガシガシ録音して使う製品としてヒジョーに有用である。

 要はZH900MDには“聴ききれないほど多量の楽曲を録音できる”のである。そのよーな数だと、聴ききれないどころか、曲を選ぶのさえ大変なのである。ので、ミュージックサーバー機能に曲を選んでもらう。と、「なんかこんなカンジ〜」とユーザーが指示するだけで、ミュージックサーバー機能がオススメを提示してくれる。

 このテの機能はミュージックサーバー機能特有のものではなく、そーんなには珍しくない。だが、ユーザーがだいたい運転中であったりするカーナビの付加機能としてはとりわけ実用的だと感じる──ユーザーは安全運転第一で目的地到着が第二で第三あたりがカーナビによるドライブ効率化であって、音楽とかってかなりプライオリティが低いけど実は必須だったりして。そーゆー運転と生活の隙間をうまくつないでくれるフィーリングプレイ機能、あるいはZH900MDのエージェント系機能は、ドライバーの視点からするとなるほど大いに手助けをしてくれそーな思想だと感じる。

 ……けど、俺の場合、ZH900MDのエージェント系機能で役立っているのはフィーリングプレイ機能や渋滞予測機能あたりくらい。ZH900MDのウリであると思われるドライブプラン提示や、あるいはカーメンテナンス時期の告知は、ん〜俺の生活とはちょっとズレてる感があってあまり使っていない。


オマケ的!? なインターネット機能

 パソコン野郎的に非常に注目していたのが、ZH900MDの通信機能である。AVIC-H09の頃から、メールができたりWebページ閲覧ができたり天気予報情報やCDDBデータのダウンロードができた。また、接続した携帯電話を利用してのハンズフリー通話もできて、通信機能が非常に強いHDDナビだと感じていた。

 で、最新機種のZH900MD。今度は携帯電話もつながるし、さらにCFカードタイプの通信カードも挿せる!! 大期待!! していたのだが、結果はやや寒いものであった。

 CFカードを挿しての通信は、設定も容易だし、大雑把に言えば実用性はまずまず高いと思う。例えばメール受信なら、CFカードを挿して(もちろん通信設定は済ませた状態で)、画面を何度かタッチしていけば済む。ヤッたら交通違反だし危険なのでよい子はヤッちゃダメだよって感じだが、走行中にメールの受信をすることも可能なくらい、フツーに操作できる。

 のだが、パソコン野郎としては、多用する気にはなれない。てのは、例えば平均的なパソコン用メーラーや携帯電話のメーラーと比べると、そのインターフェイスがヤケに原始的なのだ。タッチパネルが使えるってコトで、パパパッと軽快に操作できるかと思っていたら、実際は若干クセのあるメニュー表示・選択方法であり、また、ソフトウェア的な動作も遅めであり、えーと……おまえはDOS時代のGUIか!! みたいな古臭さである。インターネット機能に関しても似たような雰囲気で、CFカードの通信速度は置いとくとしても、なんかこー、2004年にネットを使ってる感じではない。

 でもまあ、ZH900MDはカーナビであり、カーナビなのにCFカード挿せてメールもWebもできるってコトでよしとすべきだろう。パソコン野郎から見れば貧弱でも、カーナビとしては充実したネット系機能だし、若干面倒でも実用性は十分に持っている機能だし、ま、ハードにネット使うヤツぁサブノート使えって感じですな。


素晴らしいぞブレインユニット&リビングキット!!

 ZH900MDは、家でも使えたりする。てのは、ZH900MD本体内に(挿して)あるブレインユニット(HDDとCPU等主要回路が入った箱)を取り外し、オウチの中にセットしたリビングキット(付属品)に挿せば、テレビとリモコンを使ってZH900MDの多くの機能を使える。で、これが意外に便利。


AVIC-ZH900MDの心臓部であるブレインユニットは、本体と着脱可能なのダ!! 取り出したブレインユニットは意外にコンパクトな四角い箱なのであった。なお、ブレインユニットを収納する専用ケースも付属している


縦置きも横置きも可能なリビングキットは、一般のテレビと接続して使用する。使用時はブレインユニットをスコッとはめ込むかたちになる


 ブレインユニット&リビングキットの組み合わせでできることは、GPSや3Dハイブリッドセンサー等(クルマに装着している機器)を使わない機能となる。が、そういった機器を使わないコトなら、だいたいデキまくりとなる。例えば、全国の各種スケールの地図表示が可能だし、目的地設定などのルート設定もできるし、ナビ機能等の機能設定を行なうこともでき、ミュージックサーバー機能や通信機能を使うこともできる。なお、リビングキットにLANアダプタ(特定品)を接続すれば、ルータ等を経由してインターネットへ接続することもできる。

 ブレインユニットとリビングキットの組み合わせ使用に関する詳細はパイオニアの製品紹介ページをご覧いただきたいが、使ってみたらこれがイイ感じなのである。

 例えばクルマの中ではあんまりやりたくない操作───登録地点の編集とか細かな機能設定とか多数の目的地検索・登録・編集なんかを家でジックリと行なえる。あるいは、ミュージックサーバー機能を使えるので、ZH900MDにため込んだ音楽を家でもたっぷり堪能できる。ZH900MDのWebブラウザ機能を旅先で活用したいてな場合は、アクセスしそうなサイトをあらかじめ室内にてZH900MDへ登録してしまうと便利。ブロードバンドでのネット接続だと、パソコン野郎にとっては若干貧弱と思われたZH900MDのブラウザでも、けっこーサクサク動いてくれる感じだ。


このように超デカいプラズマディスプレイと接続して使用するのが、リビングキットの基本と言われているが、こんな理想的なシステムなんて揃えられねーよふつー>パイオニア、とか思った。なお、ブレインユニット使用時は付属の専用リモコンのみから操作できる。ちなみにこのリモコン、見た目よりもずっと操作感が良い


 最初は「家で使ってどうすんの?」とか思っていたブレインユニット&リビングキットだった。が、クルマの中でやるのは少々非現実的orやる気にならない操作・設定等を家でゆっくりできてナイスであり、また、クルマの中でしか使えなかった各種カーナビ&オーディオ機能を家でも利用できるのは大きな魅力である。

 ただ、残念なのは、リビングキット使用時にZH900MD(のブレインユニット)へ音楽CDを録音する場合は、アナログ録音となってしまうことだ。これは音質云々ではなく、録音したファイルにCDDBデータが付加されなかったり曲毎に区切るのが面倒だというコト。つまりミュージックサーバー機能で再生するにおいて実用性が低いファイルができちゃうってわけだ。ちょい高価になってもいいから、音楽CDリッピングが可能なリビングキットを別売するとか、どうにかしてくれると嬉しい。


高品位カーオーディオとしてのZH900MD

 最後にもうひとつ、ZH900MDで使えるパイオニアのオート・インテグラルサウンドシステムについて。

 前回も少々書いたが、オート・インテグラルサウンドシステムとはクルマの中の音質・音場を補正する技術だ。詳細はパイオニアの製品紹介ページにもあるが、要はクルマの中を理想的なリスニング空間にしようとするサウンドイコライジング技術と言えよう。

 で、もーそろそろ文章量的にも長いんで結論から書くと、コレを適用したら体感できる程度音が良くなったんスよええホントに。ZH900MDをオーディオとして使う時、デフォルトの設定で音を鳴らすと、まあ、フツー。悪い音じゃないと思うが、とりわけイイ音って感じでもない。

 のだが、ZH900MDでオート・インテグラルサウンドシステムを使い、音質・音場調整を行なうと、さっきまで出ていた音が急に変わる。より厚みのある低音が出て、高音にもハリが出る。また、さっきまでは聞こえてこなかったような音の細部が聞こえてくる。


付属の測定用マイクを使って音質・音場調整を行なう。マイクはユーザーの頭の位置にセット。ユーザーがするコトはほとんどなく、測定自体は全自動で行なわれる
 む。凄いのかも。ていうか凄い!! ちょっと久々に音的衝撃を受けた俺は、くわッ!! だったらスピーカーをイイのにしていきたい!! と急激に盛り上がって、クルマメーカー純正のスピーカーをパイオニアのに交換ッ!! ツィーターとセンタースピーカーとサブウーハーと5.1ch対応DSPユニットDEQ-P9を追加したらクレジットカード限度額くわわッ!!

 さておき新たなスピーカーで再度音質・音場調整を行ない、いざ音楽CDを鳴らしてみたら!! これが!! イイっ!! ウチのミニコンポとかより全然イイ音!! ていうかこのCDってこんな音入ってたんだ〜みたいな新発見連発!!

 ナビとして非常に満足できる製品であり、かつ、カーオーディオとしてもすげー良いと感じられたZH900MDなのであった。

 俺の場合、後から付けたスピーカー類でけっこー出費が嵩んだが、ZH900MDで使っても車内における音質がかな〜り向上するってコトや前述のミュージックサーバー機能等々を考えると、ナビとカーオーディオを同時に狙ってる人にとっては比較的にコストパフォーマンスが高い製品ではなかろうかと思う。まあ、高価な装置だし、機能的にも性能的にも若干マニア向けって印象はあるが、買い換えて本当〜に良かった!! と感じる俺であった。



URL
  パイオニアのカロッツェリアHDDサイバーナビ「AVIC-ZH900MD」製品情報
  http://www.hdd-cybernavi.com/

2004/12/20 15:31

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