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買って良かった〜! 「BOSE Micro Music Monitor(M3)」
スタパ齋藤 スタパ齋藤
1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。フォトエッセイのスタパデイズをAlt-R(http://www.alt-r.com/)にて連載中。


そんなにイイのか……イイんだろうなァ

BOSE「Micro Music Monitor」。新開発の低音再生技術「ハイパーレゾネーター」を搭載したスピーカー。その名称の通り、小型ながら“モニター” スピーカーなのだ。店頭価格は5万円程度
 2005年の12月1日にBOSEが発表した、Micro Music Monitorという名の小型スピーカー。拙者のブログ記事でも触れたが、こりゃ絶対買うでしょというモードで予約し、発売日に購入することができた。

 なぜ「絶対買う」と思ったのかと言えば、例えばAV Watchのニュース記事を読むと「M3の低音再生能力の高さに驚かされるデモとなった」とか書いてあるわけですよ。他の媒体のニュースやレポートを読んでも、みんな「驚く」とか「非常に高品位」とか書いてるんですな。また、発表会に行った人はみんなスで「あれは凄い」と言うのだ。

 一瞬「そんなにイイのかなぁ」と逆に疑いたくなったりもしたが、でも誰もが総じて「イイんですよ」と言うんだから、きっとイイんだろうなぁ……となればやっぱり欲しい!! つーかどのくらいイイのか体験したいッ!! 拙者愛用のBOSE Media Mate IIと比べてどのくらいイイのか確かめたいッ!! てなわけで予約&購入。

 で、その結果どーだったかと言えば、正直なところ「買って良かった〜」という感じ。ひとつは、このMicro Music Monitorっつースピーカー、激小型なのにホントに音が良いのだ。もうひとつは、2006年3月3日発売の初回生産分が早い時期に完売したこと。コレを買い損ねていたら、この音質的感動も先送りにされていたのダ、と考えると何と言うかホッとする。

 てなわけで今回はBOSEのMicro Music Monitorについてレポートしたい。なお、Micro Music Monitorの詳細に関してはBOSEの製品紹介ページをご参照いただきたい。


信じ難さに笑っちゃうMicro Music Monitor

 Micro Music Monitor(以下、M3)は“こぶし大”と言えるほど小さなスピーカーだ。サイズ(1本)は幅64×高さ122×奥行き122.5mm。質量は600gなので、軽量って感じではない。サイズ・質量としては、手のひらサイズ系ビデオカメラを持ったような感じですな。


ジュースやお茶より一回り小さい、190g入りのコーヒー缶飲料と並べてみた。非常にコンパクトだが、手に持つとずっしりした質感が感じられる


 使い方は簡単で、2本のM3を専用ケーブル(音声兼電源)で接続し、ACアダプタと音源からのケーブル(3.5mmステレオミニジャック)をつなぐだけ。AC電源や音源からのケーブルはM3の右チャンネル側に接続する。また、右チャンネル側には電源ボタンおよびボリューム調整ボタンが実装されている。

 でまあそんなふうに接続して音源(iPodやCDプレーヤー)の電源入れてM3の電源入れて音楽を再生した直後、拙者、固まりました。予想を超えた音質が得られたゆえ、脳味噌が一瞬疑いモードに入って耳に全神経を集中させたので、わりと硬直状態となった。

 次に、拙者、笑いました。人間、物事の落差がある程度以上大きいと笑うモンらしい。ともかく、このM3、ウソみたいに低音がシッカリ出ているのだ。ちょっとボリュームを上げていくと、目の前にあるちっこい2台のスピーカーから出ている音とは思えないほど、ガツンガツンと腹にクる低音が響く。中〜高音もシャキッと出ているが、今でもわりと信じがたいのがM3の重低音再生能力であり、それは幼稚園児が熟練格闘家を倒すようなイメージであり、やっぱり何だか笑ってしまう俺なのだ。

 つーかですね!! M3はですね!! このサイズのスピーカーとしてはマジで信じられない音出しますよ!! 一度聴いたら絶対ビビって気絶して思わず衝動買いしちゃうから金欠気味の人にとっては激ヤバ!! 俺などはもーコレを常用しまくることに決定であって少々間違うともう1セット買いそうな勢い!!

 にしても信じられん。1本のM3には1個のスピーカー(50mmフルレンジドライバー)しか入っていないんだそうだが、なぜか低音も高音もガッシリと出ている。主観だが、その低音や高音は“イコライジングしてそれっぽく作った”ような印象ではなく、自然で豊かなものと感じられる。こーゆー音を2本の極小スピーカーから聴いた体験などない俺であり、ていうか多くの人がそうであり、身近にいる人にM3の音を聴かせたりすると、やはり俺と同じように驚いちゃうのである。

 恐らく非常に多くの人にとって斬新な体験となると思う───このサイズのスピーカーから出てくる音の印象を覆しちゃうM3なので、話のタネにでも、どこかのBOSE直営店で視聴してみていただきたい。でも視聴中に笑うとヘンな人だと思われるから注意だヨ!!


音質は確かにモニター系スピーカー

横から見ると、ボディサイズのわりに大きな穴が開いたデザインが特徴的だ
 次にM3の音質について。スピーカーの音質は、その使用目的や個人の好み、それから聴く音楽への向き不向きってのもあるので一概には言えない。なので、拙者的観点からの音質評価ってことでご参考までに。

 拙者的結論から言えば、M3はその名の通り、モニタースピーカーっぽい音質だ。音のディテイルをきめ細かに出し、原音をあまり変えずに鳴らす。また、若干設置が難しい──設置位置によってかなりハッキリと音質(というか聴こえ方)が変わったりもする。

 例えば同じBOSEのMedia Mate IIと比べてみると、どうか。

 Media Mate IIは、拙者的観点から言えば音質的にオールマイティなスピーカーで、低音も中〜高音もバランス良く出て、聴き疲れしないという印象がある。音楽を聴くにはラクだが、一方で音楽の細部まで耳で調べるようなスタンスで聴くと、聴きやすい方向にチューンしてあるからか若干の物足りなさがある。でもまあ、Media Mate IIは安価系でPC向けのスピーカーとしてはダントツ級の音質だとは思う。

 M3とMedia Mate IIを比べると、例えばM3の方がよりきめ細かな音が聞こえる。あるいは、クリアというかクリーンというかドライというか、味付けの少ない音を出す。硬いと言えば硬いし、鋭いと言えば鋭いのだが、高音質の音楽を細部までジックリと楽しむにはグレイトな音質だと言えよう。

 M3とMedia Mate IIをアレコレと聞き比べてみた俺だが、やはりそのサイズからは信じられないほど、細かい音までよく聞こえるM3。例えばギターやシンセサイザーなんかのディストーションがかった音の、その歪みの強弱やニュアンスまでよくわかる。弦楽器なんかもそうで、例えばアコースティックギター演奏者の指がギターの弦を擦る僅かな音、歌い手の息継ぎ、小さなパーカッションの音までキッチリと出してくれる。

 Media Mate IIや、あるいはミニコンポとかに付属するフツー的スピーカーの音質と比べたら、M3はより分析的な音と言えるかもしれない。ちょっと高品位なインナーイヤヘッドホンや、あるいはお高くデカいスピーカーとか使うと、それまで聞こえて来なかった音とか発見できちゃうじゃないスか。Media Mate IIで聴いて、その後にM3の音を聴いた感覚は、それと似ている。


超小型スピーカーということで、持ち運び時に傷をつけないためのスピーカー保護用カバーやポーチも標準添付されている
 ただ、Media Mate IIと比べるとM3は“聞こえ過ぎちゃう”かもしれない。それまで聞こえて来なかった音が聞こえてくるってコトでは、メリットの方が多いと思うし、わーい聞こえちゃったよーん!! という大きな喜びがある。しかし一方で、気づかなければ良かった世界が見えてしまうっていうか聞こえてしまうことにも、つながる。

 例えばM3は、MP3等の圧縮音楽とリニアPCM(非圧縮)の音楽の違いを、より明確にしてしまう。他のスピーカーでは“音の厚み”だと思い込んでいられた音が「厚みじゃなくて歪みだった」と判明してしまう。時として低ビットレードでエンコードした圧縮音楽にデータ的&音質的難点を発見しちまって「あーもっと高いビットレートでエンコードしとけば良かったぁ〜音楽CD取り込みイチからやり直しだ〜」という気持ちになるかもしんない。でもまあ、それもある種の嬉しい悲鳴ってわけですな。

 それから、細かいコトを考えると、設置位置を少々シビアに調節したくなるM3。結局、やっぱり、耳の高さに設置するのがイイ感じですな。机上に置いても(本体がちょうど顔のほーに向いて傾斜しているので)十二分に豊かなサウンドを楽しめるが、耳の高さくらいの台や棚の上に置くとよりまとまりの良い音になるように感じた。あと横置きもハイパーレゾネーター部(本体側面の穴)を塞がなければ可能ではあるが、横置きと縦置きだと、かな〜り音質が変わる(机面等の反射の影響ですな)。

 ついでに、本体前面上部がちょっとだけ液晶ディスプレイ等にかぶっちゃうような置き方をしても、これまた音がずいぶん変わる。できるかナ、と思って液晶ディスプレイの後方に設置してみたのだが、そーゆーコトしちゃダメですな。M3の場合、前面上部が2〜3センチ程度隠れただけで、高音のヌケや音の広がりが大きく変わってしまう。ま、そうした状態でも他の小型スピーカーとは比べものにならないハイファイデリティさ加減なので十分使えるが、最高の状態でM3を使うなら、設置もシビアに行なった方が良いのであった。

 蛇足だが、M3はDTM用途にもイイかも。実は非常に小さな音でも低音から高音までしっかり出て、また1本で20Wの出力があるのでかなりデカい音も出せる。小音量でも大音量でも音質的な変化が非常に少なく均整の取れた音を出してくれるM3なので、音楽作りにもよく向くだろう。また電池で駆動する(電池駆動時の出力は1本2W)ので、ノートPCでDTMして時々誰かにサウンドを聴かせに出かけるという時にも便利そうだ。


非常にシンプルなM3

 前述のとおり、M3はスゲく小さいのにビックリしちゃう迫力&豊かさで音楽を再生してくれるスピーカーだが、各種音源と接続して使う時のシンプルさも有り難い。ていうか、PCでもiPodでもCDプレーヤーでも手持ちのコンポでも、そこから3.5mmステレオミニジャックのケーブルを引っ張ってくれば、何にでもつながる。また、ボタン類は音量調整および電源のみなので、調整要らずであって“鳴らずためだけの装置”として割り切って使えて気持ちイイ。

 のだが、拙者環境では少々残念と思える要素もある。M3自体は非常にイイ。マジでもうワンセット買いたいくらいにイイ。何がイイって音が非常にイイ。このくらい音イイとPCでもポータブルオーディオでもシンセにもとガシガシ使いたくなるわけですな。ところが、M3に同時につなげられるのは音源ひとつ。入力系統がひとつしかない。ので、例えばMedia Mate IIのように、PCと同時にiPodにも繋いでおいて両方の音源からの音を同時に鳴らすというような芸当はできないのだ。


入力端子は1つしかない。残念 左右のスピーカーをつなぐケーブルは専用のものが同梱されている

 個人的にはですね、M3に入力3系統くらい欲しい気分っすよ。2系統のアナログ入力に光入力orUSBスピーカー機能、みたいな。とりわけPC用スピーカーとして考えると激好都合なサイズであり、音質も抜群中の抜群。毎日音楽聴いたりパソコンからの音を聴いたりと、高音質生活を堪能したいわけですな。

 となればミキサー。1セットのアクティブスピーカーから複数の音源からの音を出すにはミキサーが必要!! あ、オーディオ信号切替器とかでもいいって言えばイイのだが、PCを使いつつ高音質で音楽を聴く場合は、切替器じゃダメなのだ。同時にひとつの音源の音しか鳴らせない。てなわけで、コンパクトなミキサーを探してみたが、M3と組み合わせて都合良く使える製品は非常に少ない感じ。

 小さいミキサーとしては、例えばベリンガーのXENYX 502がある。のだが、コレは基本的に楽器向き。真上からジャックを挿すタイプなので、設置しっぱなしだと煩雑になりそうな予感。あとベリンガーのミキサーってACアダプタデカいのが多いし……。

 Roland製品では、小型で設置しやすそうなM-10というミキサーがあり、DTM向きの製品なので、なかなか扱いやすそうであって、ステレオで5チャンネルの入力があるのでM3をコキ使えそうだゼと思ったが、コレったら生産完了品なのネ。

 でも市場在庫あるかも!! と思い立って近くの電気屋さんをハシゴしたが、M-10の在庫以前に、最近はDTM製品置いてる店少ないっスねえ。MIDIケーブルとかもほとんど置いてナシ。当然M-10在庫まるでナシ。だけどDJミキサーは置いてあったりして。


audio-technicaのポータブルマルチミキサー「AT-PMX5P」。マイク・ライン4系統(モノラル)とステレオライン1系統、計5系統の入力端子を持つ。標準価格12,600円
 小型ミキサーってモノが世の中にはこんなに少ないのかってコトを思い知ったのだが、良さげなマイクミキサーを発見。audio-technicaのAT-PMX5Pである。で、即座に購入した途端帰宅してM3と接続してセットアップ完了で満足した俺。

 AT-PMX5Pはマイク・ライン4系統(モノラル)とステレオライン1系統の計5系統の入力端子を持つ小型ミキサーだ。要はステレオ2系統に加え、ポータブルオーディオなんかもつなげられて、つまり3つのステレオ・オーディオ機器がつながる。例えばPCとiPodとCDプレーヤーをつなげられる。

 使ってみた感触としては、単純明快で使いやすいですな。音源との接続時にRCAピンをモノラル標準プラグに変換するアダプタが必要だったり(ピン→標準変換プラグATL4C14Mが2本付属)、また、出力レベルをモノラルでそれぞれ調整する必要があったり(LINE IN ステレオ1系統分はひとつのツマミで同時に調整可能)、超お手軽ってほどではないが、ノイズもなく小型なので良い買い物だったと思う。

 とか話が逸れちゃうほど、徹底的に使い込みたくなるM3。ホントに驚ける音を出す超小型スピーカーなので、ぜひ一度どっかで試聴してみて欲しい。特に低音。スゴいっすよ。



URL
  BOSE「Micro Music Monitor(M3)」ニュースリリース
  http://www.bose.co.jp/news/2005/120100.html
  BOSE「Micro Music Monitor(M3)」製品情報
  http://www.bose-export.com/products/m3/index.html

2006/03/13 11:00

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